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(67)体力

 夏バテで体力が落ちれば、何をするにもケダルくなる。これでは物事が進まないから、めげないで頑張ろうとする。すると、いっそう体力が奪われ、ケダルくなって身体が動かなくなってくる。こうなれば、めげるめげないの問題ではなく、健康にも障害が起こってくる。

 とある地方で竹岡は中学校の用務員を勤めていた。夏休みで生徒の来校が途絶えると、どういう訳か、夏バテになり体力を損ねた。生徒達が来校する(いそが)しい時期の方が体力が維持でき、生徒達が登校しない楽な時期の方が体力を取られるというのも妙な話である。竹岡は、なぜだっ!? と考えた。すると、身体のバイオリズムが崩れたことが一因だと判明した。判明すれば、その一因を取り除けば体力は(おの)ずと回復するはずである。竹岡は、どうすればっ!? と策を練った。策を練ったのはいいが、それでまた余計に体力を損ねることになった。竹岡は、先々のことを何も考えないことにした。そうすると、次第に動く必要量が減ってきた。動く必要量が減ることで、どういう訳か竹岡は次第に楽になっていった。楽になれば体力も回復する。竹岡が元の体力を取り(もど)したのは、二学期が始まる少し前だった。

 体力が落ちたときは、めげないで元へ戻そうとせず、自然に任せる方がいいようである。^^


                  完

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