おじいちゃん
「クソ、、!!」
グァバジは机を強く叩く
やばいお通夜みたいな空気なってる、、
モネードなんて今にも泣きそうじゃないか
しかし分からない、、籠城戦ってなんだよ、、
誰かに聞きたいけど、、ここにいる人達にはとてもじゃないが聞ける空気じゃない、、
あれ、?そういやコナッツちゃんが居ないな、、
そうだ!コナッツちゃんに聞けばいいじゃん!
「あー、、えー、、ちょっと外の空気吸ってくるね、、?」
僕はそう言い残し外に行く
確か、、竜の谷ってところにいるんだよな、、?
僕は竜の谷まで歩く
「来てくれたんだ、、お兄さん、、」
コナッツちゃんがいた
「久しぶりコナッツちゃん、2日ぶりくらい?」
「えっと2つ聞きたいことがあるんだけど大丈夫かな?」
コナッツは数秒考えたあと返事をしてくれた
「、、、いいよ」
「えっと、、籠城戦って知ってる?」
「、、、名前しか知らない、、おじいちゃんが籠城戦は知らなくていいって」
おじいちゃん?村に年寄りいたっけ、、?
「じゃぁこの村って昔何があったか知ってる?」
コナッツは僕の服の裾を掴むと
「おじいちゃんが知ってる、、おじいちゃんに聞くべき、、」
そういい僕を引っ張る
入っちゃダメって言われたけど、、
何故だろう、、知らなきゃ行けない気がする、、
僕は竜の谷に足を踏み入れた
谷を降る
降りる度に空気が重くなっていくのを感じる
重くなる度に吐き気が増す
今すぐに帰りたい
しかし何故か帰れない
僕じゃない僕が進めと囁く
逆らえない
また1歩足を踏み入れる
視界がうねる
しかし視界に移る少女をこの目は捉え続ける
徐々に視界が暗くなる
「ついた、、」
コナッツちゃんの声が聞こえる
さっきまでの不快感が嘘のように無くなる
「、、、お兄さん、大丈夫?」
「あぁ、、大丈夫だよ」
コナッツちゃんは奥を指さす
「この先にいる」
この奥におじいちゃんが、、?一体何者なんだ、、?
僕達は奥に足を踏み入れる
そこには巨大な竜がいた
「、、、何者じゃ、?」
竜は口を開く
「おじいちゃん、、お兄さんが聞きたいことがあるって」
コナッツちゃんが喋りかけると竜は一気に威厳が無くなる
「お〜コナッツよ、お客さんならはよう言わんかい、、ほれジューン!ユスラウメ!客をもてなせ!」
竜が呼ぶと2人の巨体が現れる
「承知しました」
「客さん、ここに座っていい」
そう言われ僕はどこから出てきたか分からない座布団に座る
「コナッツ様、お飲み物です」
「ありがとう、ジューン」
あっちの男の方がジューンか、、にしても
僕は辺りを見渡した
「なに?この和室、、」
はっきりいって谷の雰囲気とあっていない、、
「それで、坊主、、我に聞きたいことがあるのだろう?」
そうだった
「外にある底辺村に過去何があったか知りたい」
すると竜は眉をぴくりと動かす
「コナッツよ、、少し散歩してきなさい」
「?、、わかった」
「ジューンとユスラウメも席を外せ」
「「承知」」
2人はコナッツを外に連れ出す
「ふぅ、、さて、、汝よ」
竜の雰囲気が変わる
さっきまでの不快感が再びやってくる
「貴様に知る覚悟があるか?この世界の残酷さを」
残酷さ、、
「あぁ、、知らなきゃ行けない気がする」
「そうか、、では聞くが良い悲しい村人の話を」