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神サマとの邂逅

不定期


目を開けると、葉っぱの隙間からキラキラと眩しい木漏れ日が入ってきた。

体を起こして辺りを見回すと人は見えず、ただ木々と草花が咲いている。

木々の隙間に目を凝らしても、何処もかしこも土と葉ばかりだ。


「ずいぶんとやんちゃだな。らしいといえばらしいか」

そう言いながら立ち上がる。視点が以前よりも低い。3歳程度のはず……なるほど、今日で4歳か

「さてと…どうしよう」

俺は目覚める前に交わした神サマとの会話を思い出した


---------------------------



「君、何でまた来てるの?」


「こっちのセリフだな」

若干呆れたような困ったような表情をする女性に俺はそう返事をした。

俺は……名前は思い出せない。とりあえず「俺」の()()()の人生は特に何事もなく終わったはずだった。

そう、2度目だ。前回死んだときもこの謎の空間で目を覚まして、そして転生をすることになった。目の前にいる女性…神サマによって。

そして日本という国で普通に生まれて、普通に生きて、そして普通に轢かれて…。悪いことはしてないし、良すぎる行いをし過ぎることのないように気を付けていた。

気を付けていたはず…。




「…うーん、何でまた来たの?そんなに私に会いたかった?」

女性…もとい神サマが困り顔で尋ねてくる。

「会えるなら会いたかったけど、ここに来るなら会いたくなかったよ」

【転生後に死んだら、戻って来れない。他の人と同じように天国か地獄か、はたまた別の場所へ送られる】というのが転生の理だと、前回の転生の時に言われていた。


「うーん…こんなこと初めてで分からないわ。ごめんね」

と手を合わせてくる神サマ。日本にいた時はこっちが手を合わせてたのに不思議だ。


「前回説明したから省略するけど、結局ここに来たって事はまた転生することになるんだけど、どうする?」

「いやどうもこうも…」


【死後に神に呼び出された魂は転生することが確定する。逃れることはできない】それは前回この(ヒト)が教えてくれたことだった。

 転生する魂は、生前とても大きい出来事を起こした人物であるという。それを聞かされたからこそ、罷り間違っても転生させられないように気を付けていたのに何の因果か…またこの場所に連れてこられるとは。


しかしもう一度人生を送れと言われるのも二度目だ。粘っても無駄だということはよく分かっている。


「まぁ2回目だからな」


「まぁ2回目だからね。ちゃちゃっと始めちゃいますか」



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