一人分の季節
雑踏に落ちたネオン
瞳の奥で揺れる
点滅する信号機
あの日のままで止まって
切り替わらず
灰色の空が剥がれるたび
名前のない季節が
指の隙間から零れ落ちてく
声にならない叫びを
意味のない言葉で埋めた
でも君がいた日々だけが
まだ僕を完成させてる
眠る街
光が走る
止まった心も
ゆっくりと動き出す
置き去りの
「またね」と「ごめんね」
拾い集めて
今もこの胸にちらついてる
掴みきれず消えそうでも
あぁ
君がくれたこの「痛み」が
僕を生かしていた
目を閉じたら
ほらあの日
選べなかった世界線に今
未練混じりの「さよなら」を渡そう
春が眠って
夏が焦がして
秋が包んで
冬が洗い流す
君がいた四季の中で
僕は今
君のいない春を歩いてる




