(79)大勢(たいせい)
些か疑問を呈するような組織が大勢を掌握すれば、人々は手古摺ることになる。悪く言うつもりはないが、悲惨なニュースが流れるミャンマーやアフガニスタンの情勢がそれに当たるだろう。実に嘆かわしい事実だが、そのような大勢が人々を席巻するには、席巻するだけの理由がある。手を洗う石鹸ではない。^^ 大勢に席巻された人々は、めげないで、その大勢に抗おうとするが、残念ながら力及ばず、多くの犠牲者を出し続ける。人道は絶えず修羅道や天上道に脅かされている訳だ。それだけ、人道は生きる上で大変な訳だがピンキリで、我が国の国民はピン[天上道]に近いのではないだろうか…などと、今朝は早く目が覚めたからか、馬鹿馬鹿しく思っている次第だ。^^
二人の国会議員が、とあるレストランで会食をしながら話をしている。むろん会員制で、メディアの取材などは届かない高級レストランである。どうも、話の内容からすれば、与党の有名どころのようだ。
「どうなりますかな!?」
「ナニがっ!?」
「ナニですよ、ナニっ!」
「ああ、ナニですか…。ナニは、アレにならないとダメでしょ! 我が方は現に負けたんですからっ!」
「…ですなっ! アに任せりゃ勝てますかっ!?」
「さぁ~~っ? なにせ、うちは1955年の保守合同からですっ! もうポンコツだっ!」
「2021引くところの1955か…。66 … … ですかっ!」
「そうでしょ! もう片方に、しっかりしてもらわないとっ! 我が方がチィ~~ン! となる前にっ!」
「アチコチ、ボロボロになりながら、よくぞまあ今まで大勢を守ってこられましたっ!」
「ははは…求心力の差ですよっ! めげない求心力っ! 上手い具合に片方はめげて分裂しましたからなっ! とはいえ、我が方の求心力も、すでに半減以下ですが…」
「デモクラシーの熟した党は、そう簡単には分裂しませんっ!」
「ははは…それは言えますなっ! 政策集団化しちゃダメっ! 政治も終わりっ! 国民が縋れる党がないっ!」
「演歌ですな…。片方の方々に上手く固まってもらわないと我が方も安心できません…」
「ですなっ! 豆腐のように…」
「ニガリ次第ですな、ははは…」
会食を終えた二人の国会議員は勘定を済ませると、優雅に店を去っていった。
大勢を支えるには、めげない求心力が求められるようだ。^^
完




