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第一話 覚醒!からの前線送り!?

第一話

“システム、起動しました。”


暗い。

何も見えない。

体の感覚が無いんだけど。

何か、頭の中で機械的な声が反響したように感じるって、え?


“再生者の意識、再開を確認しました。”


そこで俺は意識を取り戻した。

それでもまだ暗い。てか目を開けられない?

あ、俺死んだのか。さっき車に轢かれたからなぁ。


”電力供給開始、K56号機、起動します。“


よくわからない、機械的な声がする中、俺はようやく視界を得ることができた。

天井が見える。どうやら倒れているようだ。

あれ?俺って死ななかったっけ?

まあいいや、とりあえず起きよっと!

と思って体を動かそうとしたが、なぜか動けない。

なぜだろうと思っていると、体が見えた。

金属製の


「は?」


思わず声が出たが、機械的な、重い声だった。こんな声、俺の声じゃ無い!

そう思っていると、あたりにいたのであろう工事現場とかにいそうな整備士っぽい人たちと、責任者っぽい人がこちらにやってきて、俺の顔を覗いてきた。


「うむ、成功したか。残念だが早速前線へ送ってくれ。」

そう言い残して責任者っぽい人は、どこかへ行ってしまった。


「なんだったんだ?」

そう思っていると、今度は俺が残っていた整備士っぽい人たちによってどこかへ運ばれた。

ちなみに俺は金属製の箱みたいなのに頭部以外を包まれているらしく、台車みたいなので運ばれた後、今度はトラックに載せられたようだった。

トラックに撥ねられた後だから、トラウマになっているんだけどなぁ、、

ちなみにトラックの荷台なので、暗くて全く見えなかったのだが、やや適当に詰め込んだのであろう他に積み込まれていた荷物が俺の上に乗っかり、メチャクチャ邪魔だったりしたのだが、なぜか意識がそのあたりで飛んでおり、記憶がない状況で俺は荷物がどけられた状態になっていた。

なんで記憶が無かったのだろう、てか今はどこにいるのだろうと考えていると、


“バッテリーが切れそうだったので、一時シャットダウンしておりました”


またも機械的な声が、俺の頭の中で響いた。


「頭で声が響くから、もうちょっと下げてもらえる?」


”わかりました。音量を下げます“

そう声が聞こえた後、相手の声が小さくなり、頭の中であまり反響しなくなった。


「君は誰だ。」


“自立型AIです。貴方のサポートのために脳内に埋め込まれております。”


「サポート?何のために?」


“戦闘や通常生活など、様々な環境でのサポートが、意識を取り戻した貴方達には必要だからです。”


「なるほど。え? 戦闘!?」


“はい? その通りですが。 現在は鉄道の貨物に載せられて中部の前哨基地にまで輸送されている最中でございます。”

恐ろしい限りだな。

え? 目が覚めたら何の事前通達や訓練やらが無い状態で戦場へ!?

この世界は一体どうなっているんだ?

現代っぽかったけど?

まさか異世界か? あの俗に言う異世界転生系かなぁ、、、


そう考えているうちに、急に眠くなってきた、


“これ以上の使用はバッテリーが切れますのでシャットダウンします。”

無機質な声とともに、俺は再び意識を失った、、、

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