第一幕 エレン様劇場 女神様からの警告通話
最近何か変だ。何やら変だ。
何かあったわけでもないのだがとても嫌な予感がする。天使の勘というやつだろうか。
先日、女神様と連絡を取ることができた。
「エレン、そちらで何か起きたりしてませんか?」
女神様は不安そうな声で連絡をくれた。
「いえ、これといったことは起きてませんが」
「そうですか?」
「?」をつけられても起きてないことは起きてないのだ。そんな反応をされては私が困ってしまう。
「エレンはルース様の前世がどうお亡くなりになられたかご存知ですか?」
「はい。焼死ですよね」
「細かく言うと地震によるガス漏れでの火災でお亡くなりになりました。しかし、もうルース様には話したのですがこれがなかなか奇妙な地震でしてね」
確かに大地震なのだが、範囲がごく小さかったようだ。ルースの前世が住んでいたアパート。神木アパートの敷地内だけの地震。そしてその地震を感知できたのはルースだけだったとのことだ。地震が起きたのは事実ではあるのだ。
そして、地震発生から五年、ここ、日本、天界ではここ最近、異変が起きているようだ。今のところここでは大した異変はないのだが何かが起きる可能性があるとのことだ。
「しかし、それは単なる予測に過ぎないでしょう?」
「転ばぬ先の杖という言葉を知っていますか?とりあえず用心しろということを伝えたいのです。たぶんあなたなら、明日には忘れそうですが……」
「その通り!分かってますねー。流石女神様!」
しかしながら、用心はしておいて損はないだろう。でも何をすればいいんだ?
そのことについて質問しようとしたが、通信が切れてしまったようだ。
「くそ、何で有料通話なんだよ」
しかし、このことをルースに伝えるべきだろうかと考えようとしたが、すぐ、眠りについてしまい即座に忘れたのだ。
エレン主人公のミニストーリーです。たまにこうゆうのも上げていきますが読まなくてもいいと思います。暇な時に気晴らしに書くので内容はくそ薄くなると思います