虫の居所
被害者面の加害者が騙る正義
誰の心にも響かない
嘘で固めた真実と
完全という不完全
垂れ流した理性を啜る奴らを
誰も気にも止めやしない
腐り果てる脳髄は
白濁の闇の中で混じる
猥褻な詞
覚醒の音
極限の未来
多量の毒
踏み潰される
足元の虫の様に
掴み損ねた自由と愛
光が視界を遮るけれど
それでもこの虫は羽ばたく
その命尽きるまで
あの空の果てまで
正義など正しく何処にも無い
悪なら飽くまでも其処にある
優しい声に死んでいく未来は街灯に群がる虫を照らすか?