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LOVE SONG

 いつの日か、2人で聞いていたラブソング。


 いつの日か、2人で話していた将来のこと。


 君が俺と過ごしていた時に長かった髪が、今は短くなって―――――。


 束縛なんかじゃないけれど、それがやけに寂しくて、 苦しくて―――――。






 覚えていますか? 俺達2人で歌った曲を。


 モニターの中で止まってしまって、現実のものとはならなかった。


 それでも、俺は今もあの曲を聞き続けている。



 ある日、待ち合わせをした時、


 君は偶然に会ったかのようにはしゃいでくれたよね。


 それが、とても嬉しく思えて、やっぱり《君が好き》だと確信したんだ。




 覚えていますか? 俺達2人の初めてのキスを。


 君は目を閉じていてわからなかったかもしれないけれど、


 あの時、実は心臓がはち切れそうなくらいバクバクしていたんだ。






 だけど、いつしかそんな想いもすれ違い、お互いのことを考えなくなって、無様にも終わっちまった。


 今はもう覚えていないケンカの言葉が、俺達に別れを告げることになるなんて―――。


 君の温もりも、君の面影も忘れることができないのに、君は俺に「忘れろ」と言うのだろうか?


 逢いたい気持ちも限界なのに、君は俺に「無視をしろ」と言うのだろうか?


 俺は君がいないのならば、死んでも構わないと思っている。


 だって、君がいないのならば何も楽しくなんてないのだから―――――。






 他の女とキレイな景色を見たって、どんな夜を過ごしたって、何も満たされない俺の心。


 それほど君を忘れることができない俺なのに、君はまだ“別れ”を続けるのだろうか?


 俺の愛は、決して枯れてなどいない。


 君が俺の下に戻って来てくれるのならば、「ごめん」って伝えよう。


 そして、今一度言おう。 「好き」だってことを。






 俺はいつも自分勝手で、君に迷惑ばかりかけていたから、愛想を尽かされるのも仕方がないことだと思う。


 だけど、気付いたんだ。


 “君じゃなきゃ ダメなんだ!”ってことに、やっと気付けたんだ。






 君が望むのならば、俺は変わろうと思う。


 君が愛を忘れてないのならば、俺は努力しようと思う。


 俺達2人にとっては、“別れ”が“終わり”じゃないことを証明しようと思う。


 俺達2人にとっては、“別れ”が“始まり”だっていうことを証明しようと思う。


 昔、ケンカしてもすぐによりを戻せたように、 もう一度2人、一緒になろうよ。


 もし、時が流れすぎで一緒になることが不可能だと言うのならば、


 せめて、俺の気持ちだけでもわかっていて欲しい――――――――――。








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