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その恨み、叶えましょう  作者: 三竹
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価値観を変えていく…?

家に着くと愛犬の「みるく」と愛猫「くるみ」が迎えてくれた。この子たちは辛い環境から保護され、ご縁があって家に来てくれた。今ではすっかり懐いてるが、来た当初は大変だった。でも不思議と動物には不幸になるような願いが浮かんでこない。粗相をされても手を噛まれても。粗相を片付けるのはめんどくさいし、手を噛まれたら痛い。でも恨むようなことはない。言葉が通じないから?何でだろう?答えが出ない。


兄とずっと2人で暮らしてきたが、みるくるみが来てから家が明るくなった気がする。

夕食の時、兄が突然

「今度海外に行ってみない?」

と言ってきた。

「ゲホ、ゲホ…。何言ってるの?」

ビックリしすぎてご飯が喉に詰まる。

「みるくるみに対して、マイナスな願いをしないのは言葉が通じなくて相手が何でそうしたのか考えようとしているからじゃないかな?海外に行くと言葉も通じないし文化も違うから、自分が不快に思ってもその国では普通のことかもしれない。

今までは家に閉じこもって、なるべく人と会わないようにしてきたけど、そうじゃなくて色んな人にあって自分の価値観を変えていくことも必要なんじゃないかと思った」

兄に見透かされているのかと思うような提案だった。

「もちろん海外に行ってみたい気持ちはあるけど、行くまではどうするの?空港にはたくさんの人がいて待ち時間も長いし…」

行きたい反面不安がとても大きい。

「空港での待ち時間が1番危なそうだから人が1番少ない深夜にチェックインして明け方に飛ぶ便を選んで、空港近くのホテルを取ってギリギリまでそこに居るのはどう?」

話だけ聞く限りでは大丈夫そうだけど…そんなにうまく行くのかな…

考え込んでしまっていると

「よし、明日シュミレーションしてくる。どれくらいの人がいるのか、なにかトラブルになりそうなことがないか確認してくるよ。だからどこに行きたいか考えておいて!」

なんでそんなに積極的なんだろう…?

「わかった…」

とりあえず承諾した。


海外にどうしても行きたいなら兄だけで行けばいいのでは?私を連れていかないといけない理由でもあるのかな…まさか仕事で行くとか?

今までにない提案だから、何かがあるのかと勘繰ってしまう。

そう思いつつも少しだけワクワクしている自分もいる。本当に行けるとしたらどこに行く?何泊するんだろう。


翌日の夜、兄は本当に空港へ向かった。空港の雰囲気やチェックインにかかりそうな時間、休憩できそうな場所など写真やメモに書いて帰ってきた。

「ちょっと仮眠するわー」

話を聞きたかったけど、今日も仕事があるからしょうがないか。


お昼過ぎ兄が起きてきた。お昼ご飯を食べながら話そうかと思ったけどまだ眠そうな顔をしている。夜でいっか。

お昼ご飯を食べ終わり、仕事に向かう。今までなら車の中では、ほぼ無の感情だった。でも今日は、というか、昨日からずっと不安と楽しさが入り混じっている。

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