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ライブダンジョン!  作者: dy冷凍
第七章
377/410

百階層:神台市場の観戦

「人混みすげーな」

「百階層が攻略されるかもしれない今日限定! グリバーガー200Gだよ!!」

「今回も初見突破してくれるのかな?」

「楽しみー!」

「はいはい、走らないでくださーい!! 席の方はスミス様が御作りになられていますのでー!」



 今まで全ての階層を死ぬことなく突破してきた努と、ダンジョンの終わりを予期させる百階層。その二つが掛け合わされる光景が見られる当日の神台にはえげつない数の観衆が集まり、警備団の者たちが群集の整理に追われている。


 普段ならば大手クランが潜っていようが関係なくダンジョンへ向かう探索者たちも今回ばかりは自分たちの行く末が決まるかもしれない状況を前に探索どころではないのか、ほとんどの者たちが休みを取り神台の視聴に努めていた。そんな異例の事態ということもあって既にギルド内では収まりきらなくなったため、溢れた探索者たちは神台市場にまで足を運んでいた。


 更に神のダンジョンは今や迷宮都市一の産業とも言えるため、百階層で終わるか終わらないかは市民たちにも大きく影響するので普段あまり神台を見ない者たちも集まっている。その数は普段の数倍ともいえる規模にまで膨れ上がり、その盛り上がりがまた人を呼んでとんでもない騒ぎになっていた。


 幸いにも前日からバーベンベルク家が用意していた障壁魔法による閲覧席が空中に設置されているおかげで、視聴席の取り合いにまでは発展せず何とか収まりは見せている。しかし誰にでも開放されている席はスタンピード時に破られた記憶により信用がないためか、一般市民の入りは少ない。


 ただお抱えの探索者を引き連れている資産家などは万が一が起きてもフライで安全を担保されているので、既に良い席を確保していた。それに今回はバーベンベルク家からの提案で有名な探索者たちも障壁魔法の席に軒を連ねていた。名の知れている者たちが座っている光景を市民に目撃させ、障壁魔法に対する信用を回復させるためである。


 神の迷宮都市が出来る以前から知名度のあった単独探索者のヴァイスを筆頭に、大手クランリーダーのルーク、レオン、ミシル、そして何故かそこへしれっとした顔で混じっているゼノ。既に乾杯を交わし今も優雅な所作でワインを口にしているゼノに対し、レオンは首を傾げながら訪ねた。



「なぁ、もしかしてゼノって無限の輪の副クランリーダー的な立ち位置だったり?」

「狙ってはいるね!!」

「いやー、それは無理だろ。でもなるとしたら誰だろうな?」

「僕はエイミー推しだけど? 一人でスポンサー相手に交渉できてるし、是非とも欲しい人材だよ」

「……俺のクランならガルムだが」



 そんな男性陣の近くには大手クランたちの女性陣も入り混じって座っていた。魔女のような帽子と黒杖が特徴的なアルマはおどおどとしている様子のコリナと何やら話し込んでいて、ハンナは同じ避けタンクであるシルバービーストのララとリリの間に入り楽しそうに喋っている。リーレイアはかつて同じクランで活動していたアルドレットクロウの者たちと語り合い、ディニエルは金色の調べのタンクであるバルバラが持つアイスを掠め取っていた。



「その尻尾、座る時は邪魔そうですわね」

「そっちのドレスの方が邪魔くさそうなのです」

「…………」



 そんな中で一際悪目立ちしているのはステファニー、ユニス、ロレーナのヒーラー三人組だ。ステファニーとユニスは今も威嚇するように背後でスキルをぎゅるぎゅると回しながら、ちくちくとした口論を繰り返している。そんな二人の右隣に座っているロレーナは割って入ろうともせず、真顔でグリバーガーをもそもそと食べていた。


 努から自分だけでなく他のヒーラーにも目を向けてほしいと言われたステファニーは、あれからその言いつけに従いアルドレットクロウ内で意見交換会を開くなどしていた。だがやはり本命となるのは自分の対抗馬になりえるシルバービーストのロレーナ、そしてスキル開発において抜きん出ていると情報員から報告されていたユニスとヒーラーの意見交換をするのが望ましかった。


 だが三人はそれぞれ忙しいため予定が合う日などそうそうない。しかし努が百階層に挑む日は観覧席で確実に集まれると踏んだステファニーは誘いをかけ、三人の会合は成立していた。ただステファニーの何処か上から来るような態度や言動をユニスは感じ取っている様子で、今も半ば口争いのようになっている。


 そんな探索者たちが障壁魔法の席に座っていて下があまりにも混みあっていることもあってか、ちらほらと一般観衆の中にも空の席に上がっていく者が現れ始める。その光景を見てバーベンベルク家の長女であるスオウは少しホッとしたような表情を浮かべ、スミスは特に反応することもなく障壁魔法を操って観衆を運んでいた。



「流石に今回は大勝ち出来る展開にならないか」

「丁度半々くらいだな」



 そしていつもの席で一番台を見学している観衆や初級から中級辺りの探索者たちは、九十階層と同じように努が死ぬか死なないかの賭けを始めていた。だが今回は前回苦汁を飲まされた者たちが多かったせいか、賭けの比率はそこまで変わらなかった。そして膨大な賭け札の取引が終了した直後、努たちは百階層へと進んだ。


 初めの動きとしてはコリナたちとそこまで変わりはしなかった。既に三回は百階層の映像を見ていた迷宮マニアたちは爛れ古龍よりも努の動きに注目し、神のダンジョンが終わるかもしれないという噂を聞きつけて来た観衆たちは初めて見た爛れ古龍に対して畏怖を示している様子だった。



「臓器破壊の方はアーミラのおかげで順調みたいね?」

「それもありますけど、エイミーさんが仕事をしていることも大きいと思います」



 龍化と大剣士としての技術を併用することによって圧倒的な火力を引き出しているアーミラの姿に、同じくアタッカーであり黒魔導士トップのアルマは関心を示しているようだった。だがその隣にいるコリナはエイミーが臓器の的確な場所へ切り込みを入れている様子を見逃していなかった。



「相変わらず簡単そうに捌くなガルムは」

「あれがタンクの当然みたいに扱われるのだけは勘弁してほしいね。いてぇもんはいてぇんだよ」

「ダリルとかハンナが優秀なだけなんだよなー。無限の輪はタンク層が厚すぎるんだよ。ゼノが唯一の救いだわ」



 迫りくる血武器を全て捌き切っているガルムを見てアルドレットクロウのタンクたちは各々口にする。彼は何てこともなさげに大盾で攻撃を防ぎながらも捌き切れない攻撃は平気な顔で受けているので、観衆から見ればタンクはVITが高いからモンスターからの攻撃はそこまで痛くないように見えるだろう。


 確かにVITがB-に入ってからは胸筋で矢を弾くなど常人からは考えられない頑丈さを手に入れることは出来るが、階層を重ねるごとにモンスターもまたその力を増していく。ガルムがやむを得ず腕で受けている血武器の攻撃は、常人が受ければそれこそ紙切れのように切り落とされてしまうほどの威力を秘めているだろう。


 なのでタンクのVITが高かろうとモンスターの攻撃威力も高いため、攻撃が痛くないなんてことはない。それにクリティカル判定を貰おうものなら重傷は確実なため、痛みに耐えながらも冷静に攻撃を捌くには相当な修練と経験が必要である。


 特にモンスターが明らかに強くなる九十一階層からはそれが顕著であるため、ガルムを基準に持ち出されてタンクが柔いなどと迷宮マニアから批判されることに彼らは納得がいっていなかった。



「相変わらず実に綺麗な支援回復ですわ。今のヘイストをご覧になりましたか? 完璧なタイミングで当たりました」

「ふん、それよりもスキル操作の方が凄いのです。みんな大体飛ばすスキルで済ませてるのに、努は置くスキルで精神力を節約してる場面が多いのです」

「……これってもしかしてツトムの意見交換会だった?」

「えっと……」

「元々は弟子なんだし、しょうがないんじゃない? 貴女は少し冷めてるのね」

「あの二人が異常なだけだと思います」



 そしてステファニーとユニスがヒーラーソムリエとしてバチバチにやり合っている最中、置いてけぼりのロレーナは隣で真面目に意見交換をしていた紅魔団のヒーラーであるセシリアとアルドレットクロウのキサラギと話していた。


 そして順調に臓器を破壊していた最中に突如として現れた血の分身。爛れ古龍が起こした突然の新たな行動に迷宮マニアは興奮した様子でメモを走らせ、戦闘経験のある無限の輪のPTメンバーたちは目を見張った。



「……ヘイト関係なくアーミラを狙ってるみたいだな」

「そうなると臓器の破壊ペースが下がる。このままだとコリナたちの二の舞になるぞ」

「あの分身を先に片づけた方が良さそうだな」



 血の分身はヘイト関係なく臓器を破壊する者を狙うため、アーミラが集中的に狙われ爛れ古龍への攻撃に参加できなくなった。臓器破壊を担っていた彼女が封じられるのは痛いため、分身の処理を優先した方が良さそうな場面。



「……もしかしてエイミーで行くのか?」

「補助の役割に徹しさせた方がいいと思うが」



 だが努はエイミーを呼び出して少し話した後、彼女をアーミラの代わりにすることを決意したようだった。そして爛れ古龍の方へ飛び出していったエイミーに対し、迷宮マニアや探索者は懐疑的な目を向けていた。


 確かにエイミーは無限の輪のアタッカー陣の中では一番丸い性能のため、アイドル性を抜きにするとそこまでの注目は浴びていない。最近はアタッカーとしての評価も上がってきているものの、自分がメインを張るのではなくもう一人のアタッカーの補助に回ることが多かった。


 アーミラとは龍化結びを利用した強化、リーレイアとはシルフとの精霊契約を主軸にスキル面の強化、ディニエルとは以心伝心の立ち回りなど、エイミー自身が前に出ずあくまでPT全体が強くなるような行動が目立っていた。



「双波斬、ブースト、ダブルアタック、ブースト」

「何だ、あの動き?」

「あ、練習場で見たことあるやつっすね」

「エ・イ・ミー! エ・イ・ミー!」



 だがエイミーとて己自身の牙を磨いていないわけではない。努の教えたブスキャンを前面に出した異次元の立ち回りを見て観衆たちは驚き、毎回応援に来ているエイミーのファンたちはその活躍に喜びの声を上げる。


 そんなエイミーの活躍によって臓器破壊は遅延ちえんすることなく続き、血の分身もアーミラだけでなく彼女も狙うようになり交代出来るようになる。そしてエイミーに負けじとアーミラも暴れに暴れ、二回目の臓器破壊も順調に進んでいった。



「肝臓が再生する気配がない。臓器は二回破壊すれば再生は止まるようだな」

「あのPT、まるで隙がないぞ。このままいけるんじゃないか?」



 全てが順調にいっている。誰しもがそう思ったその時、ガルムとエイミーが同時に警告の声を上げた。それから少しすると爛れ古龍の身体に異変が起き始め、宙を舞う血武器と分身も様子がおかしくなってくる。


 そして黒く変化した分身が突然自爆したことにより、エイミーは死亡した。だがそんな事態を前にステファニーは鼻息を荒くしていた。いかにPTを崩さないかもヒーラーとしては重要な能力だが、PTが窮地に陥った時どうやってそれを立て直すかも同じくらい重要であるからだ。



「ここで一人くらい死んだって問題ない。ツトムはヘイト全然稼いでないもんな」

「むしろここからが努の本領発揮だよな! 四人蘇生出来るなら何が来ても怖くない。安心して見ていられるぜ!」



 九十階層で魅せた驚異の四人蘇生からの立て直しも未だ記憶に新しい観衆たちにとっては、この程度のことなどちょっとしたスパイスに過ぎない。それは探索者たちも同様であり、無限の輪のクランメンバーたちもここからが本番だといった様子で視聴していた。



「……あれ?」

「エイミー生きてたのか」



 だが死亡判定の光を出していたはずのエイミーがむくりと起き上がったことで、安心感から一転して僅かな違和感。更にエイミーが警告を叫ぶ努を通り過ぎてガルムの方へと向かい攻撃までし始めたことで、観衆たちの和やかだった空気が一変した。



「え? え? 何で!? エイミーまさかの裏切り!? いくらガルムが憎いからってそりゃないぜ!!」

「流石にその可能性はないだろ。……多分あの死亡判定の光は見間違いじゃなかった。ということは死体が爛れ古龍に操られでもしてるのか?」

「ツトムはレイズ撃ってたけど発動してなかったよな」

「……もしかして蘇生不可能だったり?」

「そんなのありかよ!?」



 そんなエイミーに続いてガルムまでアンデッド化してしまい、観衆たちから一気にどよめきの声が漏れる。障壁魔法の席に座っていたハンナとコリナは思わず立ち上がってまじまじと一番台を見つめ、ゼノも身を固めたまま息を呑んでいる。



「PTメンバーが蘇生不可で、モンスターの味方になる。しかもスキルまで使えるなんて前例にないよな?」

「あったら間違いなく話題になってるだろ。流石は百階層なだけあって面白いモンスターだな」

「素晴らしい! 何て醜悪で、凶悪なモンスターなんだ! 早くあの三人もアンデッドにしてしまえ!」

「流石は百階層主だ。そのまま殺しちまえ!」

「幸運者に死を!」

「あーあ、もう駄目だな」

「アンデッドっていうにしても、なんだ? やけに人間っぽい動きをするよな。エイミーファンから見てどうよ?」

「……あの双剣の回し方は十日前にやってた」



 そんな爛れ古龍を見て迷宮マニアやモンスターマニア、努が死ぬ方に賭けている者などは興奮した様子を見せていた。同時に応援していた者たちはあまりにも理不尽な状況に少し萎えた表情を浮かべる。



「メディック」



 だがそんな絶望的な状況でも努は冷静だった。ガルムのコンバットクライに釣られるアーミラを予測していたのかすぐにメディックで正気に戻し、混乱している二人をすぐに纏め上げて動き出す。



「あああああぁぁぁ!? ツトム様!! よくぞすぐに動いてくれました! 判断が素晴らしいですわ!」

「ツトムなら絶対何とかするのです!! 頑張るのです!!」



 ステファニーとユニスは神台観戦へ完全にのめり込み、もはや意見交換などする気配すら見当たらない。他のヒーラーと意見交換をしていたロレーナも努のピンチを前に内心は熱くなっていたが、熱狂的すぎる二人が隣にいることで逆に落ち着けていた。


 そこからは努の独壇場が始まる。爛れ古龍のヘイトを取りながらダリルとアーミラには最高の支援回復、アンデッド化したガルムとエイミーにはスキルの仕様を利用した妨害。まるでヒーラーとバッファーを掛け持ちしているような努の新しい立ち回りと共に、仲間が寝返るという絶望的な状況はみるみるうちに改善されていく。



「この調子なら二人を倒せるだろう! そうしたらここから立て直せる可能性もツトム君なら有り得る! 勝てる! 勝てるぞ!!」

「師匠―!! いけるっすよ! ダリルとアーミラもその調子っす!」

「相変わらず脳みそがおかしい」

「よくもまぁ、あそこで取り乱しませんでしたね。普通なら狼狽してもおかしくない場面ですが」

「皆さん!! 頑張って下さいっ……!!」



 そんな努の異様な立て直しとそれに応えるダリルとアーミラに、クランメンバーたちは応援の言葉を送る。そして状況が逆転したところで安堵するように深呼吸をした努を目にして、ステファニーは発狂するように声を上げた。



「凄いですわぁぁぁ!! 支援回復に加えて妨害まで! 本当にツトム様は凄いぃぃぃ!! 何故あんな状況でここまで完璧に動けるのですか!? 模範解答を見ているのかと錯覚してしまいますわっ!!」

「当たり前なのです!! むしろこれからが勝負なのですよ! そのまま倒してしまうのです!! ツトムーー!! 頑張るのですーー!!」



 ステファニーとユニスはそんな彼を前に興奮しすぎて半泣きになりながら、お互いの抑えきれない気持ちを発散するように手を取り合い抱き合っていた。そんな二人を見て混ざったら? とでも言いたげな目を向けてきたキサラギに対し、ロレーナは静かに首を振るだけった。


 だが、爛れ古龍はその状況すらも引っくり返す。まるで神に捧げるかのように心臓を引き千切って蹲ると同時、レイズに似通っている光が曇天の中から二筋差し込んだ。それと同時に完全破壊したはずの肝臓と肺が復活を遂げた。更に瀕死だったガルムとエイミーも破壊された後に再生を遂げる。



「……何よ、それ」



 そのあまりにも理不尽な光景を前に、爛れ古龍のことを調べ考察していた迷宮マニアのピコは思わず呟く。観衆たちですら絶望するような爛れ古龍の臓器復活。しかも再生機能を持つ肝臓によって、再び爛れ古龍とアンデッドの二人が息を吹き返す。


 それでも努はすぐに肝臓を破壊する作戦に切り替えはしたが、アーミラがアンデッド二人に狙われてしまったことによってその作戦は破綻する。アタッカーが封じられたことにより肝臓の再生に歯止めが効かなくなり、ただ時間だけが稼がれていく。



「もう詰んでるよな、これは」

「アンデッド化が治せていたらどうにかなったのかもしれないが……残念だな。とうとうツトムも終わりか」

「いや、でも最善を尽くしたといってもいい動きだったのは確かだ。初見突破出来なかったのは残念だったが、未だヒーラーとして一番と称えるに値するよ」



 爛れ古龍の脳が再生してしまえばもう勝負にならないことは明らかなので、迷宮マニアはこの先の展開を察した。それでも観衆たちや探索者たちは努を応援する声がどんどんと高まっていったが、無情にも爛れ古龍の脳が再生する時間が近づいていた。



「……? 何処にいくつもりだ?」



 すると一番台でダリル達が映っている端の方で、何やら努が動いたように見えた。それから数分が過ぎるとダリルとアーミラのプロテクやヘイストが消える。戦闘中で周りがあまり見えない現場からすれば突然努が消えたように感じたのか、ダリルが狼狽した様子で彼を探す。


 しかしいくらダリルが探して呼び掛けても、努は姿を見せない。そして何も知らないダリルは努が知らぬ間に死んでしまったのだと結論付けたようで、今も二人に狙われているアーミラに悲壮感のある声でそのことを告げた。


 それからダリルとアーミラは死力を尽くして最後まで戦ったが、彼の提案で装備のロストだけは避ける形で爛れ古龍に殺されることとなった。だが二人が死んでからも一番台の映像は途切れることなく続き、一時間、二時間と経過しても終わることはなかった。

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