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第二話 前哨基地

第二話

“電源に接続しました。起動します。”


無機質な声と反響した音が頭に響き渡り、俺は嫌な気分になりながら目を覚ました。


室内だ。

無機質なコンクリートが広がっていて、俺はイスに座らされていた。いつの間にか拘束具は無くなっていて、背中には違和感があった。何か刺さっているのか?

そう思っていると、隣にも人がいた。

何だろう。見た目的には20代前半だろうか。映画とかで出てきそうなアーマを着ている。そういえば自分も着ているな、これ。

相手は俺が見ていることに気づいたらしく、話しかけようとしたのだろう、口が動いたその時。


「やあ、栄転した中央の青年将校君と補充要員君だね。」

やや少し離れた前の扉が開き、何やら物騒な人達が来た。声は無機質、と言うかやや重いおじさんのような声だった。身体はアーマに身を包んでいるが、顔が人間に近づけているのだろうが無機質な金属で出来た顔が見えた。なんか戦隊者で出てきそうな顔?いや仮面みたいな感じだろうか。

そんな感じの人たちが来た途端、


ザッ、

「中央第30大隊より異動になりました。武蔵野です。」

隣の人は、目の前の人たちが入って来た途端に立ち上がり、敬礼をしながら言っていた。

あ、多分出世しまくっている人なんだろうなぁ。


とはいえ自分も流石に立たないといけないような雰囲気だったので、とりあえず立ち上がり、敬礼をしておいた。


「君が補充の機体だね、よろしく! 死なないようにな!」

上官であろう目の前の機械の人が、こちらに反応してくれた。

てか、「死なないようにな」って、言ってることがヤバいんですけど、、、



その後、俺ともう一人の人は、別室に案内され、何やら物資の供給を受けた。


「重っ、」

思わず声が出るぐらいの荷物(バックパック)に、銃が渡された。ちなみに説明は無かったが、AIのおかげで何を持ったら良いかわかったので、何とかなった。役に立つものなんだな、AIって。

銃ってこんな重さなんだ。機械の体のはずだが、思ったより重く感じた。

ちなみにもう一人の人は、どうやら体は機械では無いらしく、荷物は比較的軽そうに見えた。

あ、もしかしなくともコイツの荷物も俺が持っているのか、、


そう思いつつ、準備を進めていると、もう一人の人が話しかけて来た。


「君が俺のバディ?」


「?」


「多分そうだと思うよ。なんか移動中に新しく配備される補充のバディを組まされるって言われたからね。俺の方が先輩だからな!よろしく!俺は武蔵野だ。お前の名前は?」


「あ、安藤です、、よろしくお願いします、先輩?」

こう言うグイグイ来るやつ苦手なんだよなぁと思いながら、適当に話を流していると、さっきの部屋に戻るようにアナウンスを受けた。

ので、移動すると、


「遅いぞ、補充要員ども。」

およそ10人ほどが集まっており、すでに整列していた。

ほとんどが機械の人ようだった。

とりあえず絶対に急いで並ばなければならない雰囲気の中、俺と武蔵野先輩は急いで列に並んだ。


並び終えると、前に立っていた上官らしき機械の人のうち、真ん中の機械の人ではなく隣の、さっき案内してくれた人が色々説明を始めた。


「これより我々第117中隊は、グンマーとの前線エリアへ向かい、可能な限り偵察と情報収集を行う。なお先日失った二名に代わり、新たに補充要員が入った。お前らが欠けても補充はいくらでも効くから死ぬ気で励め!五分後に出撃する。ただちに出口に移動せよ。ああ、お前ら補充はそこの第三小隊に入れ。お前らでバディを組んでおけ。以上!総員移動開始!」

勢いよく俺と先輩を除いた他の人たちが移動し始め、俺たちはその後を走って追った、、、

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