いつまでだって
残念ながら実体験ではありません。
いっしょにいられなかった久しぶりの週末は
出逢うまえのこと思い出させた
みんなの知らない映画でもらい泣きして
手抜きのきいた夜食のあと 手足をのばして眠る
すっかり忘れてたけど
こんなのも悪くないって言ったら
きみはへそを曲げるだろうから
どうすごしてたのか尋ねるの はぐらかして
つぎの旅行の話でもしよう
いつまでだって こうして きみのそばにいたいよ
順番なんてこないから 誰もうしろにならばせない
いつまでだって ふたり あたりまえに特別でいたい
となりで鑑る恋愛映画には
あくびが出ちゃっても
けんかもできないんじゃ 別れまで早いと
不満を隠さないふるまいが好き
みんなの知らないことばで罵るときは
皮肉のきいたことばあそび ぼくから音をあげて折れる
すっかりなじんでるんだ
こんなのが日常だって 言うなりゃ
君あってこそ丘で鐘は鳴る
どんなしくみなのか ときあかすのあきらめちゃ
またひとつ謎 こじらせてゆく
いつまでだって 変わらず きみのそばにいさせて
時間の終わりが閉じる淵 ふたりで最期を迎えよう
いつまでだって ふたり ささやかでもだいそれた願い
つまんでかじるチーズとサラミみたい
そんなのが理想像