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その恨み、叶えましょう  作者: 三竹
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本当に人を助けているのか

また子どもの時の夢を見ていた。

あの頃はこの力を無邪気に使っていた。でも今は…。


迎えの車に乗り仕事に向かう。必要以上に視界に入ってこないように目を閉じ、そして感情が動かないように気をつける。


今日は漫画家の先生に会いに行く。新作マンガの取材という体だ。客間に通される。私は兄の横に座り、先生が目の前に来るのを待った。


「こんにちは、今日はよろしくお願いします。」

きた…。


目を開け先生を視界に入れる。

「今まで貢献してきたアシスタントにふさわしい額を支払い、盗作が世の中に公表され、人気が落ちろ。」


私の仕事は終わった。これ以上ここにいる必要はないので車に戻る。


今日の依頼は、漫画家見習いの方が考えたマンガを自分のものとして発売した、いわゆる盗作をされた人からの恨み。弱い立場がゆえに訴えることも出来ず、罪を犯すわけにもいかない、泣き寝入りするしかない、でも怒りを抑えられない。

その気持ちをどうにかするために私へ依頼がきた。


私はただ恨まれる相手の目の前に行き、心の中で願うだけ。恨む方も恨まれる方も話を聞くことはない。話を聞くのは兄の役目だ。どんな願いにするかも兄が決める。


恨む方は自分がされた以上のことが起きる事を望むが、不釣り合いなことはできない。どちらも同じくらいになるように。その判断をするのは難しい。兄なりの基準を設けて内容を決めているらしい。私は決まった内容だけが伝えられ、相手の所に連れて行かれる。

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