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んで食べ終わって現在自室で絶賛盗聴中です。


野菜ですか?食べてませんよ。人間炭水化物取ってりゃ生きていけます。たぶん。




『っあー。亜衣がとうとうリューイと結婚かぁ…今からでも考え直してくんないかねー。』

魔術師団長です。若干チャラ男。


『変な事言うな!亜衣に手出したら国から追い出すよ。』

リューイですね。


『しかし私はてっきりイミルティと結ばれると思っていましたよ。』

神官長です。イミルティとは騎士団長ですね。


『……そうか?』

騎士団長。テンション低いですねー。


『亜衣はイミルティに構いっぱなしだったからね~。』


『…確かにね。まぁ僕の気持ちが報われたんだよ。』


『僅差だったと思いますけどね。』


『だよな~俺もイケると思ったもん。』


『もんって気持ち悪いよお前。』





ま、雑談ですね。早く本題入って欲しい。カイルは横で、黙ったままピクリともしません。



『リューイ~。お前、もう亜衣に手ぇ出したりしてねーだろうな?』


『ばかな事言うな!』


『あれ?出してないのですか?手の早い貴方が?』


『…何て言うか、こう、畏れ多いみたいな気が…。』


『ぶははっリューイが!畏れ多い!?』


『気持ちは分かりますけどね。亜衣は神秘的ですし。』


『そうなんだよね。汚しちゃいけない様な…。』


『あ~まあな。天使みたいだし~。』


『…アルカイが天使って、限り無く合いませんね。』


『うっせーよ!ユウリイだって似たような事言ってただろ!』


『ああ、女神の様だって?言ってたよね確かに。』


『う、うるさいですよっ。本当に女神が地上に降りた様ではないですかっ。』


『まぁね。僕の女神か。』


『…うぜっ。リューイうぜっ。』


『妬くなよ親友。』


『だから亜衣は天使だっつってんだろ~!』


『何言ってるんです。亜衣は女神ですよ。』


『お、開き直ったね。』


『天使だろ~。清楚で綺麗で可愛らしくて。』


『女神ですよ。美しくて輝いていて神秘的で。』


『どっちにしても、つまり完璧って事だね。』


『リューイが言うとノロケみたいでうぜえ~。』



『…イミルティ?黙ったままですね。どうかしたのですか?』


『……いや…。亜衣は確かに美しいと考えていただけだ。』


『イミルティは~、天使?女神?どっち派~?』


『亜衣はどちらも合ってるでしょ。僕の横に並ぶに相応しい。』


『リューイに聞いてませんよ。イミルティ、どちらです?』


『…そうだな。俺には天使に見えるよ。』


『だよな~!俺の天使!』


『僕の天使ね。』


『何故です!女神の如く美しいではないですか!』


『亜衣は~可愛らしさも持ち合わせてるんです~。』







朝、4時頃。


『だから亜衣の一番の魅力はな~、って、あー。もうこんな時間か~。』


『本当ですね。リューイ、そろそろ準備しないといけないのでは?』


『そうだな。俺達も用意しなくては。』


『うん。侍女を呼ぶよ。じゃあ、後でね。』


『おうっ。亜衣泣かせたら奪っちまうぜ~。』


『泣かせないよ。』


『だと良いですが。…幸せにしてくださいよ。』


『分かってる。』


『……亜衣を、頼む。』


『うん。任せて。』




『…じゃ、行きますか~。亜衣の花嫁衣装楽しみだな~。』


『そうですね。亜衣は白がよく似合う――』


『他の男――ため――な~――』










そこで、声は聞こえなくなりました。

あーあ。一晩中、姉の良さを語り合ってましたね。

最後なんて青春っぽく絞めちゃって。

友情は無くならないぞーって事ですか?寒っ。

ていうかこの人達が国の重要位置に就いてるって危ないですよね。

チャラ男と朴念当と隠れ変態って。

国の人たちが心配――――



私が黙ったまま頭でペラペラ考えていると、カイルが私を包み込む様に抱きしめました。

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