表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/60

『スキルについて』

ペ「ハロー、トラベラーズ! 解説こそ我が生き甲斐! ペイモン様だぜ!」


ア「はろー、とらべらーず! みんなのアスコット、アスタナちゃんだよー!」


ペ「あー、ネクタイの一種だっけか? だんだん苦しくなってきたなー」


ア「ネクタイだけにね!」


ペ「別にうまくねえから!!」


ア「こんど、みんなの首をしめにゆきます!」


ペ「行かんでいい! ……という所で、今日のお題は『スキルについて』だ!」


ア「あ、スキルならわかるよー。ゲームとかによくでてくる『わざ』だよねー」


ペ「お、めずらしく正解だぜ!

 ただ、ナイトメアの『スキルは、その使い方からユニーク・アクティブ・パッシブに分けられる』んだ」


ア「ふふん。『あくてぃぶ』と『ぱっしぶ』ならアスタナしってるもんねー!

 『あくてぃぶ』はひっさつわざとかまほーとか、そーゆーじぶんでつかうもので、『ぱっしぶ』はぼうぎょりょくがあがるとかてきが鳥だと『くりてぃかる』がでやすくなるとか、じどーでつかわれるものでしょ?」


ペ「オマエ、ほんとゲーム関係には詳しいなぁ。

 そうだな。特定の剣筋をなぞることによって武器攻撃に威力や速度ボーナスがつく武技、特定の呪文を詠唱することによって様々な現象を起こす理術、なんかがアクティブスキル。

 攻撃や防御とか、特定の行動に補正がついたりするのがパッシブスキルには多いかな」


ア「えっへっへ! アスタナさいきょーせつふじょー、だよ!」


ペ「ま、もう少しきちんと定義をすると、『アクティブはHP・MPなどを消費して、その時だけ効果を発揮するスキル、パッシブは意識して使おうとしなくても、ずっと効果を発揮するスキル』ってとこかな」


ア「ん? あれー? そういえば『あくてぃぶ』と『ぱっしぶ』はわかったけど、『ゆにーく』は?」


ペ「ああ、こいつはちょっと特殊だな。

 『ユニークスキルは人によって違うから、アクティブスキルのような物もあれば、パッシブスキルのようなものもある』。

 ただし、普通のスキルと決定的に違うのは、『ユニークスキルはユニーク専用の能力値であるDPを使う』って所だな」


ア「ほかのスキルではDPはつかわないのー?」


ペ「ああ。DPは完全にユニークスキル専用で、HPやMPでユニークスキルを使うことはできないし、逆にDPを使って他のスキルを使うこともできない。

 そのおかげでHPやMPに余裕がない時でもユニークスキルはガンガン使っていけるが、『DPを使いすぎて0になると、気絶してしまう』から注意が必要だな」


ア「ふーん。『ゆにーく』じゃない『あくてぃぶ』スキルはHPやMPをつかうんだよね?

 それはつかいすぎるとどうなるの?」


ペ「前にも言ったが、HPは0になると全能力値が一時的に0になる。

 MPはなくなっても理術が使えなくなるだけで特にデメリットはないな」


ア「う、うーん? と、ところでなんだけど、そもそも、『りじゅつ』ってなに?」


ペ「そこからかよ! ……はぁ。とりあえず、前にしたHPの説明を覚えてるか?」


ア「ひゅふのふ・はわーだよね!! アスタナ、ちゃんとおぼえてたよ!」


ペ「うん、ヒュプノス・パワー、な?

 ぶっちゃけると、スキルっていうのもこの世界にあふれる魔力って不思議パワーを使った超常現象みたいなモンなんだが、特性の問題で、ヒュプノス・パワーは物理攻撃と物質強化以外には使いにくいんだ」


ア「ええー? じゃあ、このせかいには火のまほーとか水のまほーはないの?」


ペ「いいや。たしかにヒュプノス・パワー、HPじゃあ火や水は作りにくい。

 だったら火や水を作りやすいように、魔力を作り変えてしまえばいいって考えた奴がいたんだ。

 そしてその、『火や水に変化させやすく精製した魔力を理力、マジック・パワーって呼んでる』んだよ。これが、いわゆるMPだな」


ア「おおー!」


ペ「そしてその『理力を使って火や水を起こすスキルを、一般的に理術と呼ぶ』んだ」


ア「『りじゅつ』ってそーゆーものだったんだねー」


ペ「だから、スキルの属性によって消費する物や必要な能力値が違うんだ。

 具体的には、


『魔力をそのまま使う無属性のスキルには操作の能力が重要で、HPを消費する。

 魔力を物理現象に変える物理系スキルには強化の能力が重要で、HPを消費する。

 理力を使って火や水を生み出す理術系スキルには理術の能力が重要で、MPを消費する』。


 って感じかな」


ア「なっるほどー! じゅうぶんのいち、くらいわかったよー!」


ペ「全然じゃねえか! ……ま、色々言ったけど例外もあってさ。

 例えば理力だって魔力には違いないから、MPを消費する無属性スキルとかもあったりするんだが、こういう例外は大抵効率が悪いんだ」


ア「? どーゆーことー?」


ペ「操作の能力値が高ければ少しずつ効率は上がるんだが、基本的に、『MPを1精製するためには、HPが3必要』なんだ」


ア「つまり、MPはHPの三倍の『かち』があるってことー?」


ペ「そんなとこだな。なのにMPを普通に無属性で使っても効果はHPの時とほとんど変わらないから、もったいないことになるんだ」


ア「もったいないおばけがでちゃうよー!」


ペ「それと、ナイトメアでは自然界にいくらでも存在していて、いつでも体に取り込める『HPと違って、MPは自然回復しない』から注意が必要だぜ。

 MPが足りないと思ったら理力精製だ。

 『理力精製をすると、1秒間につき1HPをMPに変換できる』。

 初期状態だと、3HPで1MPができるから、3秒で1MPが回復できることになるな」


ア「えー!? そんなにおそかったらこまるんじゃないの?」


ペ「ああ。だから、理力精製の速度は速めることができるぜ。

 ただし、『精製速度を2倍にするごとに、消費HPが4倍になっていく』から注意しろよ」


ア「つまり、MPをはやくつくろうとしたら、HPをたくさんむだにしちゃうってこと?」


ペ「そうだな。普段3HPで1MP作れる奴なら、速度倍の時は6HP。4倍なら12HP。8倍なら24HPを、1MPに変えることになるな」


ア「わーん! そんなにむだにしちゃったら、こんどはHPがたりなくなっちゃうよー!」


ペ「ま、『HPが最大の時には余ったHPで自動的にMPを精製する』から、十分に休息を取ればMPも全快するけどな。

 あ、ちなみにMPからHPを作ることもできるが、1MPで1HPしか作れないから注意な」


ア「うぅ。アスタナ、『けいさん』しすぎておなかいたくなってきちゃったよ……」


ペ「や、オマエ計算してねぇし、そういう時は頭が痛くなるんじゃねぇのか?」


ア「すうじをいっぱいきいてたから、『すとれす』で……」


ペ「オマエどんだけ数字に弱いんだよ!

 まあしょうがない。なら、今日はもう終わりにするか。

 これが今回の復習な」



『スキルは、その使い方からユニーク・アクティブ・パッシブに分けられる』

『アクティブはHP・MPなどを消費して、その時だけ効果を発揮するスキル、パッシブは意識して使おうとしなくても、ずっと効果を発揮するスキル』

『ユニークスキルは人によって違うから、アクティブスキルのような物もあれば、パッシブスキルのようなものもある』

『ユニークスキルはユニーク専用の能力値であるDPを使う』


『火や水に変化させやすく精製した魔力を理力、マジック・パワーって呼んでる』

『理力を使って火や水を起こすスキルを、一般的に理術と呼ぶ』

『魔力をそのまま使う無属性のスキルには操作の能力が重要で、HPを消費する。

 魔力を物理現象に変える物理系スキルには強化の能力が重要で、HPを消費する。

 理力を使って火や水を生み出す理術系スキルには理術の能力が重要で、MPを消費する』


『HPと違って、MPは自然回復しない』

『理力精製をすると、1秒間につき1HPをMPに変換できる』。

『精製速度を2倍にするごとに、消費HPが4倍になっていく』



ア「うぅ。まとめきいてたら、アスタナ、またおなかいたくなってきた……」


ペ「おまっ!? さ、さあ、とりあえず終わるぞ!」



ペ・ア「グッナイ、トラベラーズ! 良い悪夢を!」






ペ「まだ話すこと残ってるんだが、この続きは『スキル習得について』で詳しく話すことにするか!」


ア「やー! もうスキルはこりごりだよー!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ