表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/99

(90)令(れい)

 (れい)とは不均衡な関係を指し示す。上から下を示せば、命令、発令などとなり、下から上を示せば、令嬢、令息などとなる。要は、フラットな関係を示さず、両者は決して(なご)むことがない。双方が平等な立ち位置に存在しないからである。どちらか一方が相手より上か下の位置にある訳だ。これは外面的な地位、名誉といったものから内面的な心理にも及ぶ。人は生まれながらにして平等ではない・・ということにもなる。^^ 令で人の世が良くなるとは到底、思えない(※ 考え方には個人差があります^^)。令に人々は(さか)えず、(ふところ)具合を案じながら、めげないで支払わねばならない訳だ。^^

 とある将棋会館である。二人の老人がヘボ将棋をいつものように指している。

「ええっ! あなたにも来ましたかっ!」

「ははは…こればっかりは(あらが)えません。行政の令ですからな。支払う他ありませんっ!」

「まあ、税金ですからな…」

「お(かみ)の令には逆らえませんっ!」

「ですなっ! 令は、どうも和みませんなっ!」

「ははは…では、王手っ!」

「い、いや…それは…ちょっと待ってください…」

「いや、ダメですな。令ですから…」

「このあと、一杯、(おご)りますから…」

(さかな)はっ!?」

「お好きなものをっ!」

「まあ、仕方がないっ! 王手はなかったことにして、和みましょう、ははは…」

 二人は将棋をやめ、会館をあとにした。

 令を和ませるには、相手にフラットにする何らかの見返りの必要がある訳だ。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ