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第七話 竜 退治(対峙)

 俺はエレンに強引に竜の前まで連れてこられていた。そして、俺は竜に選択を迫られた。戦うか、戦うまいか。おそらくこれから、戦いが始まると彼は予想しただろう。心なしか、身構えているように見えた。しかし俺は、


「ちょっと遠慮してもいいですか」


 断った。


「え?ほんとに?じゃあ一体お前は何をしに来たのだ?」


「ああ、あのバカを連れ戻そうとしただけ」


 と言い俺はエレンを指差した。


「ちょっと!何がバカよ!」などとほざいているが聞こえないフリをする。


「え……まじ?ええ……」


 竜が竜らしからぬ声を上げた。


「どうした?」


「いや、そんなここに来て戦わないというのはちょっと」


 竜は不満そうだ。しかし、こっちも不満がある。こんなところに住んでいたら村人が困惑して、俺も真っ当したスローライフを送るのが少し厳しい雰囲気になるからだ。いや?しかし待て、


「なぁ、お前」


「何だ?」


 竜は威厳を取り戻したかのように返事をした。


「お前って、この近くにある村を襲おうとか思ってる?」


「?思ってないが」


「人を殺そうとは?」


「全然思わん」


 竜はキョトンとした感じで答えた。どうやら単なるすれ違いというか勘違いというか。つまりこの竜は我々に危害を与えるつもりはないようだ。


「はい、解決、さあエレン、ミリス、帰るぞ」


「待てぇ!」


 帰ろうとしたところ、竜に呼び止められた。


「なぁに?」


「ちょっと暇してたんだ。相手しろよ」


 どうしよう、クソめんどくさい。しかし断ったら村を襲うとか言われたらその方がめんどくさい。


「俺に拒否権はある?」


「ないと言ったら?」


「あれよ」


 空気を見事にぶち壊した俺は詫びに勝負に乗ることにした。そこで俺はあることを持ちかけた。


「この試合で負けたほうが勝ったほうの言うことを何でも聞くってのはどうだ」


 と言うと、竜は笑った。


「人間ぶぜいが我に取引を申し立てるか?面白い。乗ってやろう。ちなみに我が勝ったら、暇つぶしの相手になってもらおう」


「さては、お前寂しいだけだろ」


「…………」


 竜は黙り込んでしまった。


 俺はミリスとエレンを近くに呼び事情を説明。温厚な竜ということだったこと等を説明した。


「そうゆうことだったのね。ごめんなさいね」


「と言うわけでエレン、頼みがあるんだが」


 俺はエレンに竜との試合の審判を頼んだ。彼女はめんどくさそうにしてたが、「絵のモデルになるか?」と脅したら快く引き受けてくれた。


 俺と竜は向かい合って戦う体制をした。

 そして、エレンは開始の腕を振った!



 開始10秒。

 両者ともに動かない。すると、竜は真上に飛んだ。

 するとすぐに、竜のいたところから爆発が発生した。俺の仕掛けた魔法は見事に見破られた。

 俺は飛んだ竜に向けてビームを何発も撃った。

 竜は大きな翼で身体を隠し、防御魔法を使用。

 俺はそれを破るため、軽く溜めてビームを撃つ。

 意外と簡単に破れた。

 すると、竜は俺に向かってブレスを吐く。口から出たのは火ではなく光線だ。

 俺はその場から全力ダッシュした。明らかに危険なその光線から逃げるためだ。

 逃げながらもビームで牽制。すると竜の翼に当たった。

 翼には穴が空き、中からは血が出ている。そして、竜はバランスを失い落下してしまった。

 俺は大ジャンプし、そのまま浮遊。竜の四肢にビームを一発づつ撃って行動不能にした。


 俺は竜に勝った。


 エレンが決着の合図を出す。


「勝ったぞ」


 竜の顔はうかがえないが、おそらく、相当悔しそうな顔してるんだなと思い、俺はニヤニヤ笑っていた。

竜か龍かドラゴンどれがいいんでしょうか。

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