表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/5

プロローグ

初めまして、あるでひどです。初めての投稿なので誤字脱字があっても多目に見て欲しいです。


「今日も疲れたなぁ」


コンビニでの夜勤を終え、バイト先からの帰路にある歩道橋を渡りながら独り言ちる。まだ朝6時にもなっていないこともあり人はほとんどいない。客も仕事も少ないとはいえ、この時間まで起きて仕事するっていうのも楽じゃないよな。でも家賃とか食費や光熱費もかかるからバイトしないわけにもいかないし、全く、家族がいて実家暮らしのやつが羨ましいよ。



俺、柊隆太郎は両親の顔を知らない。物心ついた時から孤児院にいたし、俺の親だっていう人が面会に来たことも1度も無かった。まあでも悲観することばかりじゃない。昔から孤児院を転々とタライ回しにされてたおかげで、北は北海道、南は福岡まで、友達ができた。小学校の頃から中学卒業までトータル10回は転校したと思う。持ち前の適応力とコミュ力のおかげで孤立することは1度もなかったけど。



高校3年間は転校も無かったし、バイトをして大学に行くための資金は200万ちょっとは貯めた。受験勉強も結構頑張って国立大学にも入れた。



高校卒業と大学入学を機に一人暮らしし始めて、今はバイトをしながら大学の講義に出て卒業に必要な単位を取りながら、趣味のマンガやアニメ、ラノベ、ゲームを満喫したり、たまに友達とゲームしたり遊んだりしてる。ゲームで思い出したけど、俺ゲームやる時、魔法使い系のジョブ使いがちなんだよね。やっぱ魔法って憧れちゃうよね。うっ、封印されし右腕が疼く...



いかんいかん、話が逸れちまった。で、まあ大学卒業して、就職して、彼女が出来て、結婚して、子供が出来て、みたいな一般的な幸せを味わえればいいかな、なんて考えながら歩道橋の階段を降りようとした瞬間



グサッ...!!!



「うッッ!!」



背中に激痛が走り、熱くなる。さらに後ろから衝撃が与えられたことにより足を踏み外し、そのまま階段を転げ落ちる。



「い、、、ってぇな、クソったれ」



腕や足、脇腹辺りが痛い、これは折れてるっぽいな。背中を触って確認してみる。うっわ、引くほどグッショリと血付いてるし、まじでめっちゃ痛い。ていうかお腹の方まで血垂れてきた。力が入らないから身体も動かせないわ。



「ハァハァ、、、なんで俺が刺されなきゃなんないんだよ」


「俺、刺されるほど人の恨みをかったおぼえなんかないんだけど」



刺されたことへの衝撃が大きすぎて思わず1人で呟いてたら思い出した。そういや朝のシフトのおばちゃん達が、「最近この辺で通り魔が出てるんだって。背中から包丁で刺して逃げるんだってさ、柊くんも歩きなんだし危ないから気をつけて帰りなね」とか何とか言ってたな。まじかよ、じゃあ噂の通り魔じゃん。ちゃんと忠告聞いとけばよかった。



いやまあ、聞いてたところで対処しようがないんだけど、でもおばちゃん達の話っていつもホントかどうか分からないかような世間話だからいつも通り軽く聞き流してたし、なんでこんな時だけホントの話なのかね。



ていうか死ぬ前に走馬灯を見るって言うけど、俺の走馬灯バイト先のおばちゃん達ってどうなの?ああ、なんか悲しくなってきたよ。



あれからどれくらい経っただろうか。あぁ、なんか寒くなってきた。刺された所と血溜まりに触れてるとこだけはあったかいな。血ってあったかいんだな、とか考えていると、手足の感覚が無くなってきた。頭もぼんやりとして思考がまとまらなくなってきた。



また意識が飛んでた、、、とても寒い、、、もう傷口の熱も感じなくなってきた、、、俺このまま死ぬのかな、、、



あぁ全く、ツイてないよな。こんなとこで刺されて死ぬなんて。ハァ、1度くらい家族っていうの経験してみたかった。


書くのって結構大変(T^T)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ