プロローグ
ノリと勢いで書いてます。
矛盾点とか突っ込まないででね(><)
井上深衣、花の15歳。
中学校卒業式のこの日、かなり浮かれていました。
進学先は県外の寮がある高校。
これでようやく離れられると。
小さい頃から虐げられ侮辱され奪われ、しかもそれみーんな無自覚でやってしまうあの姉から!
なんて思ってたら異世界召喚。
トイレ入ろうとしたらピカッと光って知らないところとか舐めてますよねーてゆうか誘拐ですよねーこれ。
そんなことを思いつつ一応驚いていると、すっと一人の男性が出てきた。
見た目20歳くらいの金髪碧眼、超イケメン。
タッキーより格好いいひと居るんだー。
「勇者殿とお見受けする。今、この世界は魔王が復活し全てを闇に引きずり込もうとしている。どうか魔王を倒して欲しい。」
とな。
ちなみに元の世界には月の位置や時期などの事情で帰るのに最低5年はかかるらしい。
ふざけんなーって感じですよね。実際言いました。
ふざけんなーって叫んで廊下出て一番近くの部屋に引きこもりました。
なんか世界越えてチートになったらしい能力使って結界を何重に張って、扉開けたら燃えるように設定。
そっから二ヶ月くらい。
毎日会いにくるあのイケメンに怒鳴って暴言吐いて、たまに魔法使って追い返して、意地でも部屋から出ませんでした。
でもふと思ったのです。
別によくね?
だって親は姉しか興味なかったし、私も興味ないし。
友達は(姉のせいで)居ないし。なによりここは異世界!姉と偶然会うーなんてこともないわけです。
一回そう思ったら意地張るのも馬鹿らしく思えて、その日イケメンが来たときに会ってやっかーと思いました。
正直ちょっとお話したい気持ちもありました。
だってイケメンですもん。
私女の子ですもん。
二ヶ月ぶりに外に出てお話しする。
なんとこのイケメンは皇帝陛下らしい。
今19歳で、再来月に20歳になるとか。
即位したのは15歳の時らしい。
若いのに大変ですね~。
あ、突然喚んだことは謝罪して頂きました。
それからは忙しかったです。
こっちの世界の地理やら常識やら勉強しつつ、戦闘の訓練。
まあ戦闘関係はチートのお蔭でラクチンでしたが。
なにせ常識が通じない。
なかなかキツかったけど、お互いの予定の合間に皇帝陛下――リューイとお茶したりご飯食べたり、たまに市井にお忍びで遊びに行ったりしてました。
やることヤッちゃったりもした。
そうこうして三ヶ月がたち、とうとう魔王退治の旅に出ることに。
供は一人だけ。たくさん居てもうざいだけだし、大抵ひとりで出来るしね。
絶対生きて帰ってくるからね、とリューイと熱い抱擁かましちゃったりしながら旅立った。
それからは各地の魔族の基地を叩き潰したりしながら魔王の居場所探して、
一年たった頃にようやく見つけて。
死にそうな思いしながら倒して、やっとリューイに会える!なんて思いながら帰路に着いてたら幹部から襲撃受けました。
このまま国に帰ったらまずいかなーリューイに迷惑かかるよねと幹部ひとりひとり探して殺して、
あぁ時間かかった…と嘆きながらもやっと国にたどり着くと、なぜか国中お祭り騒ぎ。
魔王倒したからかなー?でも結構前のことだよ?と思いつつふと張ってあったビラを見ると。
『世界を救った勇者様、井上 亜衣様が皇帝陛下、リューイ・キスティア・アリスミス様と御結婚!!式は六日の正午に行われる』
…ん?あたしの名前は深衣だけど。
…んん~?亜衣って、井上亜衣って私の姉の名前だけど。
9月15日 結構変えました。