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(89)夢
夢は本当にやってくる・・とか何とか、よく言われる。ドリーム カム トゥルーというやつだ。^^ しかし現実は、夢どころか今ある状況さえも悪くする機会をつけ狙っているから、実に過酷なのである。そのギャップに人々は、めげないよう、より一層、大きな夢を追うのかも知れない。そしていつしか夢破れ、多くの人々は年老っていく。夢を現実に出来る人というのは、ごく僅かな限られた人に過ぎない訳だ。私も前者の一人なのだが…。^^
とある時代のとある中学校である。ホームルームの時間中だ。担任の馬崎が一人の生徒を指さした。
「尾牛君、君の将来の夢は何だいっ? …たとえば、ナニになりたいとかさっ!」
「先生、僕は夢を見ないことにしてるんですっ!」
「ほう! それは現実的だなっ!」
「だって、夢は夢でしかないしょ! 現実になりっこないんだから…」
「それを言っちゃダメだろっ! 夢も希望もない…」
「それはそうですが…」
「だろっ! 現実にめげないために夢は必要なんだっ!」
「… はいっ!」
人は、めげないために夢を追うようだ。^^
完




