誰が私を殺したの?12
大学のキャンパスは常時人で溢れてた。
白い入道雲が浮かぶ空の下を、足早に歩く人物がいた。
「龍弥~~!こっちこっち」
「おう!」
2年前の夏、桐ケ谷龍弥は山の中で一人倒れているのを発見された。
病室で目を覚ました龍弥は高校二年間の記憶を失っていたのだ。
最初は必死に思い出そうとしたが、その度に激しい嘔吐と動悸、震えに何度も襲われ結局無理に思い出すことを諦めた。
高校を退学した猛勉強をした龍弥は大検を受けて見事にF大に合格した。
世間を知るために一人暮らしをし、バイトをしながら生活をしている。
この姿を高校時代の友人が見たら笑うだろうな。
そう思うが、友人の顔が一人として思いだせない。
でも、胸が暖かくなるのはなぜだろう。
そう思いながらも、大学の友人が集まっている場所に向かって小走りに向かう。
「あっ、すいません」
その途中、前方不注意で歩いていた人にぶつかってしまった。
その人の持っていた、授業道具が散らばる。
慌てて散らばってしまったそれを拾う。
遠くで、友人たちが龍弥の行動を笑っている。
後で覚えてろよ。
そう思いながら、拾い集めた龍弥はぶつかった人に渡そうとするがまだその人は倒れたままだ。
「大丈夫ですか?もしかして、どこか怪我したとか」
「大丈夫です」
俯いて見えなかったが、声からしてその人物は女性のようだ。
「立てますか」
そう言って手を差し出すと、女性の手が龍弥の手に重なる。
冷え性なのかな?
その女性の手は冷たく感じた。
「私こそすいません。びっくりして」
「いえいえ」
龍弥を見てニッコリとその女性は微笑んだ。
「じゃぁ」
そう言って龍弥は背を向けようとするがその人は龍弥の手を離してくれない。
「えっっと」
龍弥の目を見つめたまま嬉しそうに女性が微笑んだ。
「やっと会えましたね」
「えっ?」
「言ったじゃないですか」
思いがけない力で引っ張られた龍弥は前のめりになる。
その耳元に女性の顔が近づいた。
・・・・絶対に逃がさないって・・・・
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
あまり怖くないですね><
もっと怖くしたかったのですが、私の表現能力ではこれが精一杯でした;;
本当にすみません




