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(49)折り返し

 オリンピックが、どうやら始まった。どうやらというのは、どうなるか分からない不確かさがあったからだ。まあ、それはともかくとして、物事には折り返しという段階がある。とにかく開催にこじつけたというのは、ある意味、招致決定→準備→という段階の折り返しで、今後は、競技→閉幕へと進む中ほどまで差し掛かったことを意味する。いわば、マラソンでいう折り返し地点だ。ああ、あと半分か…という感慨めいた気分になるのもこの折り返しで、めげないで頑張ろう! と思うか、ダメだな…とめげてしまうかの分水嶺となる。この短編集も次回の(50)で、いよいよ折り返しとなるが、果たしてどうなるのか? めげないつもりだが、私にも分からない。^^

 とある普通家庭の夜である。テレビにはオリンピック開会式の中継が映し出されている。

「…これくらいで、いいんじゃないか…」

 ご主人がブツブツと語り出した。

「なにが…?」

 奥さんが煎餅をバリバリと(かじ)りながら(たず)ねる。

「毎回、オリンピックの開会式は目が疲れるからさっ!」

「それは、外国の関係者の方に失礼じゃないっ!?」

「失礼も何も、俺はそう思うと言ったまでだ。それくらい言ったって別にいいだろっ!」

「まあ、私もそう思うけど…」

 旦那さんは、奥さんが食べる煎餅のバリバリの音にめげないで自論を固持した。

「ええ、まあ…」

「さて、どうなるか…。開会は大会成否の折り返しだからなっ!」

「コロナの感染があるわね…」

「そうそう!」

 旦那さんは晩酌によって赤ら顔の蛸になった。ここが折り返しで、これ以上の飲酒は酩酊を呼び、危険性を帯びるのだ。

 このように、折り返しは物事が変化する分かれ目[分水嶺]なのである。^^


                  完

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