表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

2.穴から皮算用

「ただいま」


寮の離れにある元々物置に使われていた小屋それが僕の部屋になっている。


隙間風や雨漏りといった問題は有れど住めば都、僕だけの部屋である、教会で住んでいた頃はマリア姉さんと同部屋で少しだけ居心地や心休まる時がなかったので気の張らない僕だけのお城だ。


「よいしょっと」

腰につけたナイフと麻袋を机の上に置きベッドに腰掛ける。


「マリアお姉ちゃんにもらったナイフボロボロになっちゃったな」

旅立ちの時に教会のマリアさんから手渡された一振りの銅のナイフ、初日スライムと戦いその日で刃がボロボロになってしまいそれから鞘に入ったままである。


「穴掘りが戦闘系スキルだったらな」

今のところ柔らかい土しか掘れず、薬草採取しか出来ずにいてどうしたものかと頭を抱える日々である。


ノーラ ヒューマン 男 15才 Lv1

STR 8 VIT 7 AGI 6 DEX15 INT6 LUC11


スキル [穴掘り]Lv1

穴を掘るのが上手くなる


自分のステータスの書かれた紙を眺める。


「穴を掘るのが上手くなるって……」

僕は小さい頃穴を掘るのが好きだった、ダンジョンに入ってみたかったというのもあるかもしれないが、伝説の剣が出てきたり魔法のアイテムが出てくるんじゃないかと夢を見ていたものである、でもスキルになるなんて思ってもいなかった。


「スキルを発現してから毎日穴掘りしてるけどスキルLvが上がる気が全くしないな」

ボロボロの自分の手を見下ろす、先ほど食堂で夕ご飯を食べる前に手を洗ったにも関わらず、爪の間にはこびりついた土が残り指の皮は干からびている。


「後20日……」


マリアお姉ちゃんに見送られ馬車で学園について直ぐに学園長室に通された、そこには大きな椅子に反して小さな女の子が座っており、学園長のお孫さんかと思い声をかけたら自らが学園長であると言い後ろの秘書の方が失笑している。


「ノーラと言ったかの? そなたにはソロで学園ダンジョンの踏破を命ずる」

学園長を名乗る幼女の見た目のエルフの女の子に学園に到着して早々言い渡される。


「ソロ?」


「ソナタは長い歴史で初の男の冒険者じゃ、期待しておるぞ」



「ソロはないよ…」

ただでさえ入学時に生産科に入れるか冒険科に入れるかで教職員の人たちと話し合いをしたというのに、学園長の鶴の一声で半ば強制的に冒険科に入れられ4月中の学園ダンジョン踏破を言い渡されてしまった。


「グチグチ言ってても仕方ないよね」


蝋燭の火を指で握り消し枕に顔を押しつけ眠りに落ちようとするが考えることが浮かんでしまう。

蝋燭も残り少ない買い足さなければ、毎日の食事代や2日に1回の洗濯等生活費もPを使用する、やっと10000P貯まったが使い切ることはできない、この学園の食事は絶品である、マリアお姉ちゃんのご飯も美味しかったがなんと言っても量だ、おかわり自由という甘美な言葉に今日も3回おかわりをしてしまった、でも1回の食事に300P1日で900Pであるそこに洗濯に服を出せば1回200Pと生活するだけでPは無くなっていく。


最近やっとリノアさんのおかげで薬草の見つけ方、見分け方を学び今日やっと10000P貯まった、明日武器か防具を買ったらいくら残るか不安である。


そんなことを考えていたら寝息たてて寝てしまっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ