卍 和製英語やなにかについて 卍
「ワンピース」という衣類は英語圏には無いそうな。
日本でワンピースと呼ばれている衣類は、海の向こうでは「ドレス」である。
だからアメリカが舞台の小説で
「キャシーは花柄のワンピースを着ていた」
なんて文を書くと恥ずかしいらしい。
どうせ日本人しか読まないんだから気にすんなよ、というかたもいましょうが、要は頭の体操みたいなものだ。自己満足も満足のウチである。
「ゲームオーバー」も日本由来なんですってね。こちらはいまじゃ洋画でも普通に使ってるけど。
じつは和製英語だったという日常語は、手っ取り早くウィキで調べても「え?こんなフツーの言葉が?」というのが多々ある。いくつかは海外に普及しているけど通じない言葉もあるのでチェックはしたい。これは海外に行くならとくに。「コーラください」は向こうじゃ通じない。「ソーダください」じゃ無いと。「コークください」だと麻薬を売られてしまう可能性がある。
ネガティブに広がった例としては「サラリーマン」など。『ニューロマンサー』で「さらりまん」と小馬鹿にしたような使い方されてます。
日本人がもっとグローバル化したら困ることになろう言葉がひとつある。
「H」である。 「エッチしない?」のH。
これは昭和期、女子大生が助平な教授を指して「あいつエッチだよねー」という使い方をしたのが発祥らしい、つまり「変態」の隠語である。
そんな起源ははるか昔に蒸発して広く「セックス」を指す言葉になってしまったけど、ガイジンと性行為することになったらどうするんだこれ?
「ねえジョン、エッチしようよ」
「いや俺はFで始まるのがしてえんだよ!」
……さて普及しますやら。
でもすでにポルノチューブのおかげで「ヘンタイ」が万国共通語と化してるので、説明は難しいでしょうね。
そのまま輸出された日本語は「カラオケ」「スシ」「ツナミ」「シアツ」「テンプラ」など。アメリカあたりじゃフツーに通じるみたいです。