プロローグ 第3話
この話は現在制作中の第1部ストーリー終了後に書く第2部のストーリーの概要が一部含まれておりますが気にせずお読みください。
夏の暑さも徐々に弱まり、秋が近づいてくる感覚を覚える
そんな中、黒のYシャツにジーンズ、黒のハットを被る茶髪の少年が人里離れた場所にある博麗神社を訪れた。
神夜瑛士
彼は先の異変で正式に幻想郷の住民となり、幻想郷の英雄となった人物である。
幻想郷の1,2位を争う能力を持つ彼は今では異変の解決人として今でも積極的に行動する今では彼の名を知る者はいないほどの有名人となった。
神社に着くとすでに2人の少女が待っていた
「ちょっと、集まる時間とっくに過ぎてるんだけど」
「いいじゃないかよ、何十分経ってるわけでもないのに」
軽く苛立っている彼女は、博麗神社の巫女で異変解決のスペシャリストの博麗霊夢。
そして、机に突っ伏しうたた寝をしているのが人間の魔法使い霧雨魔理沙である。
会話に気付いたのか魔理沙が顔を上げ、欠伸をしながら座り直す。
なぜ3人は集まっているのか…
それは先日まで起こった異変が大きく関係している。
その異変は解決出来たものの、被害はかなりのものだった。
幻想郷の結界は大きく歪んでしまい、非常に境界が不安定な状況となっている。
その状況に歯止めをかけようと霊夢と瑛士は紫達と共に結界を戻すためにほぼ毎日動いていたが2週間経っても変化はなく、頭を抱えている現状である。
魔理沙を含め異変に参加した者は、対応策を出そうと幻想郷中を回り情報収集をしていたが何も集まらない状況
こうして今に至る。
瑛士と魔理沙の顔には疲れが見え、霊夢に関してはこの変化しない状況に対し苛立ちを隠し切れない様子だ…
「でもなんで結界が今になっても直らないんだよ。紫なら普通に直せるだろ、霊夢もそうだよな」
「普通ならな、だけどそうもいかないんだよな~…」
瑛士の言葉に続き霊夢が説明する。
「直そうと思っても歪みの中にも結界みたいな物で解こうにも封印が特殊すぎて解けないのよ、どんな構造をしているのかも調べてはいるけどまったく分からないし、応急処置はしてあるけどいつまで持つのかの問題ね」
霊夢は頭を抱える。異変を解決しても事後処理が出来なければ何の意味もないのだから…
話が終わり瑛士は一人妖怪の山にある家に戻ることになった。彼が幻想郷に来てからここを拠点に生活していて、辺境の地なので普段は人が訪れることもない。
家に入ろうとした時に誰かに見られている感覚を覚えた。この感覚はあの人しかいない。
「ここまで来たってことは余程の事なんですかね、妖怪の賢者さん」
「あらら、今回は気づかれないようにしてたんだけどね」
後ろから現れたのはやはり紫だった、スキマにでも潜んで待っていたのだろう
「それで、どうしたんだ。何か結界の情報が分かったのか」
「そうね…、そんなところかしら。ここじゃなんだしその場所に移動するわ」
紫に従うように瑛士はスキマの中に入っていった。
着いた場所は異空間通路だった。幻想郷には存在しない境界同士の狭間。
瑛士は一度だけこの地を訪れたことがあったので知ってはいたが、なぜここに連れてこられたのかは理解出来ずにいた。
「もしかして幻想郷ではない地に答えがあるという結論ってことか?」
「あくまで可能性の話よ。」と言いながら紫はこう続ける。
「結界を歪ませる物体をよく見てみると外の世界に通ずるものを感じたの。あなたは感じなかったかしら」
「いや…、まったく」
瑛士は結界を直すことに集中していたので全く気が付かなかったのだ。
そして、紫は真剣な顔になりこう言った。
「貴方に命令するのもどうかとは思うけど…」
瑛士はわずかに不安を感じた。だが口を挟まずに聞くのを続ける。
「貴方には外の世界に行ってもらうわ。あなたは元外の世界の住人だし結界を動かせるのは貴方しかいないの。いつでもこちらに帰ってこれるから問題はないと思うわよ」
この発言に瑛士は不安を覚えたが解決出来るのならということで瑛士はその意見に同意することにした。異変解決が仕事だと思っている彼にとっては都合がいいのである。
そして疑問に思ったことを紫に尋ねてみた。
「ちなみに、どんな世界なんだ」
「そうね…、確か2070年代の京都と呼ばれる場所だそうよ」
異空間通路
そこは外の世界と幻想郷をつなぐ一つの空間
そしてそこに赤眼の少年が外の世界へと足を踏み入れる
彼の頭の中には早く事を終わらせて帰ろうと考えていた。
いつまでも外の世界にいてたまるかと…
しかし彼はまだ知らない…
境界の秘密を暴く少女達との出会い
白髪の少女との遭遇
そう、今から起ころうとしているのはあの異変と大きくつながっているということを
そうこれは終わらない悪夢の続きである…
最後まで見て頂きありがとうございました。今回は中々にひどい内容になっていますので読みにくい部分もあるかと思いますがご了承下さい。
今回の作品でプロローグ終了です。次回からは第1章を書いていきます。
第1章は物語の序章編となりますので、新キャラや物語の概要を楽しみに待っていてください。
まだまだ未熟ではございますが今後も活動していきますので応援をよろしくお願いいたします。