(85)イロイロ
やることがイロイロある場合、つい、めげてしまうことが出てくる。めげないでおこう…としても、イロイロあれば、ああ、イロイロあるのか…と、気持がめげる訳だ。めげないためには、責任感が問われる。大関と横綱の差くらいのものだ。^^ イロイロあるのは、ああ嫌だ嫌だっ!^^
関西の、とある家庭である。洗い物を台所でする母親に息子が遠くから声を投げた。
『母ちゃん、チャリンコの鍵、知らんかっ!?』
「なんやのっ! お母ちゃん、今、忙しいねんっ! イロイロあるからっ! 自分で探したらええやろっ!」
『イロイロ探してんねんけどなぁ~。歩いて、どっかへ行きよったんやろかっ!』
「なにゆぅ~てんのっ! 鍵が勝手に歩く訳ないやろっ! 自分で探しいなっ!!」
『ああ、分かった…』
二人の会話が途切れた。
「ああ、いややわっ! イロイロあったにゃけど、何すんにゃったんやろっ!」
母親は、すっかりめげて、台所の椅子に座ってしまった。
イロイロが多いと、めげる要素が増え、めげない心構えが必要となる。イロイロは侮れない曲者なのである。^^
完




