19 わ~るだくみ会議:期限間近で廃棄される食品を有効活用し、食品ロスをへらして、日本政府を恐怖のどん底に陥れる計画!
―― 解説しよう! 今日も今日とて、栄光ある悪の秘密結社『邪須訂巣』△△支部の秘密アジトにある会議室では、日本征服を目論む者達が、密かにある計画を企てている最中であった。 ――
「諸君、食料の値段が上がっていると、世の中では大騒ぎをしているにも関わらず、食品ロスの問題が一向に減少しないのは何故か!」
「一つには日本人消費者の意識に問題があるように思われますが」
「確かにそうですな。あるデータによれば、企業の店舗が廃棄している食品廃棄量と全家庭が廃棄している食品廃棄量が同じくらいだという物もありますからな」
「うむ、我らが支配するべき日本の民の意識改革も必要か。後日、一考するとしよう」
「それに世間ではいまだに、消費期限より何日はおろか何か月も前の食品を廃棄しているケースもあるようですな」
「そうだな。実に嘆かわしいことだ。で、今回はその期限内廃棄の予定の食料を大々的に横から奪い取ろうという物だ」
「「おおっ!」」
「段取りはすでにできているな、メグシテゴナよ」
「はっ! 滞りなく」
「うむ、よろしい」
「あの、ワルビレル様、ですが……」
「どうしたメグシテゴナよ。何か疑問があるのか? 行ってみろ」
「それでも、期限を過ぎてしまったものはどういたしましょうか?」
「ふん、そんな事か。そんなものは家畜の餌にでもしてやればよいわ」
「はっ! おおせのままに」
「ふはははははっ! これで食品ロスを日本から大幅に減らしてしまえば、我々が横から資源を掠め取り、尚且つ、再利用することで活動資金を生み、それにより無駄な輸入が出来なくなった日本政府は貿易摩擦に頭を抱えることになるという、一挙両得はおろか三得も四得も
「おおっ!」
◇
『次のニュースです。滝グループ傘下の盾前コーポレーションが食品ロス対策、及びエコフィード事業に参入する計画を発表しました。この計画は……』
わたしも、食品ロスを出さないように心掛けなければなりませんね。
「皆さーん、晩御飯が出来ましたよ!」
「おおっ、今日も美味しそう!」
「待て待て、手をちゃんと洗ってきてからだ」
「今日も食うぞ!」
……
……
……
ー 食後 ー
何故でしょうか?
我が支部では食べ残しが何故か全く出ません




