こんな戦隊ものは嫌だ
ある夏の日。味噌汁戦隊チョウショクジャーの三人は今日も暇である。
赤「何でこんなに仕事来ないんだろ」
青「やっぱ名前じゃないすかね」
黄「いや、味噌汁は朝食に欠かせないぜ?」
青「いや、そうだけど、だからといって・・・味噌汁は・・食べ物はちょっと・・・」
赤「ちょっと?」
青「子ども達が喜ばないんじゃ?」
黄「食べ物舐めんなよっ・・・!」
急に立ち上がる黄
黄「食べ物はなあ、栄養源なんだ!『おいしさ、そして命へ』って俺のばあちゃん言ってたぞ!」
青「おばあちゃんパクってる!?」
赤「まあ落ち着けや。でも食べ物だからこそのよさがあるんだよ、青。」
青「はあ」
赤「斬新でいいだろ」
青「いや斬新過ぎると思います!」
黄「発想の転換な」
青「どこから転換したら味噌汁になるの!?」
赤「今までになくていいよな。まさに未曾有だわ。味噌だけに」
沈黙が襲う
黄「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
赤「・・・・・あ、あああ!そういえば麻生さん未曾有分からなかったよな!あの人が未曾有だぜ!」
青「誤魔化し方下手か!せめて未曾有から離れろ!」
黄「そうやっていうお前はどんな戦隊がいいんだよ!ちゃんと考えてあんだろうな?」
青「うっ・・・」
たじろぐ青
青「うーん・・あ、『エアコン戦隊ホシインジャー』はどうっすか?」
黄「いやお前が欲しいからだろ!?個人の意見は入れちゃだめ!」
赤「『未曾有戦隊アソウンジャー』は?」
青「未曾有から離れろー!」