(74)アレコレ
生活していて、やっと休めたな…などとホッとしていると、どういう訳かアレコレすることが起こるものだ。起こったものは仕方がない…と、人はそのアレコレに対応する他はない。
とある町役場である。やっと苦情の電話で出た係長の竹松は対応を終え、生活環境課へ戻ってきた。腕を見れば、すでに昼前の11:30である。これでは、事務のデータ入力も途中で昼休みである。やはり、アレコレは出来んな…と溜め息を吐いていると、同期の課長補佐、磯梅が肩越しに声をかけた。
「どうしたっ! 昼、どうだっ!?」
「ああ…」
二人は行きつけの大衆食堂の鶴亀へ向かった。店中はいつものように余り込んでいなかった。
「まあ、気長に構えていこうや…」
「ああ、コレで終わりと思ってもアレコレ起こるからなっ!」
「そうそう、起こる起こるっ!」
「お前は管理職だからいいさっ! 俺はヒラに毛が生えたようなものだからなっ!」
「毛があれば、いいじゃないかっ! 俺なんか毛がないから、上にお小言だらけだっ! 辛い辛いっ!!」
「まあ、めげないでやれっ! 俺もアレコレにめげず頑張るからなっ!」
「ああ、お互いになっ! ははは…」
「ははは…お互いにっ!」
二人は食べ終え、笑いながら鶴亀食堂を出た。
アレコレあっても、人は頑張る訳である。^^
完




