また、僕は教師に恋をした
初投稿
僕の実際の思いだったり
そうじゃなかったり…
文章まとまっていませんが
読んでいただけたら幸いです
先生
僕は貴方が好きでした
叶わない思いだと分かってます
だから封印したんです
僕の胸の奥にしまいました
それから少したった頃
同級生に告白されて恋人が出来ました
その恋人と付き合って一年が経ちました
ここで問題が起きました
先生
僕は
また貴方を好きになってしまいました
「先生ーここ分かんない」
「は?何処?…お前ここは授業で何回もやったじゃないか…」
放課後。
僕は現代文を教えてくれている井之上先生に用があって
職員室を訪れた。
テスト前で分からないところを
教えてもらうために。
「ここは一年の時からやってるだろ?二年のときも復習としてプリントもしたし
この前もテスト前にって対策としてやったじゃないか…」
「だって分かんねーもんは分かんねーんだもん!苦手なの!」
「授業中寝てるから分からないんだろうが…」
「寝てねーよ!つか、ここだけは起きてても分かんねー!」
「寝てるんじゃないか…だからこの活用形は…」
先生との距離が縮まる。
呆れた表情だった先生の顔は顔つきが変わり
教師の顔になった。
丁寧に教えてくれる。
『だからここはこうなる。ここまでは分かったか?』と
時々僕の顔を覗き込んでくる先生に
僕はドキドキする。
ここは職員室の中にある個室。
ここには先生と僕の二人しかいない。
あの時
貴方への感情は消えたはずなのに…
どうして今になって僕を苦しめる。
叶いはしない思い。
僕には恋人もいる。
相手は教師であり、それも同姓。
叶うはずがない…ちゃんと分かっているのに何処かに「もしかしたら」なんて
馬鹿な期待をしている自分もいて。
先生も僕のこと好きだったらな-…
「おい。聞いてんのか?」
「…ん?」
ハァーっと先生は深いため息をついた。
しまった…
完全に聞いてなかった…
「聞く気がないなら帰りなさい」
「ああー!先生ごめんって!」
もう少し先生と二人きりで居たいんだって!
僕は今にも立ち上がって部屋から出て行きそうな先生を
必死に止めた。
「なんだ?俺にも仕事があるんだ」
もう勉強しても頭には入ってこないことは分かっていたので
とにかく先生を引きとめようと話題を探した。
なんか言わねーと…
「…先生」
「ん?」
「アドレス教えて!」
「…は?」
考え抜いた末、ずっと言いたかったことを
思い切って言ってみた。
「ねー駄目?」
「知ってどうする」
「分かんないとこあったらすぐ聞けるじゃん!」
「学校で聞けばいいだろ」
「次の日になったら忘れるもん!」
「…」
「なーいいだろ?」
決していいことではないと分かっている。
それでも知りたかった。
少しでも先生に近づきたかった。
先生は少し考えてもう一度ハァーっと
ため息をついてから
「分かった。分からないことがあったら聞きなさい。
だが絶対に他の生徒には教えるな。俺のアドレスを知ってることもだ」
「まじ!?うん!」
先生?
僕は先生と話せたり接することができると
すごく嬉しいんだ
それが例え一言だったとしても
”叶わない思い”
そんなことは十分分かってる
だから少しずつ
この思いは消していくから
貴方に恋愛感情を持ってしまっている今だけは
貴方を好きな僕で居させてください
読んでいただき
ありがとうございました