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第十二話 出発の日

 空は禍々しい色をしていた。

 そして俺の目の前にはどこまで伸びているのだろうか。光の柱があった。


「これは、どうゆうことだ?」


 そこから感じるとてつもない魔力。俺の五感が悲鳴をあげている。


 これはダメなやつだ。


 光の柱から人影か数個確認できた。人型をしているが、俺は分かった。


 彼らは『人』ではない。


「ルース。やはり、スローライフなど、君には似合わないのです」


 聞いたことない。しかし、気に食わない声だ。、


「君に絶望を与えようか」


 指を鳴らす音が聞こえた瞬間、俺の意識はと途絶えた。




「……ス……」


「ルース!!」


「は!」


 目が覚めると実家にいた。


 なんだ夢か。


 俺はホッと息をついた。


「さぁ、今日から出発でしょ?」


「ああ、そうか」


 そう、今日からスローライフの幕開けだ。村長から快く馬車を貰うことができ、俺達。ルース、エレン、ミリス、エイジャの四人だ。


 俺達は両親や村のみんなに挨拶をし、旅立った。


「にしても、エイジャって馬車できるんだな」


 道中、俺は馬を操作しているエイジャにそう言った。


「言葉がなんかおかしい気もするがそうだな。私の場合【異生物意思疎通】を持っているからかもしれんが」


「なんだそれ?」


 すると、ミリスが入ってきた。


「【異生物意思疎通】というのは動物とかに望めば、彼らとコミュニケーションがとれる【スキル】よ」


「望めば?」


「ほら、家畜とかとコミュニケーションできたらなんか嫌じゃない?」


「確かに」


 つまり、コミュニケーションをとれる相手を選べるということか。


「ルース。鳥がなんか私たちのこと狙ってるみたいよ」


 とミリスが俺に報告した。


「鳥?カラスとか?」


「そんなんじゃないわよ、ほらあれ」


 とミリスが指差した方向を向いてみるとそこに飛んでいたのは何とも巨大な飛行型の魔物であった。


「あれって『鳥』っていう言い方で合ってるの?『翼竜』って言った方が良くない?」


 そんなこと言ってる場合じゃないのは重々承知だ。しかし、俺は突っ込まずには入れられなかった。


「おい!ルース!竜だと私と被るじゃないか!あーゆうのはドラゴン族だろ?」


「ギャオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」


「ちょっと!ルース早くビーム撃ってよ!アイツめっちゃ鳴いてんだけど!」


「じゃー私が撃つわよ?いい?ルース」


 もう、みんなうるさい。


「まず、ミリスとエレン!お前らこうゆうときキャラ被りやがって!」


 と俺が叫び


「キャラ被ってるのはいつもだろう?」


 とエイジャが一言。


「「お前なんか言ったか?」」


 どうやらエイジャは二人の逆鱗に触れたらしい。


「「お前もだぞ?ルース」」


 どうやら俺も触れていたようだ。


「ギャオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」


「「うるさい!!」」


 とエレンがビーム。ミリスが火炎を放ち、鳥を秒殺。エイジャはその光景を呑気に「おお、今日の晩御飯は焼き鳥だな」と呟いていた。


 夜

 鳥を殺したことでストレスを発散したキャラ被り二人組は満足したようだ。


 とりあえず野営をすることにしたので、焚き火を焚き、そして、晩御飯に焼き鳥を用意した。


「これ、美味しいわね……」


 とエレンが言った。それは俺も同感だ。


「ところで、あとどれくらいで着くんだ?」


 とエイジャが尋ねたので俺は確認するため、地図を取り出した。


「この調子だと、あと三日だな」


 当初の予定では軽く十日はかかる計算だったのだが、あまりにもスムーズに行きすぎてこんなハイペースになった。


 でも、何故そこまで『馬』が走れたのか?


「あれだよ、私が馬を操ると馬の全能力が倍増(かそれ以上)になるんだよ」


 そうゆうことか。


 そんな感じで旅の初日は結構、順調にそして平和に終わった。


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