34 水は大切な資源ですよね
「諸君! 水脈の統治は古来よりの支配者たる者の重要項目である。にもかかわらず、近年、日本の上下水道は対応年数を迎えつつあるのに、対応策が遅れ、その結果、全国で不具合が生じている。何とも嘆かわしいことだ!」
現場で檄を飛ばすワルビレル様。
素敵です。
「そこで、我等が隠れ蓑である盾前コーポレーションがが属する滝グループの他の部門で開発された高耐久性水道管に取り換えていく作業を行なっていきたいと思う」
『『アクゥー! (はっ!)』』
「作業開始!」
『『アクゥー! (はっ!)』』
ワルビレル様の号令とともに作業が開始されました。
もちろん、埋設後の地盤固めは念入りに行なっています。
わが組織の特殊車両が通っても問題ないように。
◇
「よし、埋設は完了だ。総員、撤収準備(てっしゅうじゅんび!」
『『アクゥー! (はっ!!)』』
『待て!』
何処からか、わたしたちへと掛けられた声が聞こえました。
「何者だ!」
ワルビレル様の誰何の声が飛びます。
『実態不明、ムサボルン・レッド!』
『仕事丸投、ムサボルン・ブルー!』
『手柄横取、ムサボルン・イエロー!』
『使途不明、ムサボルン・ホワイト!』
『責任転嫁、ムサボルン・ブラック!』
『『我ら! 騎特剣役ムサボルンジャー!!』』
ドッカーン!!!
いつものように赤、青、黄、白、黒と色とりどりの爆炎が上がります。
この場で下手に振動を与えるのは遠慮していただきたいのですが。
『『必殺! 偽貝中爆水!!』』
「何っ! 疑似的巻貝型放水口による高圧縮水圧砲だと!」
「お逃げください、ワルビレル様! ここは危険です」
我々が埋設工事をした場所はともかく、ただでさえ、何処が空洞化しているか調査しなければならない場所で、あれは危険過ぎます。
ワルビレル様の盾となりながら退却しつつ、ムサボルンジャーの方々を見て思います。
あの武器、できれば以前の森林火災の時に使ってほしかったです。
◇
『次のニュースです。滝グループ傘下の盾前コーポレーションが、近年、老朽化が問題となっている水道設備の改修事業に参入する計画を発表しました。この計画は……』
「大分ずぶ濡れになってしまいました」
『アクゥー! (おお! メグシテゴナ様が、素肌から水滴を弾かせて!)』
『アクゥー! (何とも言えない清々しい色気が……)』
『『アクゥー! (同意!)』』




