今の状況
俺はまず、情報を集めることにした。
それでわかったことは人間は俺が生きていた時代よりも弱体化、というより魔法教育が行き届いていないようだった。
俺が街が復興する前に転生したから、魔法教育機関が正しく機能していないのと、恐らくは魔法を使える者が戦死し、魔法を使えるものが減ったせいだろう。
その影響で辺境の村の人に魔法の技術が行き届かず、子供が魔族に誘拐されているらしい。
そして俺が居ない間にできた機関があった。
冒険者ギルドというやつで、個人にランクがあるようだった。
CからSまでの4段階評価でSランクは精鋭だそうだ。
そして誘拐にはギルドも対応しているようだった。
次に今の各種族の戦力について。
魔族は定期的に魔物の軍勢を各種族に送っているらしい。
そしてそれに賢者がいない人間は冒険者が、他は賢者が対応しているようだった。
だが、人間は毎度被害があり、死傷者が出ているようだった。
人間はこのままでは五年も保たないというのが俺の推測だ。
最後に魔王学院について。
魔王学院は合計五つあり、第一学院から第五学院まである。
それぞれの学院が異なった特色を持つ。
第一は深すぎず、浅すぎず。といった全体を学ぶことができる。
第二は主に遠距離、広範囲の攻撃魔法。
第三は主に城造りなどの創造魔法。
第四は武器にエンチャントする付与魔法。
第五は魔法の深淵をのぞく魔法研究。
一番人気は第一学院で、全体を学ぶ中で興味があったことはとことん学ぶことができるかららしい。
そして俺は第一学院に入学することになり、そこには二人の兄妹がいるらしい。
振り分けは第一に俺を含め、三人
第二に二人。
第三に二人。
第四に一人。
第五に一人らしい。
そして次期魔王候補は第一と第二の成績上位者と魔王の推薦のようだった。
俺が知っているときよりシステムは変わっていた。
そして俺が第一学院に入学するのは今からでもいけるが、新学期が四ヶ月後に始まるので新学期からにした。
以上から俺は三ヶ月で人間関係を片付けるのが最優先事項だと考えた。