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吉田兼部の超短編−春

超短編 終わりなんてなければいいのに

作者: 吉田兼部

薄いカルビを肴に、昔話で盛り上がる。激安焼肉食べ放題、お手軽コース、学割。


氷水でも、酔う。酔うのにアルコールなんか要らない。いつもの仲間と喋るだけでいいんだ。


明日からはもう、いつもの仲間じゃなくなる。過去しか共有できない、ただの友達になるんだ。新しい事実から逃げたかった。ずっとこのままでいい。このまま、みんなと一緒に居られれば。くだらない下ネタで思いっきり笑えれば。


だけど、宴には終わりがあるんだ。

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