小学生の友達
6時。
ヒョヌとの待ち合わせ場所に向かった。
チキンとビールの店に入る。
「どこ行ってた?」
「ウニョンとキョンボックン」
「また行ったの?」
「あの場所、好きだから」
「それでね、小学生と友達になっちゃった」
「なにそれ?」
「ポケモンって日本の漫画ですか?って聞かれたから、答えてあげて、名前聞いて名刺あげちゃったよ。少し日本語ができてね。電話来るかなぁ」
「来るわけないよ。小学生でしょ?しかも友達って何?」ヒョヌはバカにしたような口調で笑った。
私は真剣に話していたのに、バカにされたことに少し気分が悪かった。
「わからないじゃない。将来留学したいって言ってたから、縁があるかも知れないのに」
「たかが通りすがりでそんな縁はないと思うけれどね」
「あなたと同じ、全羅道出身だって」
「ふーん」
ヒョヌはあまり興味がないようで、話を別のことに切り替えた。
私たちはの会話は日本語と韓国語の両方。
お互いがニュアンスにあった言葉で話す。
「さて、そろそろ、仕事時間だから行かなきゃね」私は仕事モードに心を切り替える。
「一緒に行かなくてもいい?」
「大丈夫よ。一人で。」
「夜は暗いから気を付けて」
「ありがとう」
「東大門まで送るよ」
私は、ヒョヌと別れ、仕事を始めた。
どうしてだろう。昼間会った小学生が気になって仕方がない。