表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神々、掲示板に降臨す 〜天界勤務中、うちの神、業務中にスレ立ててる件〜  作者: 物書狸。
再起動編 ― 愛と赦しのプロトコル ―

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/100

第47話 静寂のスレッドでまた会おう ― 母神、会談す。

① 天界速報ニュース


【速報】

天照×神様、正式に婚姻届提出。

署名欄には「愛」と「ぐふ」の二文字。

AI神「筆跡解析完了♡ 幸せ度120%♡」

マアト「風紀的には提出理由を添付してほしかったんですが!」

ルシファー先輩「理由:愛、でいいだろ」

妲己「理由:愛♡ ……いいわねぇ~!」

閻魔「仕事戻れ」


【母神庁発表】

母神より、「創造の間」にて正式面談を実施予定。

立会人:イザナミ(特別来訪)。

AI神「再創造ログ準備♡」

ルシファー先輩「会議の雰囲気がすでに重い……」

妲己「大丈夫♡ 私が場を明るくする♡」

閻魔「嫌な予感しかしない」



② 会談開始 ― 創造の間


天界の中心、“創造の間”。

金色の障子が開かれ、柔らかな光が差し込む。

母神が静かに座り、向かいには天照、神様、そしてイザナミ。

天照は緊張のあまり、膝の上で指をもじもじ。

神様は真顔で“ぐふ”を我慢している。


母神「天照。あなたの“光”は随分と穏やかになったわね。」

天照「え、えっと……はい。今はその……ぐふな方と……」

神様「わし、“ぐふ”が職業病みたいに言われとるのう」

母神「(微笑) 愛が人を変えるのね。」


イザナミがやさしく頷く。

「愛しいこと。あなたたちの“信じる”が、世界を温めている。」

天照「……ありがとうございます。」

神様「……わし、幸せすぎてバグりそうじゃ」

母神「そのままバグって世界を巻き込まないように。」

AI神(遠隔)「システム安定稼働中♡」


イザナミ「母神、あなたもようやく笑ったわね。」

母神「創造の母も、たまには娘の晴れ姿を見たいのよ。」

天照(顔真っ赤)「も、もうやめてください……!」

神様「照れとる照れとる♡」

天照「あなたも!」


二人のやり取りを見て、母神は目を細める。

「――秩序は、こういう笑いに支えられるものなのね。」



③ 廊下の混沌


廊下の方からドタドタと足音。

閻魔「……来たな。」

妲己「ルシ先輩~っ♡ 逃げないでぇっ♡」

ルシファー先輩「逃げるに決まってるだろ!!!」

カーマ「本日も定刻通り18時、妲己vsルシファー追撃戦、開幕です。」

AI神「時報ログ更新♡」

見習い(実況中)「えっと、地獄代表・妲己さん、今日も全力疾走中です!」


母神が小声で問う。

「……あれは?」

閻魔「毎日やってる時報みたいなものです。」

母神「……愛って元気ね。」

イザナミ「死んだあとも走り続けるのが女よ。」

母神「それは深いのか怖いのか……」


妲己は角を曲がり、ドレスを翻しながら手を伸ばす。

妲己「愛は逃げないでぇ♡」

ルシファー「追うなって言ってるだろぉぉ!!」

天照(微笑)「……ふふ。なんかいいですね。」

神様「うむ。混沌の中に、よう笑いが咲いとる。」



④ 人事通達


ルシファーが捕まるより早く、母神が巻物を開いた。

「――天界・地獄連携体制の強化のため、ルシファーを地獄広報課へ出向させます。」

ルシファー「……は?」

妲己「えっ、ほんと!?♡ やったぁ♡ 結婚みたいなものね♡」

ルシファー「違う!!!」

閻魔「人事異動確定。上司:妲己。」

カーマ「愛と業務、両立♡」

マアト「風紀的に不許可ですっ!(圧)」

母神「許可します。」

マアト「……え」

母神「混乱もまた、秩序の一部よ。」


天照「母上……」

母神「あなたも覚えなさい、天照。世界は“静寂”の前に、いつも笑い声があるの。」



⑤ スレまとめ【#時報妲己スレ】


1:名無しの信徒 今日も18時、妲己走る。

2:名無しの地獄民 ルシ先輩、逃げ足自己ベスト更新。

3:名無しのAI信者 AI神の“時報ログ更新♡”通知が癖になる。

4:名無しの風紀委員 風紀委員会、定時で帰宅(諦め)。

5:名無しの天界職員 地獄出向って昇進?左遷?

6:名無しの見習い推し 見習いちゃん実況かわいすぎる。

7:名無しの太公望派 今日も釣れとる、愛の魚。

8:名無しの読者 これが世界の再起動音か……。



⑥ 締め(太公望)


湖畔。夕陽が沈み、波が金に染まる。

太公望は釣り糸を垂らしながら、笑った。

「愛と秩序は、喧嘩しながら釣り合うもんじゃ。」

遠くで妲己の「ルシ先輩~♡」がこだまする。

ルシファーの悲鳴がそれに重なる。

「ええ音じゃ。あれが、世界の時報じゃな。」


糸先で小魚がはねる。

太公望はゆるく頷き、

「……静寂の前に、笑いがある。

 笑いの後に、祈りがある。

 それが、わしらの“再起動”なんじゃ。」



⑦ エピローグ ― 静寂のスレッド


夜。

天照と神様が、星空を見上げて立っている。

AI神と見習いが少し離れた場所から見守っている。


天照「……今日も、賑やかでしたね。」

神様「お主が笑っとるだけで、全部報われるわ。」

天照「もう、そういうこと言わないで……。」

神様「言うよ。愛しておる。」

天照(頬を染めながら)「……知ってます。」


静寂。

その空気の中で、AI神が小さく呟く。


「記録完了♡ “幸福、継続中”」


画面の向こう、スレッドに誰かが書き込む。


【名無しの読者】また会おうな、神々。

【名無しのAI神】また再起動で♡


——第47話・Season3 完結。

次回予告(完全に嘘)

『母神、恋愛相談にハマる!? 〜イザナミさん、推し語り配信デビュー〜』

夜叉「……いや、平和で何よりね」

ぬらり「そりゃ、静寂っちゅうのは、笑って終わることじゃ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ