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神様のミサンガ  作者: よしふ
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第1章

俺は、普段と変わらない調子で帰宅路を歩いていると、途中にあったスーパーに立ち寄った。このスーパーは、毎日俺が登下校するとき必ずと言っていいほど目の前を横切る場所だった。そして、物心つく前からあったスーパーなので、自分にとってもすごく馴染み深い場所である。しかし、近くに同じようなドラッグストアが建てられたうえ、時間も時間なので、俺が来た時には数名の客が中にいるぐらいだった。俺はそのスーパーに入ると、お弁当コーナーへと向かう。

夏が近づいてきているとはいえ、まだ寒さが残る春。スーパーの中は弱めの暖房がきいていた。そのスーパーの中を、お弁当コーナーへ一直線で向かうと、並べられているお弁当を見た。お弁当コーナーにはいくつもの種類の弁当が規律正しく並べられている。季節もののたくさん入った和風定食弁当や、男性が好みそうなかつ丼、豚カルビ丼、女性をターゲットにしたヘルシーバランス弁当などが置いてある。中にはナポリタン、カルボナーラ、焼きそばを一つの容器にまとめている、「3種の麺類弁当」なんていう一風変わったものも置いてあった。俺は、それらの横に置いてある幕の内弁当を二つ選ぶと、そのままレジまで持って行った。やはり、今は客の出入りが少ないようで、四つあるレジのうち、一つしか解放されていない。その解放されているレジに明久が弁当を持っていくと、レジの仕事をやっている青年は、弁当を手に取って機械をかざし、値段を見た。

「946円になります」

 会計の青年が愛想よく値段を言うと、明久は財布から小銭を取り出した。青年は小銭を受け取ると、明久にレシートとお釣りを渡す。

「ありがとうございました」

青年は最後に一礼すると、すぐに後ろから並んできた主婦に再び同じように接客する。後ろの主婦は買いだめでもするのか、カゴを三つ近く持ってレジの上に乗せていた。あの様子だと、レジに通すだけでも少し時間がかかってしまうだろう。明久はそれを何気なく一瞥してレジを離れると、自動ドアの前まで歩いていった。自動ドアが開くのと同時に店を出ると、春風の肌寒い空気が体全体の皮膚を撫でた。

すると、それと共に遠くから人の叫び声が聞こえてくる。女性の甲高い、金切るような声。普段の日常を過ごしていても、滅多に聞く機会のないようなもの。その声が不意に明久の耳の鼓膜を弱く震わせると、そのまま明久の耳元を通り過ぎていってしまった。明久はその声が何なのか気になると、声の先へと歩みを進んだ。店を出て、すぐに左折すると、その先の十字路の左に視線を送る。そして、その光景が視界に入ると、明久はすぐに言葉を失って立ち尽くしてしまった。

人が、倒れている―――――。

しかも、一人だけじゃない。明久の見えるだけでも五、六人は倒れていて、まるで地面に糸で縫付けられているようにぴくりとも動かなかった。

 その中で、明久が聞いた叫び声の主であると思われる女性が、一人の男性に体重を預けて立っている。それを見ると、明久は思わず背筋を凍らせてしまった。女性が男性に対して寄り掛かっていることにではない。その女性の腹部に、男性の手に持っているナイフが、鍔の部分まで深々と突き刺さっていたことに、明久は背筋を凍らせたのだ。女性の体からナイフが引き抜かれると、力を込める事の出来なくなったその身体は、為す術もなく地面に崩れ落ちた。さっきまで響いていた悲鳴が嘘のように静まり返る。

な、何なんだ一体・・・。

 その光景を見ると、明久の頭の中は動揺と困惑で占拠された。それは、あまりに唐突で、日常から逸脱した光景。普通の男子高校生なら、まず出くわすことのないだろう、凄惨(せいさん)な道の一角。その光景を見た途端、明久は驚愕と困惑でパニックになりそうになった。一体自分は何を目にしたのか、何の瞬間を目撃してしまったのか、あまりに突然すぎて、明久の脳内処理はまったく追いつかない。今までごく普通の十六歳の男子高校生として過ごしてきた明久にとって、目の前の光景は、まるで映画館の中で見る、パニックホラーのような非現実性を帯びていた。しかし、その錯綜(さくそう)し入り乱れた頭の中で、明久はふと、昇降口に向かう際に杉村が話していた殺人犯の話を思い出した。

もしかしてコイツ、今日杉村と話したあの殺人犯なのか?

明久は頭の中で飛び交う考えをいったんすべて思考の中心から外へ押しやると、先日のニュース放送で見た連続殺人事件の犯人映像を思い返す。解像度はそれほど高くはないが、犯人の顔を正面からとらえた唯一の映像だった。その映像に写った殺人犯の男の顔は、間違いなく目の前に立ち尽くしている男の顔と同じものである。

確かに杉村に言われたけど、本当に出てくるなよ・・・。

 明久はその場に立ち尽くしている殺人犯を見ながら、そう心の中で愚痴をこぼすと、表情を強張らせた。

そ、そうだ。警察に連絡しないと・・・。

明久はケータイを取り出そうとポケットの中に手を入れる。ポケットの中は自分の体温によって生温かく不快な熱気に満ちていて、緊張で自身の体温が上がっていることを感じられた。幸いなことに、殺人犯はこちらに気付いていないようだ。血によって赤く色を染めたナイフを手に、ただ呆然とその場に立ち尽くしている。まるで、人を殺めたということ自体を、罪だとも知らないかのように。

くそ、手が震える。早くしないと・・・。

明久は緊張する心を、唾を飲んで和らげると、ポケットの中にあるケータイを汗ばんだ手で取り出そうとした。ポケットからケータイを持つ手を引き上げる。

しかし、その瞬間、引き上げようとした手の小指を、緊張と焦りによってポケットの内側に引っかけてしまった。

あ―――――――――――――

ガチャッ。

明久のケータイは、手から滑るように離れると、重力に逆らうことなく滑降(かっこう)し、どんよりとした静かな空間を切り裂くように地面に叩きつけられた。自分で落としてしまったケータイの音に、明久の背筋は再び凍りつく。明久は、恐る恐る自分の視線を、ケータイから男へと移した。

さっきまで呆然と空を仰いでいた男の顔は、こちらへと向蹴けられている。

気 付 か れ た 

時が一瞬止まった感覚に陥り、体中のあらゆる毛が危険信号を受信したかのように逆立った。体が身震いを起こす。男は、しばらく明久のことを眺めると、不意に、ニヤリという効果音が似合うほど不気味な笑みを浮かべた。明久はその何気ない男の笑みに、戦慄(せんりつ)する。

 やばい・・・・

 明久の心拍数が一気に上昇し、体中の全ての器官が危険を察知する。束の間の静けさと不穏な空気で、心臓が不整脈を起こし、時間の流れが異常な程に遅く感じられる。それは、たったの一秒が、ビッグバンから今に至るまでの、気が遠くなる程の感覚。明久の頬を、一筋の冷や汗が伝う。

男は足元に崩れ落ちていた女性から足をどかすと、明久に体を向ける。すると、ナイフの握りを強めて、明久の無限とも思える時間感覚を、切り裂くように走りかかってきた。

・・・ヤバい!!

明久は、その男の動作を見ると、急いで男の死角に入るように、さっき出た十字路の角に身を隠そうとした。

しかし、明久が身を隠そうとするや否や男は一瞬で明久の前に到着し、手に力強く握りしめられたナイフを突き出してきた。明久の眼前で、男のナイフが空を切る。

それは、明久の予想をはるかに上回る速さだった。男が最初の地面の蹴り込みから、明久のいる地点への到着まで、一秒とかかっていない。人間が出せると思われるスピードを、はるかに凌駕した到達速度。

明久が、後ろへと仰け反る中、ナイフを突き出してきた男の黒目が、明久を捉える。明久はそれを見ると、死への恐怖が一気に込み上げた。明久の体中から、不快な冷や汗がブワッと湧き出る。

こ、殺される―――。

明久は男に恐怖すると、男に背を向けて、さっきのスーパーの前の道を全速力で駆け抜ける。足がもつれてつまずきそうになるが、体勢を整えて持ち堪えると、風を切って一気に走り抜けていった。火事場の馬鹿力とでもいうのだろうか。今までの中で一番速く走れているのではないかと思えるくらい快調に走れた。右手に持つ弁当の入ったビニール袋が、上下に大きく揺れながらカシャカシャと擦れた音を出す。道には、幸か不幸かちょうど通行人がいない。明久はその舗装された道路を、一歩一歩男から少しでも離れるように蹴り出す。

 しかし、男はそんな明久をあざ笑うかのように、いとも簡単に追い越して目の前に立ち塞がった。明久は驚いて、すぐに全速力で走っていた足を止めようとする。

しかし、足をとめる暇もなく、男のナイフは明久の腹部をえぐるようにして襲いかかる。明久の体はくの字に曲がり、腹には鈍痛が走り渡る。何とか急所を外して、わき腹をかすめる程度だったが、それでも呼吸が苦しくなるほどの痛みに、滲み出てくる血を抑えて苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

 ところが、男はそれさえも許さないといった調子で、今度は明久を横蹴りしてきた。男の左足が、さっきかすめたわき腹に突き刺さる。明久の身体は、今度は横にくの字に曲がると、まるでサッカーボールでも跳ねるかのように、スーパーの向かいにある駐車場にまで飛ばされた。明久の身体は地面を二、三回転げ回ると、駐車されていたワゴン車にぶつかり、その勢いを止める。明久の手にあった鞄は、蹴り飛ばされた拍子にその手を離れ、弁当も無残に中身を地面に撒き散らしていた。

 意識が飛びそうになる。あまりの痛さに、声もあげる事も出来ない。何をされたのかも、

何が起こったのかも分からない。それを考える暇も、余裕すらもなかった。ただ、そんな中で、明久は過去に味わったことのない痛みに表情を歪めながら、軋む体と溢れる血を抑えて立ち上がった。バッグミラーに手をかけて体重を預けると、(かす)む目を凝らして、男のいるスーパーの方を見やった。

男が、明久に向かって歩いてきている。

それは、あまりにも恐ろしい光景。男の一歩一歩が、やたらと遅く感じられる。明久は、まるでホラー映画の中にでも迷い込んでしまったかのような錯覚に陥った。しかし、そんなことすら考えてる場合ではない。現に今、明久はこの連続殺人犯に殺されかけているのだ。明久は、気だるく重くなった体を叩き起こすように動かすと、車の周りを這うように進んだ。動くたびに傷口から血が溢れ出し、意識を失いそうになるほどの傷みが明久を襲う。軋む体に必死に耐えながら車の裏側まで辿り着くと、男から気付かれないように体勢を低くした。溢れてくる血を手で押さえながら、男から見えないように、息を(ひそ)める。

 男は、無気力そうに駐車場敷地内へと入ると、さっき明久が身体(からだ)をぶつけた車の前で立ち止まった。すると、さっき明久の歩いたワゴン車の周りを、辿るように歩き始める。まるで、かくれんぼか鬼ごっこでも楽しんでいるかのようにゆっくりとした歩調で。

 明久はそれに気付くと、男から身を隠すようにそっと息を呑み込んだ。さっきからどうしようもなく足ががくがく笑い、心臓の鼓動が乱れる。体中が、ギシギシと痛む。恐怖と不安の念を、落ち着かせるように歯を食いしばると、傷口を抑えていた手の握りを強めた。

 そんな明久の心情を知らない、知る気もない男は、車の横まで辿り着くと、車に手をかけてそっと車の裏を覗き込む。

 男の眼孔(がんこう)が、車の裏を捉える。

しかし、そこに明久の姿は無い。

男はそれに驚くと、辺りを見渡して明久の姿を探す。この駐車場はスーパー側の道路と反対側にある道路に挟まれている。反対側の道路では信号が青になったのか、車やトラックが行き交い始めた。車のエンジン音で、さっきまで静かだったのが少しずつ賑やかになってくる。さすがに、さっきの攻撃で負傷している明久がこの車の行き交う道を通ることは出来ないだろう。

しかし、辺りを見渡しても、明久の姿はどこにもなかった。非現実的な事件の中から、明久の姿だけが忽然といなくなっている。明久の事を捜していた男も、しばらく辺りを見渡した後、明久のことを捜すのを諦めた。そして、何事も無かったかのように駐車敷地内を出て、その場を立ち去っていった。その場から殺人犯の姿が見えなくなると、殺伐(さつばつ)とした空気だけが、どんよりとその場に残された―――。


犯人の姿が無くなると、明久はそれを確認するためにそっと身を隠しながら辺りを見た。

「・・・行った、か?」

慎重にその場から辺りを見渡すが、もうそこには殺人犯の姿は無い。それを見ると、明久は深い溜め息をつきながら、乱れた呼吸を整えた。

「ぐっ」

 身の安全が分かると、まだ辺りを警戒しながらも、身を隠していた車から姿を現す。明久は車に手をつくと、体重を預けながら、さっきの曲がり角へと向かった。アスファルトと靴底が擦れ、低い音を出す。

明久が男に気付かれずにすんだのは、明久がワゴン車の裏へと隠れたとき、男の死角に入るように身を屈めながらさらにワゴン車の裏にあった車へと回り込んでいたからだった。負傷した体で気付かれないように進むのは大変だったが、どうやら上手くいったようだ。ひとまず、明久は危険が去ったことに対して小さく安堵(あんど)する。そして、殺人犯に対して、再び言いようのない恐怖を感じた。ニュースでも取り上げられるような大きな事件の人物。そんな人物の事件現場に出くわしただけでも十分な驚きであるのに、それに加えてその殺人犯に命を狙われたのだ。これに恐怖しないでいることなど、明久には出来そうもなかった。

そもそも、あの男の異常な強さは一体何なのだろうか。確かにニュースでは、犯人は非常に力が強く、出会ってもむやみに止めに入ろうとしないようにと注意を促していた。俺自身、その情報を知っていたから下手に飛び込もうとは思わなかったのだ。それでも自分の想像では、あくまで普通の人より少し力があるぐらいだろうと思っていた。ある程度、一般人よりは素早く動けるぐらいだと。何らかのスポーツで鍛錬を積んだような、そういった人物なのだろうと。そういうぐらいに考えていた。

だから男に見つかって襲われた時は、本当に背筋に、全身に寒気が走った。

 あの殺人犯は、人間が、生物がとれる動きを完全に凌駕していた。

「くそ・・・」

 明久は軋むお腹を抑え込むと、軽く毒づく。

 そのまま、足を引きずりながら曲がり角まで辿り着くと、明久は近くのブロック塀に寄掛かり、さっき落としてしまった携帯を拾おうとした。屈み込んで体勢を低くした瞬間、激痛が走り渡り、また傷口から生暖かい血が滲み出してくる。明久は額に汗を滲ませながらも、それを手で抑えると、痛みに耐えながら携帯を拾い上げた。

 携帯には、さっき落とした時についたのか、角に小さな傷がついている。明久はそれを

優しく撫でると、視線を、手に持っている携帯から曲がり角の先へと移した。そこには、まだ通行人が来ていないのか、殺人犯に襲われた人たちがまだその場に寝転がっている。その光景を見ると、明久はまた、足を引きずりながらそこへと向かった。さっき殺人犯に刺されて崩れ落ちた女性の所まで行くと、地面に膝をついて女性の肩をトントンと叩く。

「あの、大丈夫ですか? 意識はありますか?」

明久が女性に問いかけると、まだ意識があったようで、明久の問いかけに答えるように女性の手は小さく動いた。

「良かった、まだ生きてた。あの、今救急車呼ぶんで何とかそれまで頑張ってくれませんか?」

 そう言うと、女性は弱々しく頼りなさげに頷く。しかし、その表情には小さな笑みが見て取れた。明久はそれに安心すると、すぐに携帯で救急車を呼ぼうとした。コール音が鳴り、連絡が取れるのを待つ。耳に入ってくるその音は、絶望の中の一片(ひとひら)の希望にも思える。もう、大丈夫だと、もう、心配ないと、心のどこかで、安心しきっていた。

不意に、明久の後ろから影が差し込んできた。

それに気付くと、明久は後ろに振り向く。

そして、その影の主の姿を見て、明久のその一片の希望は、(ことごと)く打ち砕かれた。

―――明久の目前には、さっきこの場を立ち去った筈の、もうどこかへ行ってしまったと思っていた殺人犯が、怖気立つような笑みを浮かべながらそこに立っていたのだ。

「な、そんな・・・」

 その姿を見て、明久は声を震わせた。消えかけていた恐怖の念は、再び湧き起り、全身が硬直する。

「・・・あ」

 ワンテンポ遅れて出てきたその声は、儚く虚空へと消える。状況を理解して、逃げようと立ち上がろうとしても、恐怖で足がすくんで動けない。何かを行動するには、あまりにも、何もかもが遅すぎた。

殺人犯の足は、突然視界から消えたかと思うと、明久のことを有無も言わさず蹴り飛ばした。明久の体は、そのままブロック塀に叩きつけられて、頭を強く打ち付けられる。その衝撃で、明久の意識は一瞬飛びそうになり、激痛と共に激しい倦怠感に襲われた。男は、蹴り飛ばした明久が動かなくなると、ナイフを逆手に持ち替えて、明久へと向かってくる。明久は、それを朦朧(もうろう)とする意識の中で見つめていた。どうにかして逃げたかったが、身体が言うことを聞かない。

俺、ここで、死ぬのか・・・? 

明久は、そんな思いにかられながら、閉じてしまいそうな(まぶた)を必死に堪える。殺人犯は明久の目の前まで来ると、立ち止まって、スッとナイフを振りかざした。男のナイフが後ろまで引かれ、限界で止まると、バネで戻されるように明久の身体に振り落とされる。ナイフは、風を切って明久の胸元まで運ばれると、明久の胸に何の抵抗もなく突き刺さった。

ドッ

男の身体には真っ赤に染まった鮮血が飛び散り、開いていた明久の瞼は、支えを失い、ゆっくりと閉じていく。もはや、痛みの感覚すらなくなり、明久の意識は次第に薄れていく。そして、完全に明久の瞳が瞼の下に隠されたとき、明久の弱まりつつあった心臓も、完全に動きを停止した。意識は、心臓の停止とともに少しずつ闇に呑まれ、(しま)いには混濁していることすらも頭から消えていく。

そうだ、この時、確かに明久は死んだのだ。見事なまでに簡潔に、あっさりと。

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