(60)目的
人が動いている場合、例外を除き、必ずといっていいほど目的がある。良いにしろ悪いにしろ、嬉しいにしろ悲しいにしろ、仕事にしろ遊びにしろ、人はその目的を果たすために動いている訳だ。おなじ目的でも、頑張らねばならない目的は、やはりめげやすい。めげないで頑張ろうとすれば大変だからだ。楽しく楽な目的は、どうしても達成したいから、めげにくい。楽しい目的が待っていると考えれば、人はめげない訳だ。^^
とある夏山のキャンプ場である。高地ということもあり、気温は20℃前後で、しかも心地いい微風もあり、下界の灼熱地獄が夢のような地の利がある。
「おいっ! 胡椒瓶、入れ忘れたぞっ!」
登山リュックをガサゴソしながら、食糧班の友西が叫んだ。
「んっ!? 前の売店で買えばいいだろ…」
気象班の和平がヒントを出した。
「そんなの、売ってるかよっ!?」
「あるあるっ! ここ、俺は二度目だからっ!」
「売店まで10分はあるぜっ! 胡椒抜きでもいいだろっ?」
「いやいや、バーベキューの胡椒抜きは食えたもんじゃないっ!」
「仕方ねぇ~なっ! ひと歩きしてくるか…」
友西は美味そうなバーベキューを食べる自分を想像しながら、めげないで売店へと向かった。
このように、目的に楽しみがある場合は、めげにくいことが分かる。^^
完




