プロローグ 生前?
プロローグ
「はあ、また負けた、、」
そう格ゲーをしながらベットの上でため息をついているのは、グータラしている俺ことバリバリ現役の高校生である安藤未来だ。こんな名前だが男だ。この名前のせいでイジられたりもするが楽しく過ごしている。
ちなみに彼女はいない。というか人生で一度も彼女が出来たことはない。モテたことはないが、告白はしたことはある。結構いいところまではいっても結局告白すると振られる。そのため今は彼女を作るのを諦めたりしている。
まあ、結局のところ彼女なんていらないよね、っと自分の心に言い聞かせている。悲しいなぁ、、
そんな感じで彼女はいないが友達はいるので休日なんかはゲームをして対戦している。で、ちょうど今負けたところというところである。ちなみに親は土日も仕事のため、こうして寝ながらゲームをしても怒られないのでラッキー!
とりあえず対戦に一区切りついたので、
「ちょっといったん抜けるわ」
とチャットを送ってからルームを抜け、頭を使ったため糖分補給を兼ねてお菓子を拝借することにした。が、お菓子がない。
仕方がないのでコンビニまで向かうことにした。
まあまあ距離があるので自転車で向かうことにした。ちなみに自分の自転車はふざけてドリフト走行して転倒、壊したため、母親のママチャリを使う。
周囲の目が気になるが気にしないことにしよう、、、うん、
とりあえず自転車を走らせてコンビニまで向かう。
風を感じながら走っていると、対向車線に友達がいた。さっきゲームをしていた友達だ。
しかも隣にはクラスの女子がいる!?
あいつとは彼女なんて要らないって言っていた仲だったのに、裏切られたという感情が込み上げていた。まあ、おめでとうという感情もあってわけだが、仕方なくクラスに、果てには学年や部活にも拡散させるために、俺はスマホで動画を撮っておいた。
俺を置いてリア充になった罰だ!という気持ちで動画を撮っていたのだが、
ドンッ! 体が強い衝撃を受けた。
「え?」
突然の出来事に戸惑いが隠せないのだが、俺の目はハッキリと見ていた。
グチャグチャに曲ったママチャリと、急停車しているトラック。
そして、宙に浮いた俺の体。
「あ、これ轢かれたなぁ、」
そう思いながらこれ多分ヤバいなと思いながら宙を舞う俺。
そしてこちらを向く友達とその彼女。
「恥ずかしいなぁ、、」
という感情など、いろいろなことを考えながらコンクリの硬い地面にダイブ!
すでに身体のあちこちが痛いのだが、、、なんか血とか脳みそ?みたいなのが飛び出しているのが見えてしまった、
「これは確実に死んだな」
そう思った瞬間、おそらくトラックの後ろを走行していたのであろう乗用車がこちらに向かって走っていた。しかも助手席に座っているのが小学生ぐらいの男の子で、こっちを凝視している!?
ああ、絶対トラウマになるだろうなぁ。
ブレーキは間に合いそうにない。
グチャッ
死にかけの俺は、こうして踏み潰されて死んだ。ゲームで言うところの死体撃ちで死ぬとかトラウマだわ、、
そして俺は生き絶えた。
短い人生だった、、、