交渉成立
「酷いですぅ…」
「ま、まぁ落ち着いてよ雪乃ちゃん…きっとシオンにも考えが…」
「あぁもちろん。このまま雪乃が連れていかれれば全員無傷でハッピーエンドだ。」
「大丈夫だ、君なら一晩で10万は固いな。じゃあ交渉成立だ。」
酷いですぅ~と言いながら引き釣り去られていく雪乃を見送った。
「おい!シオンあんなんで大丈夫なのか!?」
「あぁ問題ない。今日中に捕まえればいいんだろ。物語通りなら今日あの場所にいるはずだ。」
物語…そう俺達はこの世界の外からやって来た。
俺達の世界ではこの世界とは真逆に100%に近い人が能力を持っている。俺達の世界ではこれが人間の進化の最後だと教わっている。…で、俺達の世界では本の中に入れる、送れる能力を持った人もいて本の中へと入れる訳だ。
だが六年前本の中に自由自在に入れるシステムを開発した奴が現れた。本の中だから現実には関係ない…というわけにもいかない理由が多々あるわけで、こうして自分達みたいなのが本の中のバグを修正している。こうしてバグを引き起こしている連中を潰せば終わる訳だが、一向に見つかる気配は無い…
「わりぃ寝坊した!」
「遅いぞー!タケル!」
すでに集合場所には三人集まっていて自分が最後だった
…あれ?この三人だっけ?自分も老化が進んでるのか記憶が曖昧ですとも…
「それじゃあ全員にジュースな!さてそれじゃあ全員揃ったし、行きますか!」
「はぁ?ジュースとか買わねぇよ?分かってる?」
「タケルありがとな。」
「タケルごちー」
「ありがたく頂くわ」
結局僕は奢りました…はいついてないですとも…
「今日どうするー?」
「ゲーセンでいいんじゃね?」
…特に行くところもなく集まったためゲーセンという極々普通な場所にいくことになった。
どうせならもっと面白いところがよかったなぁ…なんて言える訳もないので渋々ゲーセンに向かうと
「おいガキ共。金出せや。じゃないとあの世に逝くことになるぞ
」
面白いところに逝きたいとは思ってないわ…
本当に夢も現実も不幸ですとも…
「…と絡まれてるところを主人公が助けに来る。とても捻りの無い話だな。」
その様子をマンションの屋上からシオンが眺める。
「あぁシオン。こっちは問題なしだー!いつでも準備おっけーだ!」
それじゃあよろしく。シオンそうが呟いた瞬間視界は白に包まれた。
ずいぶんと間が空いてしまいました…
お盆とかで忙しいんです!忙しい…ということにしといてください…
あいかわらず文章力が無いので読みづらい点が多い気がしますが、とりあえず完結することを目標に頑張っていきますー
たとえ閲覧数が0でもくじけず頑張る!w