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東方現創録  作者: RyoZ
第1章 秘密を暴く者
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第1章 第1話前編

今回は各主人公視点で進んでいく構成で書きました。

読みづらい部分があるかと思われますがご了承ください。

瑛士視点


こんな事をするのはいつ振りだろうか…

と、俺は人混みを横目にとある場所に向かっていた。


外の世界に来てすぐに紫から準備されたアパートに向かった。そこには一人暮らしが出来る全ての物が用意されていた。どこから用意してきたんだと疑問には思いつつもソファーに座ると机の上に学生証が置かれていた。見た感じ大学の物でしかもご丁寧に俺の名前がしっかりと記している。


まさか、その学校に異変解決の鍵があるのか?

まぁ、紫が外の世界に鍵があると言っていたから探すしかないのか

そう思いながら眠りについた。


外の世界で過ごすのはいつ振りだろうか。

当たり前のように人が行き交う光景さえも久々に見る。


幻想郷と現実の世界。

境界を隔てているとはいえ、とても同じ世界だとは思えない。

でもやはりここよりは幻想郷が心地よいと俺は思った。







メリー視点


季節が秋になり何をするにも過ごしやすい気候になりつつある。

大学ではいつものように学生が勉学にスポーツに励んでいる。これもいつもの風景だ。

そんな感じで私たちはいつもの日常を送っている。

最近まではあの事件の秘密について調べてはいたがその案件の情報は中々出てこず次の長期休暇を使って調べることにしたのだ。

しかし、今でもあの少年の表情が頭から離れない。


少年はいったい何を伝えようとしていたのか…


そんな事を思いながら講義を受けていた。隣には珍しく真面目にノートを埋めている蓮子がいる。普段なら寝ているというのに…

改めて前を向き直すと教授の問いに答える男子学生がいた。


ん、この学生見たことがあったかしら?

私はふとこう思った。私が知るなかではこんな学生は見たことが無い。

気になった私は蓮子に問いかけてみた。

「ねぇ、今前にいる男子見たことある?」

蓮子は彼を見てすぐにこう言った。

「少なくとも私は見たことが無いね。どうして?」

「いや、蓮子なら見たことあるんじゃないかなって思ってね。」

「でもそうだね。私色んな人と喋るけどこの人は知らないね…。少し興味が湧いてきたわね。後で少し話してみましょうかね」


出た、蓮子お得意のすぐ行動…。でも私も気になるし後ろから観察程度で見ておこうと思った。






瑛士視点


講義が終わったのはいいが訳が分からなかった

まさか人前で答えることになるとはな。

俺が持つ能力を使ってみた結果、大きな成果を見つけることに成功した。


黒のハット帽の人と金髪の人

たぶんあの二人がその鍵だというのか…


あの二人は能力を持っていた。それ以外には特に感じるものはなかった。

とくに金髪の少女。彼女がどことなく紫に似ているどころか能力さえ似ている。


でもどうしてだろう…

俺はどこかでこの二人と会ったことがある気がする…


別に俺自身が講義を受ける必要はないので暇を潰すために休める場所を探した。

しばらく校内をうろついていると人が入っているとは思えないカフェテラスを見つけた。

こちらには都合がいいので店員にコーヒーを頼みくつろぐことにした。


本当にあの二人が鍵なのか?

さっきからそればかり考えている。時間を見つけて調査でもしてみるか…とさえ思うほどである。

そんな矢先、チリンチリンと鈴の音が聞こえてきた…


噂をすればって奴だろうか







メリー視点

「あの人どこ行ったんだろう?」

「仕方ないわよ、忙しいんじゃないかしら」

結局あの後その少年には会えずいつものようにカフェテラスでサークル活動を始めようとしていた。

道中に蓮子はこんな事を呟いていた。

「でもあの人普段見かけない人だとしたらもしかしたらカフェテラスにいたりしたりね」

「あそこって人あまり来ないでしょ、それはないんじゃ」

「だからこそよ。普段人の居ない場所が心地よいと感じる人がいるんだから。あそこなら大体私たちぐらいしか来ないし、もしかしたらバッタリあったりしてね」

まさかとは口では言ったが蓮子の推理ってかなりいいところを突くから本当に居たりして…


店に着きドアを開けて中に入ると私たちは驚愕を受けた。


そこには黒いハットを机の上に置き、コーヒーを飲みながらくつろぐ男がいた。

あの講義にいた男子学生だった。



そんな彼はこちらを見るとニヤリと笑みを浮かべた。

そして小さく呟いた。

「まさかこっちから来るなんてな、好都合だ」




気のせいかもしれないが、私は彼を見てあの世界で見たあの少年に似ていると思った。

まさかとは思うが、もしかしてあの子が…



今回も読んでくださり誠にありがとうございました!

今回は主要主人公が登場したので各キャラの視点を分けて書かせて頂きました。

皆様の意見でこのスタイルを直していくのでぜひコメントをよろしくお願いいたします。


今回は秘封倶楽部と瑛士が遭遇するところで終わりましたが次回からは3人が語り合うところからスタートする予定です。これからどのような展開になるのか。

しばらくは長期休暇に入るので短期間で公開が出来そうです(たぶん…)

これからも私の作品を楽しんで頂ければ嬉しいです。

今後ともよろしくお願いいたします。


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