第二話 友達
初めての桜との授業だ。とても緊張する。
「はーい席つけー一限目始めるぞー」
教科担任の先生がそういうといつも通りの授業が始まった。
今日の授業はなんか楽しくなりそうな予感がする。
「ねえ。この問題教えてよ。」
「え?そんな、俺に言われても。」
困惑していたらその隣の席の小鳥遊龍騎というやつが「ああーそれね。」と言いながら教えてくれていた。
「どうもありがとう。」
「どういたしまして。僕、実は学年でトップの成績を誇るものだからよろしく。」
「あぁどうもよろしく。」
自画自賛はやめてほしいところだが...まあいい。
とにかく授業に集中するんだ。
それから無事に授業は終わり、昼休みになった。
話しかけることはできない。だから話しかけてもらわないと話せないのが俺だ。
「ねえ理玖さん。」
「何?」
「君って可愛いとこあるんだね。」
「え!?」
俺はびっくりしながら桜を見つめた。まさかこんなに俺のことを可愛がってくれるとは。
「あの。」
「何?」
「桜さんと正式な友達になってもいいでしょうか。」
「OK、いいよ!」
俺はその時とても嬉しかった。
まさか俺に友達なんかできるわけないと思っていたのだが、やっと女友達ができるとは。
「ありがとうございます!」
そして翌日。
「よーし席つけ。ホームルームだ。」
「今日の時程は、学活で転校生歓迎会でもやりたいと思います。」
「え?」と俺は驚いた。クラスの人も喜んでいた。
「ではそういうことでお願いします」
「楽しみ〜」
桜はとても嬉しそうだった。俺はどうなるんだろうと思っていた。
そして転校生歓迎会が始まるのだ。
次回予告!第三話 転校生歓迎会