第7話:雷鳴の契約
《雷鳴領域・サンダードメイン》——
ヴォルトが展開した領域が、塔の頂上を覆っている。
空気が、激しく帯電していた。
「これは……」
ヒナタが、体を震わせた。
「体が——痺れる」
「これが、雷の化身の力か……」
レンが呟いた。
「他の化身とは——格が違う」
「諦めるな」
アレンは告げた。
「俺たちは——ここまで来た」
「最後まで——戦い抜く」
「……ああ」
レンは頷いた。
「やってやる」
「ふん……」
ヴォルトは、腕を組んだ。
「仲間想いなのは結構だが」
「この戦いは——お前一人で挑んでもらう」
「……何?」
アレンが尋ねた。
「二人は——下がっていろ」
ヴォルトは告げた。
「これは——お前と俺の、一対一の勝負だ」
「でも——」
ヒナタが口を開こうとした。
「いや——いい」
アレンは、二人を見た。
「ヴォルトの言う通りだ」
「これは——俺の戦いだ」
「アレン……」
ヒナタが、心配そうに呟いた。
「大丈夫だ」
アレンは微笑んだ。
「俺は——勝つ」
「……分かった」
レンは頷いた。
「でも——危なくなったら、すぐに助けるからな」
「ああ」
アレンは頷いた。
二人は、塔の端へと下がった。
「さあ——」
ヴォルトは、構えた。
「始めようか」
ヴォルトが、手を掲げた。
「《雷槍乱舞・サンダーランス》!」
無数の雷の槍が、宙に現れた。
「……!」
アレンが、構えた。
雷の槍が——アレンに向かって飛んでくる。
「《ライトシールド》!」
アレンが、光の盾を展開した。
**バリバリッ! バリバリッ!**
雷の槍が、盾に突き刺さる。
「くっ……」
アレンが、押されていく。
盾が——ひび割れ始めた。
「光の盾では——俺の雷は防げないぞ」
ヴォルトは告げた。
「……なら」
アレンは、盾を消した。
代わりに——
「《フロストドメイン》!」
氷の領域を、展開した。
雷の槍が——氷に触れた瞬間、動きが鈍くなる。
「今だ!」
アレンが、剣を振った。
「《六属性統合・ヘキサハーモニー》!」
六色の光が、剣を包み込む。
「《虹刃解放・レインボーブレイク》!」
虹色の斬撃が——雷の槍を打ち砕いた。
**パリィィンッ!**
雷の槍が、消えた。
「……ほう」
ヴォルトは、少し驚いた表情を浮かべた。
「氷で雷を弱め、六属性で打ち砕くか」
「なかなかやるな」
「でも——」
ヴォルトは微笑んだ。
「それだけじゃ、俺には勝てない」
ヴォルトが、両手を掲げた。
「《雷鳴爆裂・サンダーバースト》!」
巨大な雷球が、アレンに向かって飛んできた。
「……!」
アレンは、剣を構えた。
「《七属性統合・ヘプタハーモニー》!」
七つの力を——剣に集める。
光、炎、風、闇、氷、土、水——
七つの力が、一つになった。
剣が——虹色の光を放った。
「《虹刃解放・レインボーブレイク》!」
アレンが、剣を振り下ろした。
虹色の斬撃が——雷球に直撃した。
**ドオオオオンッ!**
巨大な爆発が起きた。
衝撃波が、周囲に広がる。
「くっ……」
アレンは、後退した。
煙が、広がる。
「……」
アレンは、煙の中を見つめた。
煙が晴れると——
ヴォルトは、無傷で立っていた。
「……強い」
アレンが呟いた。
「当然だ」
ヴォルトは告げた。
「俺は——雷のマナの化身」
「八属性の中でも——最も攻撃力が高い属性だ」
「お前の七属性では——まだ足りない」
「……」
アレンは、拳を握りしめた。
(七属性では——足りない……)
(なら——どうすればいい?)
『アレン』
その瞬間——声が聞こえた。
「エルフェリア……」
『思い出して』
エルフェリアの声が響いた。
『あなたは——七属性を統べる者』
『でも——まだ、その力を完全には引き出せていない』
「……どういうことだ?」
『七属性を統合するだけじゃない』
エルフェリアは告げた。
『七属性を——調和させるのよ』
『それぞれの力を——最大限に引き出し』
『一つの力として——昇華させる』
「調和……」
アレンは呟いた。
『そう』
エルフェリアは続けた。
『光と闇——炎と氷——風と土——そして水』
『相反する力も、補完し合う力も』
『全てを——調和させるのよ』
「……分かった」
アレンは頷いた。
「やってみる」
アレンは、目を閉じた。
七属性の力を——感じる。
光、炎、風、闇、氷、土、水——
それぞれの力が——体の中にある。
(統合するだけじゃない)
(調和させる)
(全ての力を——一つにする)
アレンが、目を開いた。
「《七属性調和・ヘプタハーモニクス》!」
アレンが、新しい魔法を発動した。
七つの力が——剣に集まる。
だが——
今までとは、違った。
七つの力が——互いに調和し、共鳴し始めた。
光が闇を包み、闇が光を引き立てる。
炎が氷を溶かし、氷が炎を制御する。
風が土を運び、土が風を安定させる。
水が全てを繋ぐ。
七つの力が——完璧に調和した。
剣が——これまでにない、美しい虹色の光を放った。
「……!」
ヴォルトの目が、大きく見開かれた。
「これは……」
「《七属性調和・ヘプタハーモニクス》」
アレンは告げた。
「七属性を——完全に調和させた力だ」
「……なるほど」
ヴォルトは、笑った。
「やるじゃないか」
「七属性の真の力を——引き出したか」
「なら——」
ヴォルトも、構えた。
「俺も——本気を出すぞ」
ヴォルトが、全身から雷のマナを溢れ出させた。
「《雷神覚醒・サンダーゴッド》!」
ヴォルトの体が——雷に包まれた。
髪が逆立ち、瞳が金色に輝く。
「これが——俺の本気だ」
ヴォルトは告げた。
「さあ——来い、アレン・アルカディア」
「……ああ」
アレンは、剣を構えた。
「行くぞ!」
二人は——同時に駆け出した。
-----
「《虹刃究極・レインボーアルティメット》!」
アレンが、剣を振り下ろした。
虹色の斬撃が——ヴォルトに向かって飛ぶ。
「《雷神斬・サンダーゴッドスラッシュ》!」
ヴォルトも、手刀を振り下ろした。
雷の斬撃が——アレンの攻撃に向かって飛ぶ。
二つの斬撃が——ぶつかり合った。
**ドオオオオンッ!**
巨大な爆発が起きた。
塔全体が、揺れる。
「くっ……」
アレンが、踏ん張った。
「……やるな」
ヴォルトも、同じく踏ん張った。
「だが——まだまだ!」
ヴォルトが、連続で攻撃を放った。
「《雷神連撃・サンダーゴッドラッシュ》!」
無数の雷の攻撃が、アレンに向かって飛んでくる。
「……!」
アレンは、剣で防いだ。
「《七属性障壁・ヘプタバリア》!」
七色の障壁が、アレンを包み込む。
**バリバリバリッ!**
雷の攻撃が、障壁に直撃する。
障壁が——ひび割れ始めた。
「くっ……」
アレンが、押されていく。
(まだ——足りない)
(もっと——力を)
『アレン』
その瞬間——七体の化身の声が、同時に聞こえた。
エルフェリア、イグニス、シルフ、ノクス、グラシア、テラ、アクア——
『私たちの力を——全て使って』
「……ああ」
アレンは頷いた。
「みんなの力を——借りる」
アレンの体が——光り始めた。
七色の光が、アレンを包み込む。
「《七属性解放・ヘプタリベレーション》!」
アレンが、叫んだ。
七つの力が——完全に解放された。
障壁が——さらに強固になる。
雷の攻撃を——完全に防ぎきった。
「……!」
ヴォルトが、驚いた表情を浮かべた。
「七体の化身の力を——全て引き出したか」
「ああ」
アレンは告げた。
「これが——俺の全力だ」
アレンが、剣を構えた。
七つの力を——一点に集中させる。
「《七属性極致・ヘプタアルティメット》!」
剣が——これまでにない強さで輝いた。
七色の光が——一つになり、白く輝く光に変わる。
「……これは」
ヴォルトが呟いた。
「七属性が調和し——一つになった力」
アレンは告げた。
「これで——決める」
「……いいだろう」
ヴォルトは微笑んだ。
「なら——俺も、最後の力を見せる」
ヴォルトが、全身の雷を一点に集めた。
「《雷神究極・サンダーゴッドアルティメット》!」
ヴォルトの手に——巨大な雷の球が現れた。
「さあ——決着をつけよう」
ヴォルトが告げた。
「ああ」
アレンは頷いた。
二人は——同時に、技を放った。
「《七色極光・プリズムノヴァ》!」
「《雷神裁き・サンダーゴッドジャッジメント》!」
白い光と、金色の雷が——ぶつかり合った。
**ドオオオオオンッ!!!**
塔全体を揺るがす、巨大な爆発が起きた。
光と雷が——激しくぶつかり合う。
どちらも——譲らない。
「くっ……」
アレンが、歯を食いしばった。
「……ふん」
ヴォルトも、力を込めた。
二人の力が——均衡している。
だが——
「……!」
アレンの力が——少しずつ、押し始めた。
「……何!?」
ヴォルトが、驚いた。
白い光が——金色の雷を、飲み込み始める。
「くそ……」
ヴォルトが、さらに力を込めた。
だが——
光は、止まらなかった。
「……負けるか!」
ヴォルトが叫んだ。
最後の力を——全て込めた。
だが——
それでも、光は止まらなかった。
やがて——
白い光が——金色の雷を、完全に飲み込んだ。
「……!」
ヴォルトの技が——消えた。
光が——ヴォルトに向かって飛ぶ。
「くっ……」
ヴォルトは、腕で防いだ。
**ドオオオンッ!**
光が——ヴォルトに直撃した。
ヴォルトの体が——吹き飛ばされた。
塔の壁に——激突する。
**ドガアアンッ!**
壁に、亀裂が入った。
やがて——
光が、消えた。
静寂が、訪れた。
「……」
アレンは、息を切らせていた。
剣を、地面に突き刺して、体を支える。
「やった……のか?」
レンが、恐る恐る尋ねた。
「……分からない」
アレンは呟いた。
煙が——晴れていく。
そこには——
ヴォルトが、立っていた。
傷だらけだが——まだ、立っている。
「……すごいな」
ヴォルトは、小さく笑った。
「まさか——俺を、ここまで追い詰めるとは」
「お前……」
アレンが呟いた。
「まだ、戦えるのか?」
「……いや」
ヴォルトは、首を振った。
「もう——限界だ」
ヴォルトが、膝をついた。
「俺の……負けだ」
「……!」
アレンの目が、大きく見開かれた。
「本当に……いいのか?」
「ああ」
ヴォルトは頷いた。
「お前は——俺を倒した」
「だから——契約してやる」
ヴォルトが、ゆっくりと立ち上がった。
「アレン・アルカディア」
ヴォルトは、アレンの前に歩み寄った。
「お前は——七属性を統べる力を持っている」
「そして——その力を、完璧に制御している」
「だから——俺は、お前を認める」
「……ありがとう」
アレンは、深く頭を下げた。
「頭を上げろ」
ヴォルトは告げた。
「お前は——堂々としていればいい」
「お前は——これから、八属性を統べる者になるんだ」
「八属性……」
アレンは呟いた。
「ああ」
ヴォルトは微笑んだ。
「さあ——契約しよう」
ヴォルトが、手を差し出した。
アレンも、手を差し出した。
二人の手が——重なった。
その瞬間——
金色の光が、二人を包み込んだ。
「契約成立——」
ヴォルトの声が、響いた。
「俺、雷のマナの化身・ヴォルトは——」
「アレン・アルカディアと、ここに契約する」
光が——強くなった。
アレンの体に——雷のマナが流れ込む。
鋭く、激しい感覚。
それでいて——力強い感覚。
「……これが」
アレンは呟いた。
「雷のマナ……」
やがて——
光が、消えた。
ヴォルトが、アレンの前に立っていた。
「契約は——完了だ」
ヴォルトは微笑んだ。
「これで、お前は——八属性を統べる者になった」
「八属性……」
アレンは呟いた。
光、炎、風、闇、氷、土、水、雷——
八つの属性。
全てが——揃った。
「……ついに」
アレンの目から——涙が溢れた。
「ついに——八属性が揃った」
「ああ」
ヴォルトは頷いた。
「お前は——やり遂げた」
「アレン!」
ヒナタとレンが、駆け寄ってきた。
「おめでとう!」
ヒナタが、アレンに抱きついた。
「やったな」
レンも、アレンの肩を叩いた。
「……ありがとう」
アレンは、二人に微笑んだ。
「みんなのおかげだ」
「これから——よろしく頼む」
ヴォルトは告げた。
「八属性を統べる者——アレン・アルカディア」
「ああ」
アレンは頷いた。
「よろしく、ヴォルト」
-----
その瞬間——
塔全体が、激しく揺れ始めた。
「何だ!?」
レンが叫んだ。
「……気配がする」
ヴォルトが、真剣な表情で呟いた。
「強大な——邪悪な気配が」
「まさか……」
アレンが呟いた。
塔の下から——黒い煙が立ち上ってくる。
煙の中から——
黒いローブを纏った人物が、現れた。
仮面をつけている。
「……ヴォイド」
アレンが、剣を握りしめた。
「よく頑張ったな、アレン・アルカディア」
ヴォイドが、告げた。
「ついに——八属性を揃えたか」
「お前……」
アレンが呟いた。
「どうして、ここに」
「決まっている」
ヴォイドは告げた。
「お前の八属性を——頂きに来た」
ヴォイドが、手を掲げた。
黒いマナが、溢れ出す。
「……!」
アレン、ヒナタ、レン、ヴォルト——
全員が、構えた。
「さあ——」
ヴォイドは、低く笑った。
「お前の力——見せてもらおうか」
「八属性を統べる者——アレン・アルカディア」
ヴォイドが、攻撃の構えを取った。
「くっ……」
アレンは、剣を構えた。
だが——
体が、限界だった。
ヴォルトとの戦いで——力を使い果たしている。
(まずい……)
(このままじゃ——)
「アレン」
ヴォルトが、アレンの前に出た。
「お前は——下がっていろ」
「でも——」
「いいから」
ヴォルトは告げた。
「お前は——まだ、俺との契約を完全に使いこなせていない」
「今のお前では——ヴォイドには勝てない」
「……くそ」
アレンは、唇を噛んだ。
「俺たちも——戦う」
レンが、剣を抜いた。
「そうだよ」
ヒナタも、構えた。
「みんなで——戦おう」
「……ありがとう」
アレンは、微笑んだ。
「なら——行くぞ」
四人は——ヴォイドに向かって、構えた。
「ふふ……」
ヴォイドは、笑った。
「四人がかりか」
「いいだろう——相手をしてやる」
ヴォイドが、攻撃を放った。
「《闇八属性・ダークオクタ》!」
黒い八色の光が、四人に向かって飛んできた。
「……!」
全員が、驚いた。
(八属性……!?)
(ヴォイドも——八属性を使えるのか!?)
「避けろ!」
ヴォルトが叫んだ。
四人は、飛び退いた。
**ドオオオオンッ!**
攻撃が、塔の床に直撃した。
床が——大きく砕けた。
「くっ……」
アレンが、唇を噛んだ。
(ヴォイドも——八属性を……)
(なら——俺も)
アレンは、剣を構えた。
「《八属性統合・オクタハーモニー》!」
八つの力を——剣に集める。
光、炎、風、闇、氷、土、水、雷——
八つの力が——剣に集まり始めた。
だが——
「……!」
アレンの体が、悲鳴を上げた。
八属性を制御しきれない。
マナが暴走する。
「くっ……」
アレンが、膝をついた。
「アレン!」
ヒナタが駆け寄った。
「無理だ」
ヴォルトは告げた。
「八属性を統合するには——まだ早い」
「お前は——まだ、俺との契約を完全には使いこなせていない」
「……くそ」
アレンは、悔しそうに呟いた。
「ふふ……」
ヴォイドは、笑った。
「やはり——お前では、まだ無理か」
「八属性を統合するには——もっと修行が必要だな」
「だが——」
ヴォイドは、手を掲げた。
「それまで——待ってはやれない」
「今、ここで——お前を倒す」
「させるか!」
ヴォルトが、ヴォイドに向かって駆け出した。
「《雷神斬・サンダーゴッドスラッシュ》!」
雷の斬撃が、ヴォイドに向かって飛ぶ。
「……甘い」
ヴォイドは、軽く手を振った。
闇の障壁が、雷を防いだ。
「……!」
ヴォルトが、驚いた。
「お前の雷では——俺には勝てない」
ヴォイドは告げた。
「なら——」
レンとヒナタも、攻撃を放った。
「《サンダーフレア》!」
「《トリニティブレス》!」
二つの魔法が、ヴォイドに向かって飛ぶ。
だが——
ヴォイドは、両手を掲げた。
「《闇障壁・ダークバリア》」
全ての攻撃を——防ぎきった。
「無駄だ」
ヴォイドは告げた。
「お前たちでは——俺には勝てない」
「くそ……」
レンが、唇を噛んだ。
「どうすれば……」
その瞬間——
アレンの体が——光り始めた。
「……!」
全員が、アレンを見た。
アレンの体から——八色の光が溢れ出す。
「アレン……?」
ヒナタが呟いた。
『アレン』
八体の化身の声が、同時に響いた。
エルフェリア、イグニス、シルフ、ノクス、グラシア、テラ、アクア、ヴォルト——
『私たちの力を——全て使って』
『八属性を——統合するのよ』
「でも——」
アレンは呟いた。
「俺には——まだ無理だ」
『大丈夫』
エルフェリアの声が響いた。
『私たちが——サポートするわ』
『あなたは——ただ、力を信じればいい』
「……」
アレンは、目を閉じた。
(みんなの力を——信じる)
(そして——俺自身の力も、信じる)
アレンが、目を開いた。
「《八属性統合・オクタハーモニー》!」
八つの力が——アレンに集まる。
だが——
今度は、違った。
八体の化身が——アレンをサポートしている。
八つの力が——調和し始めた。
光、炎、風、闇、氷、土、水、雷——
八つの力が——完璧に調和した。
アレンの体が——八色の光に包まれた。
「……これは」
ヴォイドが、驚いた表情で呟いた。
「八属性の——完全統合……」
アレンが、ゆっくりと立ち上がった。
剣が——八色の光を放っている。
「これが——」
アレンは呟いた。
「八属性の力……」
アレンが、ヴォイドを見つめた。
「ヴォイド——お前を、倒す」
「……ふん」
ヴォイドは、構えた。
「やれるものなら——やってみろ」
二人は——対峙した。
八属性を統べる者——アレン・アルカディア。
そして——闇の八属性を操る者——ヴォイド。
運命の戦いが——始まろうとしていた。
-----
**次回予告**
八属性を完全に統合したアレン。
そして——同じく八属性を操るヴォイド。
二人の激突——その行方は?
そして——ヴォイドの真の目的とは?
アレンの運命が——大きく動き出す。
**第8話「八属性の激突」、近日公開!**
**【第六章:氷結の試練編 完結まで、あと1話!】**




