たまぁ~に名探偵☆
推理小説を書いたつもりが「歴史コメディ」に分類されて困惑しているソウ マチです☆ 誰一人として推理小説だと認識してくれてないらしい……(涙)。
もともと海外の推理小説が好きで、有名な小説家の作品は何度も読んでいます。アホなので犯人を忘れてしまうので何度読んでも「おおお! まさかこの人が犯人だったとは!」そう毎回新鮮に驚いております(苦笑)。
そんなわたしにある日、相談が持ちかけられました。シキさん(仮名・40代・男性・開発部所属)からです。
シキ:どうも新製品の情報がライバル会社に盗まれているようなんだ。会社のセキュリティは最高レベルで部外者は立ち入れないのに……。
ソウ:ネット上で盗まれているとか?
シキ:それも考えたけど、そもそも侵入できないはずなんだよね……。流出経路がわからない……。
ソウ:それなら赤青黄色でワナを仕掛けてみたら?
シキ:どういうこと?
ソウ:関係者の人にニセの情報を流す。たとえば新しい商品の色ね。Aさんには赤、Bさんには青、Cさんには黄色って情報を伝える。
シキ:それぞれの色がちがうの?
ソウ:うん。おたくの会社はそんな単純な製品じゃないけれど、イメージとしてはそういう感じ。
シキ:なんだかよくわからないけど、やってみるよ。
数か月後、犯人は捕まりました。Bさんが犯人でした。会社の人たちは内部犯がいると思っていなかったそうで、かなりショックだったそうです。でもセキュリティが万全なら、一番に内部犯を疑うんじゃないのかなぁ?? ちがうの??
また別の方からの相談もありました。ウラさん(仮名・30代・男性)です。ウォール・USA(仮名)という会社の社長さん。
ウラ:会社に僕を名指しでひどい誹謗中傷のメールが届いててさ……。参るよ……。
ソウ:どんなメールですか?
ウラ:会社の問合せフォームに何通も送られてくるんだ……。
ソウ:見せてもらえますか?
「 third@〇〇.〇〇.jp」という会社のメアドに同じメアドから何通も「しね」とか「会社潰れろ」とか「お前はもうおしまいだ」「自宅を突き止めて押し掛けてやる」「お前に家族はいるのか? 家族に危害を加えてやる」「お前に子どもが生まれたら〇〇してやる」とかヒドイメールが……。これは病むわ……。
ソウ:どうも送り主は、社長に恨みがあるみたいですねぇ……。お心あたりは?
ウラ:恨まれることは、たくさんしているからねぇ……。だから大抵の誹謗中傷は気にならないんだが、このメールは気になって……。
ソウ:この送り主から来たほかのメールってあります?
ウラ:たくさんあるよ……。
同一犯の誹謗中傷メールの中に「third好きなの? ヘンだろww」という一文が。語るに落ちるとはこのことです。いらんこと書いたばっかりに、バレる。
ソウ:犯人は、社長の知り合いですよ。
ウラ:えっ!?
ソウ:しかもかなり親しいです。
ウラ:どういうことだ!?
会社のメアドに書いてあるthirdは「第三の」「三番目の」という意味です。そしてじつは社長のお子さんの名前でもある。冷徹だが子煩悩な社長は、愛する子どもの名前をメアドにした。でも社長も危機管理をちゃんとしているから、社長の子どもの名前を知っている人なんてほとんどいない。
普通、「第三の」という言葉が人名だと思わないはずです。それなのに「third好きなの?」なんて書いてあるってことは、それが固有名詞だと認識している証拠。自宅を知らない、家族構成を知らない、子どもがいると知らないようにカモフラージュしているから社長は気づかなかったけれど、外部の私からしたらthirdを名詞だと認識している時点でかなり親しい人だとわかる。
ソウ:最近、たいした用もないのに「どうしてる?」って連絡してきた方っていますか?
ウラ:……いる。でも彼はとても親しくて……。まさか彼が……? そんなはずはない!!
ソウ:わたしにはわかりません。けれども彼が犯人だと仮定してみたらどうですか?
結果、彼が犯人でした。そりゃそうだ。誹謗中傷のメールを送ったら、ウラさんがどう反応するかきっと知りたいでしょう。落ち込んでいるか探るために「どうしてる?」って連絡したい気持ちはわかる。どうも彼は成功しているウラさんに嫉妬してメールを送りつけていたらしい。気持ちはわかるが、誹謗中傷はやっちゃダメだよ……。
こんなに推理が冴えわたるわたしなのに、自分のこととなるとサッパリなのですよ! 自分が置いた物の場所がわからない! 自分になったつもり(←そもそも自分)で推理するけど、ぜんぜんわからない!! つい最近まで大事なアカウントの書かれたメモを必死で探していました! 自分の気持ちになって(←そもそも自分)置いた場所を探してもぜんぜんわからない! いったいわたしはどこへ置いたんだ!? 部屋中を探しても見つかりませんでしたけれど、引き出しを整理していたらひょっこり出てきた。思い出した。急に必要になったらすぐ出せるように、ふだん使いの文房具といっしょにしてたんだった……(涙)。
そういえばマイナンバーの通知書は、どこへ置いたんだろう?(涙)。ぜんぜん思い出せない……(涙)。