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『ユニークスキルについて』

ここから『ないとめあ☆ の あるきかた♪』が本編の間に挿入されます


『ないとめあ☆ の あるきかた♪』は、無理に読まなくても本編を理解できるように配慮するつもりですが、複雑なゲーム的要素についてはこれを読まないと理解が難しい場面が出てくるかもしれませんのでご了承ください


こちらも本編とリンクさせ、本編と関連した情報を開示していくつもりですので、掲載順に読んで頂ければ一番無理なく楽しめるかと思います

ペ「ハロー、トラベラーズ! 地獄から現れた超新星、ペイモンだぜぃ!!」


ア「はろー、とらべらーず! じごくからあらわれたちょーしんせいあいどる、アスタナちゃんだよー」


ペ「今回オマエらボンクラトラベラー共に教えてやるのは、トラベラー最初の試練、選別の儀式についてだ!」


ア「あれー? あいどるのくだり、『するー』されちゃったよー?」


ペ「初めてこの世界に来た時、何だか変なことを言われなかったか?

 『世界は暗闇に包まれ~』とか、そんなのだ。

 その『質問によってユニークスキルを決める』儀式、それが選別の儀式なんだ」


ア「なんだー。おもったよりかんたんそうだねー」


ペ「そうだな。まあ別に難しいことは何もないぜ。単純な心理テストみたいなもんだ。

 ただ、その結果によってユニークスキルが決まるってだけでな」


ア「へー、ゆにーくすきるなんてちょろいねー!

 じゃあ役にたちそーなことをてきとーにいえばいいんだね?」


ペ「あのなぁ。大抵の奴は何も知らずにいきなり真っ暗なとこに引っ張り込まれて、急に質問されるんだぜ?

 それにこの質問の時、本人の想いの強さも計られるから、考えて出した答えなんてほとんど何の役にも立たねえんだ」


ア「えー? じゃあみんな何をいうのー?」


ペ「どうも今までの傾向からすると、『質問の答えは自分の夢や欲しい物、あるいはコンプレックスやトラウマと関係する』場合が多いみたいだな」


ア「こんぷれっくす? あ、わかったー! つまり、『ろりこん』だったら『ようじょ』とか言い出すんだね? さいあくー!」


ペ「微妙にあってるけど違ぇよ! ……それに、同じコンプレックスを持ってても、ポジ型とネガ型じゃあ全然違うもんが出て来るしな」


ア「『ぽじがた』と『ねががた』? うわーん! だくてんがおおすぎていいにくいよー!」


ペ「トラベラーたちが考え出したユニークの分類だよ。

 『暗闇の世界で見つけた物』って言われた時に、ポジ型、つまりポジティブな人間ならこれからその世界で役に立ちそうな物を、ネガ型、つまりネガティブな人間なら自分の恐れる物を、それぞれ選ぶ傾向にあるんだ」


ア「ぐたいてきにはー?」


ペ「例えば同じ水にトラウマを持ってる奴がいたとしても、ポジ型なら浮き輪とか水を克服するアイテムを、ネガ型なら魔法の津波とか水が襲ってくるような能力を、それぞれユニークスキルで獲得する可能性が高いってことだよ」


ア「え? それじゃあ『ねががた』の方が強そうだけど?」


ペ「そうだな。意外に思うかもしれないが、ナイトメアの世界は人の意志が物を言うから、強いトラウマとか鬱屈した想いがあった方が強かったりするんだよ。

 んで、そういう奴は大抵ネガ型になるからなー」


ア「うわー、現実世界とはぎゃくだねー」


ペ「とはいえ、ポジ型にだっていい所はあるぜ。

 基本的に『ユニークスキルは、力が強く使用回数や制御に難があるネガ型と、力は弱いが回数が多くて応用が利くポジ型に分かれる』って言われてる」


ア「いっちょーいったんだねー!」


ペ「そーだなー。まあオマエらも選別の時には腹くくって、変に飾らずに自分の思った通りの答えを選べばいいさ」


ア「ペイモンちゃんペイモンちゃん。えらぶんじゃない。もーえらんだんだよー?」


ペ「あ、そういやそうか。オマエらはもうトラベラーだもんな。

 ユニークスキルなんてとっくに持ってるか」


ア「あれー? そういえば、なんとなくでつかってるけど、『とらべらー』ってほんとはなんなのー?」


ペ「はあ? オマエそんなことも知らずにハロー、トラベラーズとか言ってたのかよ!」


ア「うぅ……。でもアスタナ、ペイモンちゃんとちがってあんまり頭よくないし……」


ペ「しっかたねぇなぁ! じゃあ説明するぞ?

 眠った時、何かの拍子にナイトメアの世界に紛れ込んじまった人間、こいつは『探訪者』あるいは『トラベラー』と呼ばれるんだ」


ア「え? じゃあ、ナイトメアにきた人はぜんいん、とらべらーなのー?」


ペ「いい質問だな。実はこの世界にやってきた瞬間は確かに全員トラベラーだが、『正式にこの世界のトラベラーとして認められるには、選別の儀式をクリアする必要がある』んだ」


ア「あれ? せんべつのぎしき、って……」


ペ「そう、つまり質問に対して強い想いを示して、ユニークスキルを手に入れられるかどうか、それがトラベラーになれるかどうかの条件なんだ」


ア「も、もしなれなかったらどうなっちゃうのー?」


ペ「トラベラーっていうのはつまり旅行者、この世界にやってきて、帰っていく者ってことだ。

 そうじゃなくなるってことは、つまり……」


ア「つ、つまり……?」


ペ「自分の意思を奪われ、ナイトメアの世界の操り人形になって、一生ナイトメアの世界に囚われ続けるらしいぜー!」


ア「キャーーーーーーーー!!!」


ペ「……ま、そうは言ってもそもそもナイトメアの世界に行くような奴は、夢の世界に適性がある奴がほとんどだ。

 そうそうユニークスキルが手に入らないなんてことないんだけどな」


ア「で、でもこわいねー。となりにすんでた人がいきなりいなくなったら、それは『せんべつのぎしき』に失敗したからだったりしてー」


ペ「あっはは、そうかもしれないな! んじゃ、今回の復習だ!」



『質問によってユニークスキルを決める』

『質問の答えは自分の夢や欲しい物、あるいはコンプレックスやトラウマと関係する』

『ユニークスキルは、力が強く使用回数や制御に難があるネガ型と、力は弱いが回数が多くて応用が利くポジ型に分かれる』

『正式にこの世界のトラベラーとして認められるには、選別の儀式をクリアする必要がある』



ア「こんかい、まとめがびみょーだね」


ペ「オマエ…! これ考えるのも結構大変なんだぞ」


ア「と、とにかくこんかいはこれでおわりだね!」


ペ「ちっ、仕方ねぇなぁ……」


ア「それじゃあまた、じかいまで……」



ペ・ア「グッナイ、トラベラーズ! 良い悪夢を!!」







ペ「あ、アバターの説明すんの忘れた……」


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