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六 一体何が起こった?

 帰宅後、俺はハデムと二人きりで話し合うことにした。


「あの事件って……。なんのことなんですか?」


 俺はとりあえず、気になったことをハデムに訊ねた。


「天使による悪魔召喚事件と言ったところか」


 彼はその後、そのことについて詳細に話してくれた。その「見てきたかのような手振り」で彼は本当に関与していたのだなと、改めて確認させられた。


 しかし……。そんなことがあったとは……。(何があったかは第十六話『事後話』にて)


「つまり、俺はエレンにその苦しみをもう一度……」

「まぁ、そうだろう」


 俺は頭を抱えた。ハデムはその様子を見て、察した。


「退室した方がいいか?」

「いや、いい……。多分大丈夫……」


 俺はとりあえず自分を落ち着かせた。勿論、無理矢理。


「身体は正直だな。冷や汗が止まってないぞ。それに震えてる」

「ああ、うん」


 俺はそのまま肘を卓に乗せ、手を額にやった。やはり、冷や汗をかいていたのだろうか。それとも、元々あった手汗だろうか。どちらにせよ俺の手は自らの汗によってぐっしょりと濡れた。


「しかし、何故そんなことを知ってるんです?天界の関係者と言っていましたが、ハデムさんは一体何者なんですか?」


 俺はとりあえず、冷静になってそう訊ねた。


「俺は……。いわゆる天使だ……。人間に化けた天使だ」

「天使………………」


 つまりは、エレンの同類……。


「てか。もう人間界居すぎて。俺ほぼ人間みたいになっちゃったけどね」

「何年くらい人間界にいるんですか?」

「………………一万年くらい?」

「いちまんねん………………?」


 桁違い過ぎて、俺は目を見開いた。


「ちなみに、年齢は……」

「一万八千歳くらいかな?」


 一万八千歳……。ほぼ半生を天界で過ごし、ほぼ半生を人間界で過ごしていたということか。

 まぁ。二千年の差はあるんだけどね?


 天使の年齢と言えば、エレンの年齢って何歳だったっけ?

 そういえば、スローライフを送っていた時、彼女の誕生日を祝った気がするが、今はそんなことに気を置いている暇ではなかったか。


「ちなみに、マリュテーナさんも天使なのですか?」

「いや、あいつは人間だ」

「つまり、リニウスは人間と天使のハーフ……」

「ってことになるな」


 何それ、ちょっと興奮する。


「そんなところか……。しかし、謎だ。何故あの時、エレン様が現れたのか……」

「今は先ほど言っていたように悪魔にとらわれているわけなんですよね?」

「ああ」

「てか、なんでエレンのことを「様」つけて呼んでるんです?」

「普通に天使的な地位で上だからかな?」


 なるほど。理解した。


お久しぶりです。少し、文字数少ないですかね?

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