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白銀の魔王は黒き剣と踊る  作者: Victor
地下都市スビソル
33/68

紅蓮と閃光

 

  骨の兵士たちの波に飛び込んだ俺は一条の雷を放つと、骨の欠片が舞い、その場にいた奴らは姿を消す。そこに俺は着地し、腰に差している剣を抜いて雷を流しながら横になぎ払う。白い一閃が煌き、周囲にいた骨の兵士たちの数が減ったかと思われた。

 が、それはほんの少しだけ。

 形をなくした骨は吸い込まれるようにある形へと戻り、それは再び骨の兵士と化す。一体だけではなく、目に見える範囲だけで十体ほども復活した。本当に面倒だ、と悪態をついた俺は襲い掛かる骨の兵士に再び一閃を放つ。

 砕け散る骨の兵士であるが、奴らは仲間がやられても臆することなく俺を囲む。周囲は敵だらけ。一閃だけでは無理だな、と判断した俺は一度剣を鞘に収め、雷を両手に集めてばっと翼のように広げて解き放とうとしたとき。

 視界の端に恵美が刀を振るい、次々と骨の兵士を倒していくがそれ以上のペースで再生していく敵。刀に水を纏わせているのか、たまに水が飛び散り、骨の兵士を切り裂く。


「見てられない……!」


 恵美の背後から切りかかろうとする骨の兵士に気付いた俺は、力強く大地を蹴り、両手に集めた雷を一気に放出させる。解き放たれた一条の閃光に分散と命じると、弾けるように光の矢と化して降り注ぐ。

恵美に切りかかろうとした骨の兵士にも当たり、さらに周りにも広がっていく光の矢。

 

「邪魔なんだよ!」


 本当だったら群がる骨の兵士に喰わせるはずだった雷を使った俺は、槍を空間魔法から取り出して着地の際に振るう。俺を狙おうとした骨の兵士の頭を破壊し、恵美のもとに向かうために足に雷を流して槍を構える。目の前にいる骨の兵士は俺を斬るために剣を振り下ろそうとするが、そのよりも早く大地を蹴る。

 槍先が骨の兵士を貫き、視界に砕けた骨が舞うのが映り、さらに先には俺が来ることを予想していたように盾を構える敵がいた。よけることさえ面倒だ。疾走する速度を落とすことなく、盾を構える骨の兵士を貫くために全身に雷を纏わせる。

 握っている槍が俺の雷を纏ったせいか、びきっという嫌な音を聞いた。普通の武器では俺の雷に耐えられないことに舌打ちし、眼前にいる盾を持つ骨の兵士とぶつかる。

 雷を宿した槍を横になぎ払い、盾を構えていた骨の兵士はどこかへ吹き飛ぶ。同時に耐えられなくなった槍に亀裂が生まれ、刀身は砕け散る。

 槍を捨て、腰に差している剣を抜いて斬りかかってきた骨の兵士の斧をかわし、武器のみ破壊。斧を失った骨の兵士は、そのことなど構うことなく己の身体を使って攻める。

 本当に邪魔だな! と悪態をついて骨の兵士を切り伏せ、急いで恵美のもとまで駆け寄ろうとするが……背中が熱を帯びたように熱くなる。


「くあっ……!」


 振り返ってみると、骨の兵士が血塗れた剣を振り下ろした状態で立っていた。前ばかりに気を取られていたせいで、後ろのことを忘れていた。剣に雷を流し、囲もうとしてくる骨の兵士たちをなぎ払うために自分を中心として振るう。

 白い円が宙に描かれ、骨の兵士たちを切り裂いていく。骨の兵士たちの壁が薄くなったところで雷を右手に集め、目の前に迫り来る奴らにぶつける。一条の光線が壁となっていた骨の兵士たちを貫き、開かれた道の先には黒い髪をなびかせる恵美が刀を振るい、襲い掛かる敵たちを切り伏せていた。

 彼女はたった一人で無数とも呼べる骨の兵士たちの相手をしていた、と思えば、刀には巨大な水色の蛇が纏われていた。彼女が刀を振るう度に水色の蛇は骨の兵士たちを蹴散らし、自分に近づけないようにしている。

 水蛇おろち

 すぐに俺は彼女を助けるために大地を蹴り、両手に雷を集めて分散を使う。光の矢が雨のように降り注ぎ、骨の兵士たちを次々と破壊していく。

 彼女と背中合わせとなり、怒鳴る。


「ひやひやさせるなよ!」

「ごめんね。でも、私だって吉夫くんの役に立ちたいからねっ」

「だからって……!」

「吉夫くんはいつだって私のことを心配してくれるけどね、こっちも同じ気持ちなんだよ」


 俺と同じ気持ちであることを理解し、斬りかかってくる骨の兵士を剣で受け止め、告げた。


「俺から離れないでくれ」

「うん。吉夫くんも離れないでね。――水蛇おろち



 恵美の刀から複数の巨大な水色の蛇が現れ、骨の兵士たちをなぎ払い、噛み砕き、蹂躙していく。彼女と背中合わせになりながら俺は剣を振るい、骨の兵士たちの相手をしていく。

 視界に移る骨の兵士たちを倒そうと必死で武器を振るう俺と恵美。しかし、奴らは倒してもすぐに再生し、また仲間がいなくなっても気にすることなく襲いかかる。無限とも思える相手に背中合わせとなっている恵美の息が荒くなってきていることに気付き、まずいと感じた。

 彼女は水蛇おろちを使い、さらに維持するために魔力を消費している。この状況で疲労しない、というほうがおかしい。一歩間違えれば命を落としてしまう緊張感を味わっている恵美は、必死に生きるために刀を振るう。

 彼女だけでも下げようか、と思い、同時に明はなにをしていると焦れた。骨の兵士たちの頭であるはずの骨の騎士の相手をしているあいつは、もうとっくに決着をつけてもいいはずなのに、まだなにも起きていない。

 

「吉夫くん、私はまだいけるからね」


 まるで心を見透かしたように恵美が戦えると教えてくれるが、彼女の息遣いは荒い。疲れている、と声だけでわかる。俺たちを取り囲む骨の兵士たちを睨み、彼女だけでもここから脱出でもさせようと考えていたときに、背後で金属がぶつかる音を聞いた。

 斬りかかってきた骨の兵士を剣で弾き、雷を流して一閃を放つ。前にいた骨の兵士たちは一閃に巻き込まれ、後ろに吹き飛ぶ。

 

「恵美!」


 背中合わせとなっていた彼女のほうを振り返ってみると、刀が宙を舞っていた。ちょうど俺の視界に斧を振り下ろした状態で止まっている骨の兵士と、動かない恵美が映る。

 考えることなく剣先を斧を振り下ろした骨の兵士に向け、雷を纏わせた状態で腕を前に出す。鋭い光の矢が恵美の隣を通り過ぎ、骨の兵士を正確にぶち抜いた。砕け散る骨の兵士と周囲のことを忘れ、彼女に声をかけた。


「大丈夫か、恵美っ」

「平気だよ。刀を弾かれただけだよ」


 彼女は水色の矢を生み出して、骨の兵士たちにぶつけていく。しかし、威力が低いせいか骨の兵士たちに当たった水色の矢は弾かれてしまう。

 恵美のフォローをするように空間魔法から剣と槍を何本か取り出し、雷を纏わせて投擲。幾つもの光の線を宙に描いていく武器は骨の兵士にあたると奴らは砕け散り、仲間が失ったことを気にせず、むしろ前に出てきて距離を詰めようとしてくる。

 ちくしょう。こいつらは疲れを感じないのか。いっこうに数が減らない骨の兵士に悪態をつき、疲れが生じてきた身体に鞭を打って剣を振るい、雷を解き放つ。


「吉夫くん! 大地の棘(アース・スパイク)をやるよっ」

「わかった」


 いまの恵美は刀がないため、水蛇おろちを使えない。あれは刀を媒体にして、水蛇を顕現させているから、それがないと恵美はなにもできない。けれど、習得した大地の棘(アース・スパイク)なら彼女はできる。

 迫り来る骨の兵士たちを雷を纏わせた剣で振るい、一閃を放って倒していく。恵美に近づけないように一条の雷を分散させ、一定の距離を保っていると奴らの足元から太く、鋭い棘が次々と現れる。

 大地の棘(アース・スパイク)

 恵美がトローヴァとの戦いで使っていた土の魔法。彼女だって体力と魔力が限界に近いはずなのに、あきらめようとしないのはきっと俺を守りたいと願っているせいだろう。

 俺もあきらめたくはない。彼女を守ると約束した以上、その誓いを最後まで果たす。

 前世でヘンリエッタがリーンに殺されたとき、俺は、ヨシュアはなにもできなかった。だから、今度はなにもできないまま彼女を殺されるわけにはいかない。

 自分が持っている魔力を雷に変換し、それを剣と変える。

 右手に白銀の剣。左手に雷で作り出した剣。

 この二つを握った俺は自ら骨の兵士たちのほうに飛び込み、邪魔な奴を剣で切り裂いていく。または一閃を放ち、恵美に近付けさせないように動き、骨の兵士たちを裂く。

 恵美は大地の棘(アーススパイク)を使って骨の兵士たちを蹴散らしていく。大地から生えてくる太く、鋭い棘に骨の兵士たちは砕かれ、恵美は自分を中心としてどんどん大地の棘(アーススパイク)を発動させる。

 自分を守るために展開していく恵美の大地の棘(アーススパイク)。彼女は向かってくる骨の兵士に大地の棘(アーススパイク)を使い、俺はその間に双剣で敵をひたすら裂いていく。

 骨の兵士たちは襲いかかる俺に武器を振るい続け、次々と身体に刻まれる。血が舞い、身体のあちこちを傷付けられ、体力が奪われていく。さすがに限界の状態で剣を振るうことが難しいが、俺はまだ倒れるわけにはいかない。

 なのに、俺が雷で作った剣は骨の兵士に弾かれ、宙で光の粒子となって霧散し、握り締めていた白銀の剣も弾かれてしまう。眼前に映るのは、剣を振り上げた骨の兵士。

 畜生、ふざけるなっ。俺はこんなところでくたばるわけにはいかないんだ。一度交わした恵美との約束をここで終えたくない。義妹の巴と、”あいつ”ともう一度会いたいのに、死にたくない!


「ここで死ぬことはあたしが許さないわよ!」


 轟と風がうなり、剣を振り下ろすはずの骨の兵士が横に飛ばされた。目の前に立つのは波打つ赤い髪と同じ色のしっぽ。手足を守るように手甲と脚絆を装備している彼女は俺のほうを振り向いて、その人物を見た瞬間に自然とアマちゃんか、と呟いてしまう。


「誰がアマちゃんよ! あたしはアマリリス! そう呼んでいいのはヴィヴィだけよ」


 彼女は勝ち誇ったように微笑むアマリリス。囲まれているはずなのに、彼女は敵に背を向けたまま。そんな彼女の無防備な背後を狙うかのように、槍を手にした骨の兵士が貫こうとするが難なくかわし、相手の頭部を破壊。


「うっとうしいわね。さっさと灰と化しなさい」


 拳に炎を宿したアマリリスは無造作に骨の兵士がいる場所に振るう。それだけで炎の波が生まれ、俺たちの周りに囲んで攻めようとしていた骨の兵士たちを一瞬にして灰と化す。

 すげぇ……。再生可能の骨の兵士は身体が残っていれば復活できるが、さすがに全身を灰にされると……再生不能か。

 立ち上がった俺は弾かれた白銀の剣を拾い、どうよ、と胸を張るアマリリスに一言告げておく。


「来るのが遅いじゃないか」

「うっさいわね。あんたが死ぬのを黙って見過ごせるわけにはいかないのよ」

「ありがとよ、アマちゃん」

「あんた、後でぶん殴るわよっ!?」


 炎を宿した拳で再び炎の波を生み出したアマリリス。灰と化す骨の兵士たち。開かれた道の先には、見覚えのある鋭く尖った棘が骨の兵士たちを次々と飛ばしているのが見えた。

 近寄る骨の兵士たちを倒しながら大地の棘(アーススパイク)が見えた場所に向かうと、そこにいたのは二振りの白銀の剣を振るうヴィヴィアルトといつの間に刀を回収した恵美が背中合わせで戦っていた。

 彼女たちを助けたいが、俺たちの周りに壁のように集う骨の兵士たちに一閃を放とうとしたときに閃光が迸る。

眼前にいたはずの骨の兵士たちは骨が宙へと舞い、武器が地面に落ちていく。閃光が迸った瞬間に、あれだけいた骨の兵士が一瞬で切り裂かれるとは……。

 ヴィヴィアルトは双剣に光を纏わせているのが見え、こちらに気付いた彼女は次の獲物を狩るように大地を蹴る。

骨の兵士の懐に入ると双剣を交差するように振るい、相手が動く前に自ら接近し、高速で動き回る彼女はまさに

光の如く。


「ぼけっとしないで」


 いつの間にヴィヴィアルトに見惚れていた俺にアマリリスの声で我に返り、盾で吹き飛ばそうとする骨の兵士を雷を纏った剣で切り裂く。

 近づいてきたヴィヴィアルトと恵美と合流し、俺たちは壁のように並ぶ骨の兵士たちの相手を延々と続けていく。

恵美は生み出した複数の巨大な水蛇おろちで相手を噛み砕き、蹂躙し、巻きつけて粉砕。双剣で骨の兵士たちを切り裂くヴィヴィアルトと、自ら敵に飛び込んで巧みな体術と炎を組み合わせた戦闘を行うアマリリス。

 俺はいまだに扱い慣れない剣を一度鞘に収め、予備に買っておいた槍を空間魔法から取り出してなぎ払う。しっかりと手に馴染む槍は、剣よりもいい。魔法を武器に流さなければ、この槍を普通に振るうことができる。

 いっこうに数を減らさない骨の兵士たちの相手をひたすら続けていくうちに、アマリリスが我慢できない、という感じに怒鳴った。


「ああ、もうっ! 本当にむかつくわねっ」

「まったくだ」

「あんたの相棒はいつになったらあの騎士を倒すかしらね」

「知るかよ」


 ふと紅蓮の炎があふれる場所に目を向けると、明が同じ色の剣を縦に振るっているのを見た。ただ縦に振るうではない。三メートルほどの大きさと化した紅蓮の剣が振り下ろされた。炎に包まれた骨の兵士たちがもがき苦しむように身体を震わせ、武器を落とし、やがて消えていく。

 すごいじゃないか、明。

 大剣と化した紅蓮の剣を振るう明はそのまま、骨の騎士と激突。盾を構えていた骨の騎士はそれを防ぎ、後ろに飛ばされるが奴はすぐに前に出て、明に反撃しようとする。

 明も大剣と化した剣をなぎ払ってアマリリスのように炎の波を起こし、灼熱の炎が骨の騎士と骨の兵士に襲い掛かる。耐え切れない骨の兵士は消えてしまい、骨の騎士だけは同胞が消された灼熱の海を走り抜け、明に剣を振り下ろす。

 明もさきほどの大剣を普通の剣へと戻した状態で、二人はぶつかり合う。剣が交差し、炎が舞い、砕け散る音が俺がいる場所まで聞こえた。

 背を向け合う二人。

 やがて、骨の騎士が紅蓮の炎に包まれて明のほうに振り向くが……敵意はないように見える。一瞬だけ、優しげに微笑んだように見えたのは目の錯覚だろう。紅蓮の炎に包まれた骨の騎士はそのまま全身を焼かれ、灰と化して消えた。

 同時にあれだけいた骨の兵士たちも姿を消してしまい、ようやく戦いが終わったと安堵できる。再生し続ける骨の兵士たちの頭である骨の騎士を倒した明の功績も大きいが、俺たちのように自ら戦いに参加した彼らにも感謝しないといけない。

 彼らとは剣や斧、槍や弓を構えるメンバーや魔法使いらしき人物を中心に戦った人たち……そう、冒険者たちのことだ。

 俺たちだけでは、あの大量の骨の兵士を相手にできなかった上に被害を出していたかもしれない。冒険者たちがこうやって自ら参加したおかげで俺たちへの負担は減り、知らない間に俺たちは協力していた。

 戦いが終わって、よっしゃああぁと叫ぶ男性たちや静かにバトンタッチを交わす冒険者たちの姿が見える。その中に明とフローラが混じって、彼らと一緒に喜びを分かち合っている。

 彼らを見つめていると、控えめに恵美が問いかけてきた。


「吉夫くん……いいの?」

「ん。どうしたんだ、恵美」

「だって、うらやましそうに明くんを見ているから……」

「気にするな。俺は人に囲まれることなんて嫌いで、しかも勇者である明が今回の主役じゃないか。俺は特に何もしてないさ」

「でも……。わかった、吉夫くんがそうしたいなら、それでいいよ。でもね、私にとって吉夫くんが主役だからね。怪我をしてまでも、助けてに来てくれた貴方が一番格好良かったから」


 恥ずかしそうに、しかし照れくさそうに話す恵美に頬が赤くなってしまい、ついそっぽを向いてしまう。その先に腕を組んでにやにやするアマリリスとなぜか不満そうに頬を膨らませているヴィヴィアルトがいた。彼女たちがいなければ、いまごろ俺はここにはいなかった。アマリリスとヴィヴィアルトに感謝すると、彼女たちはお互い様と返してきた。

 いくら人嫌いの俺でも、こうやって仲間と一緒にいられることで心が温かくなっていく。冒険者たちと話し終えた明とフローラと合流し、俺は今回の主役に拳を前に突き出す。

 

「さすがは勇者だな。こうやって勇者明の伝説を作り上げていくのか?」

「茶化さないでくれよ、吉夫。僕一人だけの力じゃなくて、フローラさんがいたからこそできたんだ」

「……惚れちまったか?」

「な、なんでそうなるんだよっ」


 顔を赤くしながらも、明は俺が突き出した拳に自分のそれをぶつける。懐かしいな。よく明が不良に絡まれた女の子を救うためにわざわざ乱入し、喧嘩へと発展し、終わった後はこうやって拳を突き合わしていたな。

 

「それじゃあ、俺は疲れたから止まり樹に戻るからな」

「僕も一緒に……」

「おまえはフローラとデートでもしていろ、明」

「だから、デートじゃないってなんど言えばいいのさっ!?」


 必死にデートではないと否定する明に苦笑し、俺は恵美たちと一緒に止まり樹へと向かう。さすがに傷だらけの俺は戻るまで空間魔法から取り出したマントで隠していたので、それほど注目されなかったはずなのに……なぜか視線が集まった。

 どうしてだろうか。

 わからないまま、俺は恵美がヴィヴィアルトとアマリリスが会話するのを眺めながら足を動かし続ける。それにしても……あの骨の兵士が現れた原因って何だ……?


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