snails
英語で言うと“snails” 日本語で“カタツムリ。”
カタツムリでも、寄生虫がカタツムリを乗っ取る
ロイコクロリディウムを思い出すお話。
数年前に働いていた会社で、ここの仕事を見つけたのは、、、?
最初は、“求人広告だった。”
広告に書かれた電話番号に電話をして、電話に出た事務員さんが
“明日、面接にPM18時に事務所に来てください! 場所は分かりますか?”
“ああ、はい、場所は分かります。”
“では、明日お待ちしております。”
“ありがとうございました。”
そんな感じで、電話切って! 次の日のPM18時に言われた場所に行き、
面接をしてもらう。
僕が面接をしてもらった人は、若い男性だった。
若いけどしっかりしてそうな男前な男性。
先ずは応接室に通されソファに座り、履歴書を取り出しその男性に渡す。
男性は簡単に履歴書に目を通し、仕事内容を説明してくれ、出来そうなら?
明日から仕事に来てほしいと僕は言われる。
僕は男性に言われた通り、“はい”と答え、明日から出勤。
でも? ここの会社に入って半年ぐらいしてからこんな事を聞かされた。
“ここの面接は誰も落ちないよ! 来た人、みんな採用!”
ふざけた会社だなと思ったけど、実際に仕事に行くようになると、、、?
仕事内容は本当に簡単で、難しい事はなし!
アホでもできる仕事だし、誰でも採用はよく分かった。
ここの会社は、社長、副社長、事務員、作業員、バイト、派遣だった。
社長や副社長は、最初は凄くカラッとイイ人達で、働きやすい職場だと
ずっと思っていた。
特別何か言われる訳でもないし、たまに会うと? “頑張れよ” って
言われるだけ!
その時、“はい” と答えておしまい。
バイト仲間も和気あいあいとした良い職場で、僕はこの会社にずっと
居れるものだと思っていたのだが、、、。
・・・働く年数が増えてくると? 自転車操業なんだと気づく。
月によっては、売り上げが激減して会社が傾くらしく、
“バイトは3か月更新” という契約に変わっていく!
会社の都合で、何人かは3か月更新で更新できずクビになる者も
出てきて、会社への不満がバイト仲間の間で煮詰まり始めた。
そんな時、社員の中年オヤジがバイトが中心の仕事場に入り、管理を
する事になった。
自分が気に入らない事や気に入らない者は、社長に告げ口をして強制的に
辞めさせるみたいな事がはじまったんだ!
理由はどうでもいい事で、このオヤジの言う事をきかない者は、社長の
言った事を守らないのと同等とか訳の分からない事を言って、
ある日、突然! バイトの人間が次々とクビになっていった。
自分に歯向かうモノは誰であっても許さない!
“そう、この社員のオヤジがカタツムリを操る寄生虫だった。”
それと、このオヤジは事務所で誰かしらとよく喧嘩をしている!
自分勝手な事を言って、言う事を聞かない奴を怒鳴りつけるんだ!
僕が知ってるだけでも、数十人はこのオヤジのせいで辞めている。
本当に理由は些細な事で、辞めるほどの内容でないものばかり!
でも社長も副社長も、何故なのか? この社員のオヤジの言いなりで、
このオヤジの言う通りに事が進んで行く。
特に社長は? “このオヤジに何か? 弱みを握られているのか?”
この社員のオヤジに言われるがまま、既にこの会社は誰の者なのかという
ところまで完全に乗っ取られている事にも気づかない。
この社員のオヤジは、住む家も社長名義で、仕事用ではなくほぼプライベート
用の車を仕事の休みの日は乗り回し、ガソリン代から駐車場代も会社持ち、
この会社に入る前にあった借金も社長が肩代わり、そのくせ社長に上から目線
で自分がやりたくない仕事は、他の社員に回して自分は楽な仕事をしている。
そもそも会社に来て、仕事をしてるのか?
元々、サボり癖の強いこのオヤジ!
適当に車を何処かに止めて、時間つぶしに寝てるのか?
大きなショッピングモールに車を止めてブラブラして時間を潰しているのか?
いい時間になったら? 会社に戻るだけ!
戻って事務所に顔を出したら、直ぐに退勤。
PM17時、残業なし! 社員の給料をしっかり貰い、休みは競馬にパチンコ。
ギャンブル三昧! その後は一人で家の近くの居酒屋で酒を飲んでい家に帰る
らしいのだ。
初めの方は、ここの会社に来る前! 関東の方で家庭を持ち仕事もしていたら
しいのだが、ギャンブルで借金が膨らみ、家庭を捨てて関西に逃げて来たら
しいのだ。
あれから30年以上! 地元に戻らず、子供にも一度も会ってないとか......。
そもそも、子供に会いたいという気持ちが一切ないみたいで、
奥さんはともかく、子供に一度も会いたいと思わない親ってこのオヤジの話を
聞いて思ったわ。
“このオヤジに人情や子どへの愛もない、人の心を持たない人も居るんだと
この時、僕は気づかされる!”
こういう人間は、“人のモノを何でも食いつぶして、自分のモノだと自分勝手
に奪い取る!”
毎日、ただただ楽して高額な給料を貰い、ギャンブルでお金を失い、
また自分勝手に社長や副社長を操って、今日も泣かされる者がまた一人。
“寄生虫に乗っ取られたカタツムリに自分の意思はない!”
誰が責任者で、誰の会社かもう分からなくなってしまう。
この会社は社員のオヤジ、ロイコクロリディウムという寄生虫に
乗っ取られたカタツムリのように僕には見えるんだよね。
骨の髄までしゃぶられて最後は、何も残らない会社になるのでは、、、?
最後まで読んでいただいてありがとうございます。