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『登場人物と用語解説』

 登場人物や機体が多くなって来ましたので『登場人物と用語解説』を挟ませて頂きました。若干のネタバレもありますのでご注意下さい。


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(登場人物)


■リオン

 リオン・フォン・オーディン。辺境の作業コロニーでデブリ回収業を手伝っていた栗毛で茶色の眼をしている少年。アルテミスと共にオーディンの騎士を目指す道を歩むことに。

 幼児の頃にデブリ回収業の親方夫婦に引きとられ育てられたが、実は騎士であったポルセイオスと、騎士になる事を止めたアマリティーの子。

 当初はアルテミスとの出会いを偶然と思っていたが、実は亡くなった両親の想いを受け継いだアルテミスが願い導いたものだった。

 騎士見習いから騎士訓練を経て、遂にオーディンの騎士になる。

 しかも、彼が辿り着いたのは普通の騎士ではなく。全ての騎士の上位であり、オーディンを統べる者となる『天位の騎士』であった。



■アルテミス

 オーディンによって造られたファースト(第一世代)のAAI(Automata Artificial Intelligence、機械人形型人工知能)。いわゆるアンドロイド。

 プラチナグレーの髪にヘーゼルブラウンの瞳。容姿端麗で竪琴ハープの様な美しい声をしている。

 第一世代にして他の追随を許さない最高の性能を持たされたAAIだが、感情も細やかに持たされてしまっている。

 誕生から現在まで、既に百年を超えており、その寿命もいつまで持つか不明の状態。

 オーディンを造った者達が生きている時代からの記憶を持っている唯一のAAIでもある。

 リオンの両親からの想いを受け継ぎ、リオンに強い愛情を抱いている。

 リオンの搭乗機である、ディーグル(CAIカードとして)、シャルーア、エウバリースのCAAI(機体制御AAI)。



■セシリア

 セシリア・ハーゲンブラウン。ヤーパン国軍の少尉。赤毛で緑の瞳をしている艶やかな美女。

 惑星アウグドでセシルと名乗り潜入任務に就いていたが、そこでリオンと出会う。

 年下のリオンの事が大好きで、グイグイ引っ張って行く存在。

 ヤーパン軍のエリートパイロット集団である『ムサ(武士)隊』の隊員であり、その中でも優秀な女性パイロットに与えられる『クノイチ』の称号を持っている強者。

 赤色(朱色)のGW『クナイ』を操る。



■エドワード

 エドワード・ヒューイ。エルテリア軍の准尉。茶髪で青い眼をしている好青年。

 惑星アウグドで模擬戦闘のパイロットとして潜入任務に就いていたが、ドロシア軍特殊部隊の攻撃で、リオンと共にヤーパン軍と行動を共にする様になる。

 甘いマスクで、女性の士官や下士官からのアプローチが絶えない。

 エルテリア軍のエリートパイロット部隊『バロン(男爵)隊』の隊員で、セシリアと渡り合える程の実力者。

 紺色のGW『アジュ』を操る。


 

■ヤスツナ

 ヤーパン軍のメカニック担当の軍曹。豪快な性格だが、メカニックの技術に関しては一流。

 惑星アウグドでパーツ販売と修理工場の親父として潜入任務についていたが、イツラ姫の乗艦と共にヤーパン領域までの危険な帰路に同行する事に。

 リオンを若手のメカニックと間違えて教育していたが、オーディンのパイロットと分かった後も教育を続け、その知識はリオンの成長に役立っている。

 オーディンから技術供与を受け、ヤーパン軍の強化にまい進する。

 ヤスツナの先祖は、ヤーパン国の源流となる古代国家で、有名な刀鍛冶をしていたと言われ、リオンの駆るエウバリースの長剣は彼の意匠が反映されている。



■イツラ姫

 ヤーパン国の皇女。幼い身ながらも、戦争を何とか止めようと、単身惑星アウグドへと赴き他国と交渉を行っていた。

 ヤーパン国を自国の陣営に取り込みたいドロシア軍により、身柄を拘束すべく狙われるが、リオン達の協力により難を逃れ、ヤーパン国へと無事に帰還する事が出来た。

 歳の近いリオンに仄かな恋心を抱いているが、皇女としての立場を守り通す。



■ヴィチュスラー

 ドロシア軍の大佐。金髪で青眼の青年。士官学校を首席で卒業した秀才。

 平民出身ながらその才覚を認められ、ドロシア軍過去最年少で大佐に昇進した。 

 階級としては有り得ない方面軍司令官として右翼方面隊を任され、期待以上の活躍により、各所でセントラルコロニー軍を敗走させた。

 接し辛い雰囲気を醸し出しているが、意外に気遣いができるタイプで、部下からの人望は厚い。

 急激に変化する世界に身を投じる事となり、大切なピースのひとつとなる。

 ドロシア共和国のルカ王子からの信任が厚く。兄の様に慕われている。



■黒騎士

 ディバス・フォン・オーディン。黒髪で灰眼の初老の騎士。

 漆黒のGDグングニールを駆り、黒騎士として尊敬を集めている。CAAIはグーテンベルク。対戦によってリオンの真の実力を見抜く。

 世界の変化に最初に気が付き、独自に調査を行っていた。



■アリッサ

 アリッサ・フォン・オーディン。茶髪で青眼の気の強い美少女。リオンと同時期に騎士見習いとなり、深紅の騎士となる。

 リオンに対し強烈な対抗心を持っているが、共に騎士訓練を過ごし、リオンの実力を最も知る者のひとりでもある。

 苛烈な攻撃を得意とし、防御はあまり好きではない。深紅のGD『サルンガ』を駆り、CAAIはアポロディアス。とにかく気が強い。



■アポロディアス

 オーディンによって造られたセカンド(第二世代)のAAIアンドロイド

 深紅のGD『サルンガ』のCAAI。

 真っ赤な髪に端正な顔立ちをしている。わりとやんちゃな性格付けをされている様で、騎士には敬意を持って接するはずのAAIだが、彼は時々度を過ぎた受け答えをする。

 ファースト(第一世代)のアルテミスに強烈な憧れを持っており。実際彼女には絶対に逆らわない。



■ポルセイオス卿

 ポルセイオス・フォン・オーディン。銀の騎士。リオンの父。

 四十歳を越えてから騎士見習いとなる。アルテミスと共に白の騎士を目指していたが、その域に達する事が出来ず銀の騎士に。

 騎士訓練が続く中、若きアマリティーと恋に落ちるが、白の騎士を目指して苦しむ彼を見て、彼女は騎士になる事を止め立ち去ってしまう。

 騎士をしばらく務めた後、騎士を辞めてアマリティーと一緒になるが、リオンが生まれて間もなく、アルテミスに後事を託し二人とも他界してしまう事に。

 搭乗機は白銀のGD『グーラム』。CAAIはアルテミス。



■アマリティー

 リオンの母。翡翠ひすいの騎士を目指していたが、愛するポルセイオスが苦しむ姿を見て、騎士になる事を止め行方不明に。

 後年、騎士を辞めたポルセイオスと一緒になりリオンを生むが、リオンを残し他界してしまう。

 彼女が騎士になっていたならば、搭乗機は翡翠ひすいのGD『トリシューラ』で、CAAIはファイネリングであった。



■ミラルド卿

 ミラルド・フォン・オーディン。琥珀こはくの騎士。銀の騎士ポルセイオスと黒騎士ディバスと共に一時代を築いた騎士だが、現在セントラルコロニー領域で行方不明となっている。

 搭乗機は琥珀こはくのGD『ハルバード』。CAAIはマリエッタ。

 ハルバードとマリエッタの消息が、世界の軍事バランスを大きく変化させ、混沌の時代へと突入して行く事に。



紺碧こんんぺきの騎士

 現在該当の騎士は居ない。騎士の搭乗機は紺碧こんぺきのGD『トリアリーナ』。CAAIはヤーマーラナ。再製を終えたばかりで、リオンの騎士就任式典に参加している。



■量産型GD『ミストルテイン』

 セントラル軍が鹵獲ろかくした琥珀こはくのGD『ハルバード』を元に製造したGD。

 CAIはフロムンド。この量産機が世界を混沌の時代へと突入させることに。

 セントラルコロニー政府は、この機体を使いオーディンを打倒する事を最終目標としている。



■ルカ王子

 ルカ・アレクサンドロス。ドロシア共和国の皇子。ヴィチュスラーを兄の様に慕い、ヴィチュスラーも皇子の為に奔走する。

 ヴィチュスラーがイツラ姫を拘束した後に、ルカ王子との婚姻を画策していたのには深い理由があった。


 

■ミラ

 農業用コロニーで親切な老夫婦の元で可愛がられていたアンドロイド。

 第二世代セカンドナンバーのAAIと共に製造された家庭用アンドロイド。

 ミラは製造から一〇〇年近くたっており、とても希少であった。彼女の存在に気が付いたアルテミスの依頼によりリオンが回収し、イーリスによりオーディンへと戻される。

 アンドロイドであるミラ自身の希望により、再製か休眠かが決められると言われている。



■ノーラ

 ノーラ・フェルドマン。エルテリア軍からイーリスに乗艦しているオペレーター。 

 濃茶髪にリボンカチューチャ。茶眼で赤フレームのメガネ女子。

 イーリスからの機体発着に関するオペレーティングを担当している。

 繰り返しになるが、赤フレームのメガネ女子。


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(国家)


■オーディン

 セントラルコロニー政府の圧政を嫌った一五人の優秀な科学者と技師によって設立された国。

 一五人は全て独立したAIになっており。オーディンは彼らが決めた思想と、騎士によって収集された情報を元に、一五人のAIで合議しオーディンの方針を決めている。

 掲げている思想は『オーディンは中立を守る』であり、その思想に込められた『人類への想い』を騎士に託している。

 これまで掲げられてきた思想及び合議は絶対であったが、遂に『天位の騎士』が誕生した事により、変化の時を迎えている。



■セントラルコロニー

 人類発祥の星から続く統一政府と同じ組織。

 人類の宇宙開拓に寄与し、常に政治経済の中心として発展して来た。

 各経済コロニー群の発展と独立意識に押され、各コロニー郡の自治独立を認めたが、従来の支配意識が抜けきれずいさかいが続いている。

 今回の戦争の発端も、最も遠い宙域にあるドロシア共和コロニーへの圧力が原因である。

 開戦と同時に、対峙するドロシアコロニー群に向かい左翼側のパナフィックコロニー群と、右翼側のウルテロンコロニー群を連合に加えた(CUP連合)。

 琥珀こはくのGD『ハルバード』とCAAIマリエッタを鹵獲ろかくしオーディンの技術を極秘裏に入手。

 量産型GD『ミストルテイン』と、そのCAIフロムンドの戦線投入により、世界の軍事バランスが一気に崩れてしまう。



■パナフィックコロニー

 セントラルコロニー政府が最初に自治を認めたコロニー経済群。

 独立を認められてはいるが、セントラルコロニーの傀儡かいらい政権である。

 セントラルコロニーからドロシア共和コロニーに向けて左翼方面のコロニー群。

 この戦争で首都機能を持つコロニー群を占領されてしまったが、セントラルコロニー群の新兵器により領域を回復している。



■ウルテロンコロニー

 セントラルコロニーに二番目に近いコロニー群ではあるが、辺境宙域にあるため田舎者と揶揄やゆされる事が多い。

 資源惑星が広範囲にある為に、首都機能のある中心部と辺境部の経済格差が激しいコロニーのひとつでもある。

 独立性は保たれているが、セントラルコロニーの意向に逆らう力は無い。

 セントラルコロニーからドロシア共和コロニーに向けて右翼方面のコロニー群。

 リオンの暮らしていた作業コロニーは、このウルテロンコロニー群の辺境宙域にあった。



■ドロシア共和コロニー

 セントラルコロニーから最も遠い宙域に形成された経済コロニー群。

 資源惑星を多数抱え、セントラルコロニーの次に豊かなコロニー群と言われている。

 セントラル政府からの自治独立をいち早く掲げ、独立戦争の末に勝利して国家を立ち上げた。当初王政をしいていたが現在は共和制に移行している。ただ、独立の立役者となった国王一族への民衆の支持は高く、国の象徴として愛されている。

 建国当初は一部の貴族的な立場の者達が軍の上層部を占めていたが、最近は平民出身の将官も増え、ヴィチュスラーの様な実力者が認められる組織に変わって来ている。

 今回のセントラルコロニーとの戦争に於いては、初めて近隣経済コロニー群であるロドリアンコロニーとユーロンコロニーと軍事連合を組むこととなった(DRE連合)。



■ロドリアンコロニー

 エルテリアやヤーパンが近い事も有り、これまで中立に近い立場を取る事が多かったが、今回の戦争に於いては、ドロシア軍と連合を組む事でセントラル政府からの完全独立を狙っている。

 ただし国力が乏しく、それほど大規模な軍の派遣は行えていない。

 宙域としては、ドロシア共和コロニーからセントラルコロニーへ向かい右翼方面にあたる。



■ユーロンコロニー

 宙域としては、ドロシア共和コロニーからセントラルコロニーに向かい左翼方面に当たるが、宙域としては大きく外れている。

 独立意識が高く、経済力・軍事力共にかなりの水準を保っている為、セントラルコロニー政府からは一目を置かれている。

 今回の戦争に於いては、横暴なセントラルコロニー政府に対抗するという事でドロシア軍と連合を組んでいるが、それほど積極的に戦争に関わってはいない。

 領内に惑星アウグドがあるが、アウグド政府が独立性を保てているのは、ユーロンコロニー政府の承認と強力な安全保障によるものである。



■ヤーパンコロニー

 強力なオーディンが建国した事により、セントラルコロニーに不満を持っていた者達が集まり作り上げたコロニー群。

 巨大惑星と小惑星帯に挟まれ、二方向からのアクセスしか出来ない劣悪な環境にあるが、その環境がセントラルコロニー軍からの侵攻を難しくしたため、安定した国家運営が可能になった。

 当初、様々な経済コロニーからの寄せ集めであった為に、国として統率が取れていなかったが、人類発祥の星に存在していた古代国家の皇家が中心となり、強固な国家へと成長してきた。

 オーディンの意向を最も重視し、常に協調体制を築いて来ている。

 GW隊のエリート部隊である『ムサ(武士)隊』は、オーディンの騎士達によって育成された部隊。



■エルテリアコロニー

 オーディンに最も近い宙域にある経済コロニー群。

 ヤーパンが盤石の国家体制を整えた頃に、新たに開発が始まった惑星群を中心に発展して来た経済コロニー群。

 ヤーパンと同じくオーディンの意向を重視し、三国は常に協調関係にある。

 GW隊のエリート部隊『バロン(男爵)隊』は、オーディンの騎士達によって育成された部隊。


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(機体)


■SW(Spece Worker)

 スペース ワーカー。宇宙作業用ロボット。

 小型で従事する仕事によって形も機能も様々。



■GW(Galaxy Walker)

 ギャラクシー ウォーカー。軍用ロボット。

 セントラルコロニーによって開発されたが、現在は各コロニー群で製造されている。

 各国でGWの技術開発に力を入れているが、極端な性能差は生まれていない。

 オーディンのシャルーアだけが極めて高い性能を持っているが、騎士見習いと言われるパイロットとCAAI(機体制御用アンドロイド)の能力に依るところが大きい。



■GD(Galaxy Doll)

 ギャラクシー ドール。オーディンが開発した高性能大型軍用ロボット。他国には無い名称。

 オーディンの騎士の特性にカスタマイズされているが、そもそもCAAIとGDの特性に合致する者を騎士候補としてスカウトするので、特性を大幅に変更する事は無い。


 

■GDW(Ground Walker)

 グランド ウォーカー。重力圏内での地上運用を主目的に開発された軍用ロボット。

 無限軌道型の高速クローラーが多い。

 リオンの乗るディーグルもホバータイプだがGDW系の機体。




(オーディンの騎士と機体)


天位てんいの騎士(白の騎士)。リオン・フォン・オーディン。CAAIはアルテミス。

 エウバリース(白亜のGD。近接武器は長剣及びウィップソード)

 シャルーア(白亜のGW。近接武器は短剣)

 ディーグル(ガンメタリックのGDW。近接武器はモーニングスター メイス)



漆黒しっこくの騎士。ディバス・フォン・オーディン。CAAIはグーテンベルク。

 グングニール(漆黒のGD。近接武器はやり



深紅しんくの騎士。アリッサ・フォン・オーディン。CAAIはアポロディアス。

 サルンガ(深紅のGD。近接武器は剣)



琥珀こはくの騎士。ミラルド・フォン・オーディン。CAAIはマリエッタ。

 ハルバード(琥珀のGD。近接武器は斧)



■銀の騎士。ポルセイオス・フォン・オーディン。CAAIはアルテミス。

 グーラム(白銀のGD。近接武器は剣)



翡翠ひすいの騎士。現在該当騎士不在(アマリティーは元候補)。CAAIはファイネリング。

 トリシューラ(翡翠のGD。近接武器は短剣)



紺碧こんぺきの騎士。現在該当騎士不在。CAAIはヤーマーラナ。

 トリアリーナ(紺碧のGD。近接武器は剣)


 

     

(セントラルコロニー軍のGD)


■ミストルテイン(セントラル軍がハルバードを研究して量産したGD。近接武器は斧)

 CAIはフロムンド(マリエッタの能力を研究して生産されたCAI)

  

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 必要事項が増えたら、随時加筆するつもりです。

 これからも『アルテミスの祈り』の世界を楽しんで頂けたら幸いです。

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